記憶の残滓 by arkibito

「マジメにアソブ、マジメをアソブ」をモットーに、野山を駆け、コトバを紡ぎ、歌う。

ジョーカーゲーム

久々に本の話。


今まで通学・通勤の電車の中で読書するのが常だったのだが、
ただでさえ近かった職場が、引越しをしてさらに近くなり、
わずか1駅分しか時間がなくて、最近はあまり本を読めない。


じゃあ家でゆっくり読めばと思うかの知れないが、
家だと他の誘惑がたくさんあるし、落ち着きすぎる空間だと
逆にあまり読むペースが悪くなる。
ざわざわしている雑踏の中で、一人集中・没頭して読むのがすき。


去年読んだ本の中でダントツに面白かったのが、
柳広司著の「ジョーカーゲーム」。
伝説のスパイ結城中佐が極秘裏に設立したD機関の活躍が描かれたスパイミステリー。
いつものように装丁を見てジャケ買いしたのだが、これがなんともおもしろかった。
切れ味抜群の文体、テンポの良い展開、
描かれている内容の先にもっとダークな世界が想像できる奥行きの深さ。
こちらも途中でやめる事ができずに、一気に最後まで読んでしまった。


結城中佐を主題にぜひシリーズ化していただきたい。


ジョーカー・ゲーム

ジョーカー・ゲーム