記憶の残滓 by arkibito

「マジメにアソブ、マジメをアソブ」をモットーに、野山を駆け、コトバを紡ぎ、歌う。

熱烈発熱 上海 2008

去年の今頃、ちょうど中国では旧正月にあたる時期に上海に行った。


2泊3日の旅にしてはトラブル続きの旅だった。
そもそも、大学の映画サークルで集まったコアメンバー4人で行くはずだったのだが、
一人はいきなりの東京転勤、もう一人(うちの奥さん)は妊娠発覚、
それで残りの二人で行くことになった。
これがまずケチのつけはじめだった。

私は前日にデジカメを充電したまま充電池を忘れ(フィルムは持っていたので写真は撮れたが・・・)、
旧正月でどのお店もシャッターが閉まっている・・・。
相方は最後の最後、ホテルのチェックアウトの時にデジカメを紛失。


極めつけは、二人とも到着の晩に発熱。
中国特有のほこりっぽさと、あまりの人の波に気おされたのか?
フラフラになりながらも、意地になって
夜に上海蟹を食べに行ったことは覚えているのだが、メニューも味も全く記憶にない。


それでも初めて友人との2人旅、しかも初の中国ということで旅は十分に楽しかった。
上海から路線バスで2時間のところにある水郷・朱家角までの半日ツアーは
面白かった。かなり観光地化されてしまっていたとはいえ、
昔ながらの中国の暮らしぶりが垣間見えた。
でももっとおもしろかったのは帰りのバス。
路面が凸凹の上に、ほとんどブレーキもかけず、
車の群れを縫うように飛ばすものだから、スリル満点だった。
もっともヘルニア持ちの相方は相当つらそうだったが。


夜、ホテルから夜景を見た。旧正月ということで、
いたるところで爆竹が鳴らされ一面の閃光。
目がくらみ、記憶が遠のき、そのままベッドへ…。