記憶の残滓 by arkibito

「マジメにアソブ、マジメをアソブ」をモットーに、野山を駆け、コトバを紡ぎ、歌う。

2011-02-06から1日間の記事一覧

『わたしたちはまだ、その場所を知らない』 by 小池昌代

詩の気高さに魅了された3つの不器用なタマシイの物語。 詩という澄んだ存在、無味乾燥とした中学校という舞台、 目に見えない土壌汚染や見つからない特別学級の存在, あるいは無音で回り続ける赤色灯が暗示する漠然とした不安感、 そして冬のキビキビとした…

『真夜中のギャングたち』 by B・ユアグロー

Be cool! ギャング映画の1シーン1シーンをスクラップブックにまとめたような小気味よい短編集。 実際、血生臭い情景を映画のト書きのように実にシンプルに書き連ね、一切の無駄がない。 例えばこんな風。 欲にかられて誰かが闇の世界に片足をを突っ込む。 案…