記憶の残滓 by arkibito

「マジメにアソブ、マジメをアソブ」をモットーに、野山を駆け、コトバを紡ぎ、歌う。

EGGSTONEで世界は踊る


北欧の話の続き。

最近はすっかり北欧ブームだ。
IKEAH&Mマリメッコ
北欧=デザインという印象が強いけど、
僕が一番最初に北欧に興味を持ったのは音楽からだった。


高校の時、スウェディッシュ・ギター・ポップにはまった。
カーディガンズや、トーレ・ヨハンソンなんかは当時結構人気があったけど、
ダントツで好きだったのがEGGSTONEという3ピースバンド。
キャッチーなメロディーに、ほんわかしたボーカル、そして鳴り響くマイ・トランペット!
心おどる、笑顔はじける、ハッピーの行進曲♪


彼らの活動拠点はスウェーデン第3の都市マルメにあるタンバリン・スタジオ。
実はこのマルメ、デンマークコペンハーゲンから電車で海峡を渡って約20分の距離。
ということで、下の北欧旅のとき、ざっくりとした地図片手に行ってきました。


地図に書いてある距離と通り名から
だいたいこの辺りというところまではたどり着けたのだが、
延々とレンガ造りの同じ建物があって、
同じところをずっとグルグルすること20分。
たまたま通りがかった人に尋ねてみると、
なんとその人もミュージシャンでそのスタジオをよく知っていて、案内してもらう。
「遠く日本から来たって言えば、中に入れてくれるかもよ」とアドバイスしてくれたので
スタジオのインターホンをピンポーンと鳴らして、必死にアピール!
すると「どうぞどうぞ、中にお入りください」の声。ブザーが鳴って戸が開く音。


夢にまで見た音楽の聖地タンバリン・スタジオに足を踏み入れて大興奮!
壁は北欧らしいキャッチーな色遣いがなされ、
楽器やこれまでこのスタジオで生まれた作品が並んでいた。
なんか音楽スタジオというより部室みたい。
こんな心地の良い場所でやさしい音楽が生まれるのだなと思った。
すると奥のキッチンからコーヒーカップ片手にひげを生やした人が
「どうぞ。ゆっくり見て行って」といいながら出てきた。
ん?どこかで見た顔だなあ。誰だっけ……。 
!!!なんとEGGSTONEのPerさんではないか!!!(下のジャケの真ん中の人)
何たる何たる!

「遠く日本から会いに来たんです!」
「昔からの大ファンなんです!」
「CD擦り切れるまで聞いてます!」
とかたぶんそんなことをたどたどしい英語でずっと話をしたと思う。


夢が一つかなった瞬間だった。

サマーソルト

サマーソルト