記憶の残滓 by arkibito

「マジメにアソブ、マジメをアソブ」をモットーに、野山を駆け、コトバを紡ぎ、歌う。

『Afterglow』 by akira kosemura+haruka nakamura

例えば、金色の草原に佇み、日が沈むのを待つ、そのしじま。
あるいは、限りなく透明に近いブルーの空を、さっと吹き抜ける心地よい春風の装い。
朝露に濡れたつぼみがゆっくりと芽吹くようなみずみずしい瞬間。
8mmで撮られた古い家族フィルムの再現。
脳裏に焼きついた小学校のただ広いグラウンドの白の眩しさ。
それはどれもかけがいのない記憶を呼び覚まし、地球の大きさを連想させる。
どこまでも続くイメージの広がりが、じわじわと温かい涙を誘う。
音楽がこれほどまでに調和と幸福をもたらすものなのか。
もうずっとこのまま音楽の波間にたゆたっていたい。
気付けばいつもこの1枚に元気とやさしさをもらう。
至極の1枚。


Afterglow

Afterglow