記憶の残滓 by arkibito

「マジメにアソブ、マジメをアソブ」をモットーに、野山を駆け、コトバを紡ぎ、歌う。

映画

2020年総括

まだ何本か去年の記事が書けてませんが汗汗、 そろそろ1月も終わりというタイミングなので、先んじて、 恒例の総括をば。 2020年はコロナという予想外の未曾有の出来事が世界に巻き起こり、 当然自分の暮らしぶりや活動も多大な影響を受けて、 何もかもが今…

幻の五新線を往く

9月某日。 奈良は五条にある産業遺産、五新線を歩いてきました。 五新線とは、奈良の五条から、大塔、十津川、本宮とつなぎ、 和歌山の新宮まで、紀伊山地のど真ん中を貫いて鉄道を通すという、 戦前に計画された幻の鉄道路線。 先行して敷設された五条~城…

『The James Bond Theme(ジェームス・ボンドのテーマ)』

007よ永遠に。 R.I.P. Sir Thomas Sean Connery 『The James Bond Theme(007のテーマ)』 弾き語り練習

『今日から俺は! 劇場版』

短い夏休みですが、コロナが怖くて遠出なんて正直難しい。 GoToだって、結局お金の話であって、 安いから行くという発想はないし、 みんなが行くなら、逆に自分は行かない。 やっぱり安全第一。 とはいえ、暇を大いに持て余した子どもたちは どっか行きたい…

映画『破壊の日』 by 豊田利晃監督

『破壊の日』 冒頭からビシビシと放出される 質量の高い怒りと露骨なまでの渇き。 7年前に産み落とされた欲の怪物が、 2020年,違う形で猛威を振るう。 業を背負っているのは物の怪か人間か。 回収されないドラマの筋書きは、 ただ腹の底に命中する轟音と祈り…

記念日

7月某日。我が夫婦の結婚記念日。 婚姻届を出して夫婦になったのは2/3の節分の日で、 実際は結婚式を挙げた日。 この日は、子らには学校・保育園に行ってもらって 夫婦でお休みを取ってデート。 ちょうどナナゲイ(第七藝術劇場)でアンコール上映をやってい…

『ワンダーウォール劇場版』京都先行上映&渡辺あやさんアフタートーク at 出町座

色々な事情でずっとブログをお休みしておりましたが、ぼちぼち再開します。 日にちを遡って3月のおはなしです。 いよいよ待ちに待った『ワンダーウォール劇場版』の 先行上映が3月に京都・出町座で行われ、 記念として、脚本を手掛けられた渡辺あやさんが登…

映画『この世界のさらにいくつもの片隅に』片淵須直監督舞台挨拶&サイン会 at 出町座

ブログが溜まっているので、 これまた時間を随分と巻き戻し。 年末からずっと観ようと思っていた 『この世界のさらにいくつもの片隅に』。 ちょうど出町座さんのリリースで、 片淵監督が来館されて舞台挨拶されるということで、 せっかくならそれに合わせて…

35mmフィルム上映『銀河鉄道の夜』at 塚口サンサン劇場

2020年最初の映画館での鑑賞は、 今巷で話題の塚口サンサン劇場で 1985年の作品『銀河鉄道の夜』の35mm上映でした。 ちょうどこの後、本作の音楽を担当した細野さんの 『No SMOKING』が上映される記念で1週間限定での上映。 長女と一緒に観てきました。 この…

2019年総括

あれこれブログ版では まだ年越しできていない記事が山積しておりますが、 さすがに1月も後半なので、 毎年恒例でやっている総括をば。 ここ数年は、色々と活動の幅をどん欲に広げて、 あっちもこっちも猪突猛進という感じで、 おかげさまでそれが面白いよう…

木馬マスター presents Finally let's listen 松本隆TIME at MOKUBA'S TAVERN

神戸のセーフポイントとして、 前々から時々利用させていただいていたトアロードの木馬さん。 先日の「ぼくのおじさん展」の際、 ゆかりのある松本先生などの絵も展示するので、 意を決して、恐る恐るマスターに話しかけて DMを置かせていただけるかお願いし…

映画『旧グッゲンハイム邸裏長屋』完成披露上映会

年末に素敵な映画が届きました。 いつも色々と楽しませてくれる神戸塩屋の旧グッゲンハイム邸。 穏やかな海を臨むその洋館の裏側に ひっそりと佇む長屋で共同生活をする若者たちの、 ほんわかと陽だまりのような日常を切り取った作品が完成したという事で、 …

細野晴臣デビュー50周年記念展<細野観光1969 ~ 2019> & 映画『NO SMOKING』

かなり間が空いてしまいましたが、ブログ再開します。 時計を10月末、 あのハギビスタイフーンが過ぎ去った日へと遡ります。 東京遠征のお目当ての一つが、六本木の森ビルで行われていた 細野晴臣デビュー50周年記念展「細野観光1969-2019」でした。 今年は…

機動戦士ガンダムF91 富野由悠季監督 舞台挨拶

兵庫県立美術館で ガンダムの生みの親・富野監督の数々の業績を回顧する 「富野由悠季の世界」 展が開催されるのに伴い、 関西の7劇場で監督作品をリレー形式で上映するとのニュース。 せっかくなので、どれか行けたらと予定を照らし合わせていたら、 過密な…

劇場版『ワンダーウォール』 エンディング追撮参加

先日の劇場版『ワンダーウォール』のエンディング追撮の日のこと。 撮影の様子などの写真のSNSアップは禁止されているので、 記事には上げませんが、 休憩の様子など日常的な部分は大丈夫だと思うので備忘録として。 (もし不都合あれば、記事削ったり写真外…

映画『Tribe Called Discord:Documentary of GEZAN』

目撃した。 GEZANムービー。 優しい獣たちが僕らに見せてくれるのは、 綺麗事並べ立てた夢の世界なんかじゃなく、 どこまでも容赦ない現実。 この地球に紛れもなく横たわる超現実。 好きも嫌いもない、理想も何も関係ない、 肌の色もイデオロギーも全部飛び…

映画『嵐電』 at 出町座 (舞台挨拶付き)

先週の話。 少し前から『嵐電』という映画をやっていて、 ずっと気になっていた。 ポスターに大きく書かれた”嵐電”という その文字づらがすでに大いに興味をそそり、 しかも最近特に注目している実力派俳優の 井浦新さんがこちらにまなざしを向けている。 こ…

2018年myベスト

遅ればせながら総括に続いて、 これまた毎年恒例のMyベスト発表。 早速、2018年の各部門賞に参ります。 【ベストマウンテン: 富山県高山植物等保護パトロール 白馬岳~雪倉岳~朝日岳】 2018年の夏はもう、これ一本に注ぎ切りました。 10年に一度のリフレッ…

2018年総括

ハイ! 毎年恒例の総括のお時間です。 ここ数年、ラッキーなことに素敵な出会いや 思いがけない出来事が立て続けで、 ありがたいことに随分と忙しくも楽しい日々を送っておりましたが、 2018年もまさにその勢いのままに駆け抜けた一年でした。 ラインナップ…

『ゼイリブ』at第七藝術劇場

上映30周年を迎えたジョン・カーペンター監督の『ゼイリブ』が今密かにアツい。 関西では順次ミニシアターを巡回しているのだが、 出町座で見損ねて七藝さんへ。 すでに30年も前に創られたB級アクション映画なのだが、ただ単にエンターテインメントとして魅…

『茄子 アンダルシアの夏/スーツケースの渡り鳥』 at 出町座

高坂監督の新作『若おかみは小学生』の上映記念で、 急遽、高坂監督の名作『茄子』の2本立て上映が 京都・出町座で1週間限定でロードショーということで、 行ってまいりました。 少し早く着いたので、カレーを食べて待機。 何度も見ている作品だけど、 やっ…

鉄塔武蔵野線ライド 〜あの夏の見晴を追いかけて〜 後編

さて、腹ごしらえを済ませて、いよいよ後半戦に挑みます。 時刻は13時を少し過ぎたところ。 この後の本題の用事や帰り時刻を考えると 18時にはライドを終えて向かっていないといけないので、 5時間の猶予。 ここまでの苦戦ぶりを鑑みると、ギリギリの時間で…

鉄塔武蔵野線ライド 〜あの夏の見晴を追いかけて〜 前編

いやもう、随分と間が空いてしまいましたが、 鉄塔武蔵野線ライドのブログ版スタートです! もともと自分の中にある原風景の一つが、 実家の部屋から見えていた鉄塔の並びでした。 今の工場萌えやドボクマニアがメジャー化するはるか前から、 鉄塔は自分の中…

Music Life 『タイムライン』 by クラムボン

ここのところずっとずっと耳から離れない曲がある。 クラムボンが去年出した『モメントe.p2』のラストを飾る 『タイムライン』という曲。 優しいリフレインが始まりを告げ、 そこから徳澤青弦さんらのストリングスがどんどんイメージを増幅させてゆく。 郁子…

『火垂るの墓』 高畑勲監督

火垂(ほた)るの墓 [DVD]出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ発売日: 2000/12/16メディア: DVD購入: 2人 クリック: 75回この商品を含むブログ (41件) を見る 高畑勲監督の追悼で先日放映された『火垂るの墓』を観る。 小学生の頃に初めて映画館で見て…

さよなら京都みなみ会館 ラストは『太陽を盗んだ男』 by長谷川和彦監督

京都で名画でを観るなら 東寺の近くにある「京都みなみ会館」が決まりでした。 映画小僧だった学生時代、 電車代をケチって京都駅から一駅よく歩いて通いました。 企画上映もよくやっていて、 オールナイトでW・カーウァイ監督やクストリッツァ監督の映画を …

『オン・ザ・ミルキーロード』 by エミール・クストリッツァ監督

先日、湊川公園のパルシネマしんこうえんで、 エミール・クストリッツァ監督の9年ぶりの新作 『オン・ザ・ミルキーロード』を診てきました。 実は、これもっと前に封切りされていたのですが、 しばらく映画情報から遠ざかっていて見逃していたところ、 運よ…

『いただきます みそをつくるこどもたち』 by オオダヴィン監督

土曜日。音楽教室の後、 十三のシアターセブンに家族で映画鑑賞。 先日、1つ上の第七藝術劇場に映画を見に来た時、 気になる作品を見つけてやってきました。 『いただきます みそをつくるこどもたち』という映画です。 舞台は福岡の保育園。 そこでは、知育…

NO MORE 広島の旅

随分時間が経ちましたが、 18きっぷ広島の旅の最終章を。 雨に沈む呉の町を後にし、 列車は広島湾をなぞりつつ、 活気あふれる広島タウンへと滑り込む。 ↓呉を離れ一路広島へ 昼過ぎには広島を離れて岐路に着かねばならないが、 それまでの数時間で観光と、 …

『私が殺したリー・モーガン』 by ガスパー・コリン監督

1972年2月19日深夜、極寒のNY。 Manhattanの一角にあるJAZZCLUB「Slugs'」は猛吹雪にも関わらず盛況。 稀代のトランぺッター率いるクインテットは、 今日も熱狂的な演奏を続けていた。 ミッドナイトに差し掛かる頃、 濃密な空気が充満する室内に風穴を開ける…