記憶の残滓 by arkibito

「マジメにアソブ、マジメをアソブ」をモットーに、野山を駆け、コトバを紡ぎ、歌う。

公園もよう

山を切り開いて造成された郊外のニュータウンより、
都会の真ん中の下町の方が、昭和の風情が感じられることが多い。


最近娘のコハはお散歩が大好きで、
家のスグ近くの公園によく行く。
そこは毎週日曜日になると、打ち木を鳴らして紙芝居のおっちゃんがやってくる。
紙芝居につき物の駄菓子ももちろんある。
カタヌキに、水あめ、お煎餅を水あめでくっつけた”うさぎ”等々。
しかも、くじが当たればお菓子をオマケしてくれる。
いつも子供たちで溢れていて活気がある。
奥さんが子供の頃からすでにやっているというから息が長い。
きっと子供の頃に紙芝居を楽しみにしていた世代が大人になって、
子供を持って、親がその子供をつれて遊びにやってくるのだろう。


公園にやってくるのは紙芝居のおっちゃんだけではない。
ロバのパン屋さんもやってくる。(今の若い子は知らないかも?)
やってくるといっても、本物のロバが荷台を引いてくるわけじゃなくて
ロバのマークのバンで売りに来るのだが。
でも、♪ロバのパン屋さんはチンカラリン〜♪の音楽が近づくと
なんだか楽しい気分になる。


夜中は、ラッパの音がどこからともなく聞こえてきて
屋台のラーメン屋さんが登場する。
ごくたまーに、いそいそとパジャマ姿で買いに行ったことがあるが
これが、やさしい懐かしい味で、隠れた逸品なのだ。


地蔵盆の頃になると周辺で屋台が出たり、色々と賑やかで、
なんとなくウキウキした気分になる。


こうゆう町の風景なくしたくないなあ。