記憶の残滓 by arkibito

「マジメにアソブ、マジメをアソブ」をモットーに、野山を駆け、コトバを紡ぎ、歌う。

福井GF その3(第3AS〜ゴール)

さて、気分をリフレッシュしたので再スタート。
雨が少し強くなっている。慎重にいかねばならないし、
その次のスティントがいよいよ12kmの上りということもあるので
第4ASまでは、抑え目にして体力温存で行く。
リスタート直後が一番の大雨。巡航速度が上がると厳しい〜。
上からの雨粒もやっかいだが、前の人の後輪が跳ね上げる泥水が、も〜嫌〜。
自分がかかるのも嫌だが、後ろの人にも申し訳ない!
ドロドロになるにつれ、ジロを思い出し、なんか無性におもろなってきた。
巡航速度は32kmくらいに落ち着く。
若狭湾を左手に、少しずつペースアップ。水晶浜までは快調だったが、
馬背峠の上りに差し掛かりぱしゃ君が疲労困憊の様子。
ダラダラとした上りがこたえるようで、ボヤキすらない。
「淡々と淡々と」と声をかける。
なんとかトンネルまでの上りをこなし、後は下り。
雨のせいでスリップしかけたが大事には至らず。


さあ後は、少々のアップダウンをこなしながら、敦賀湾沿いを進み、市内へ。
ということでペースアップしようと思ったら、ぱしゃ君の様子がおかしい。
話を聞くとどうもハンガーノックにかかっているよう。
お腹が減って何もする気が起こらない、下りでも回せないという状況。
だから、補給はちゃんとしないと。
カロリーゼロのドリンクばかり飲んで水膨れで、肝心のエネルギーとなる栄養を取ってない。
「いつもみたいに、魔法のポッケに何かないの?」と聞かれ、さぐってみるが
第2ASで配ってた、サキイカしかない・・・さすがにイカは拒否される。
とりあえずどこかコンビニがあったら飛び込むから、それまでがんばれ!
と後ろから、亡霊のような声で
「くっそう!さっきのおにぎり、やらんかったらよかった!くっそう」
と恨み節。そげなこと言われてもなあ。
ようやく市街地に突入。気比の松原のところにファミマ発見!
ちゃんとした食事の時間も取ってなかったので、ここで長めに20分休憩。
ぱしゃ君、本当になんでもいいから腹いっぱいになりたいのか
BIGチキンカツ弁当に、ベーコンサンドとがっつり。
おいおい、そんな腹にこたえるもん一気に食べたら、この後の上りでゲーなるで。(実際このあとなってた)
心底空腹だったようで、「コンビニ弁当やのにめちゃくちゃ旨い!」と感動してた。
こちらは、雨で冷えたので、レンジでチンするそば。


さてさて腹を満たしてリスタート。だが、雨脚は強くなる一方。
ずっと停まって休憩していたので体が冷えて寒い。
と、ここでウィンブレを着込む。(もっと早く着込め!)
途中、ありえん舗装の橋を上りきり、第4ASはスルー。
ウィダーinの着ぐるみのスタッフに「補給いいんですか、この後のぼりですよ」と
お声かけ頂くが、大丈夫です。
敦賀ICの信号待ちで上りに備えてウィンブレを脱ぐ。


さていよいよ残り12km上りっぱなしのラスト区間に突入。
序盤はユルユル、3〜4%くらいか。
夜車での感触では六甲くらいキツイかと思ったが、実際は金剛トンネルくらいかな?
序盤はぱしゃ君も余裕で20kmオーバーで集団を引っ張るが、
3,4kmして、徐々に遅れ始める。
併走する北陸道にサヨナラする6kmくらいから、
「長い・・・長すぎる・・・」と呪文のごとく唱え始める。
ぱしゃ君が限界に近かったので、路肩で一旦停止。呼吸を整える。
と、突然「アニキ!」との声。
見ると、ロラあにきだ!
「がんばって!」と声をかけ、こちらもすぐに再スタート。
集落手前からちょっと斜度が上がり、10%前後か。
なんとかあにきに追いつこうと、プッシュ。
必死の形相でなんとかついてくるぱしゃ君。
ちょうど先に工事中の対面信号があり、そこでようやく追いつく。
しばらく3人で上ります。
このロング坂で一番勾配のきついヘアピン手前で、恒例の水掛け浴衣娘。
その姿を見てロラさんがつぶやいたのを聞いて思わず吹きそうになりました。
追いつくためにしんどいとこでプッシュしたのもあって、ぱしゃ君限界。
ヘアピン途中でわき道にエスケープして休憩。
ロラあにきサヨナラ〜。
水分補給と休憩をして再スタート。ちょっとのぼって木ノ芽峠トンネル。
このトンネルがまたえらく長い!
やっと抜けたらしばしの下り、下りきって今庄365スキー場の入り口で左折。
いよいよ残す所あと1.5kmののぼりだ。


ラストの上りは、駐車場まで箕面ダムくらいの斜度がずっと続く。
上りに突入してちょっとは、勢いで上がれたぱしゃ君だったが、
降りて押す宣言をしたので、それじゃあここは自由にさせてもらうと
アシストの任を解いて、一人ヒルクラTTモードに切り替え。
長い上りで、貯めに貯めていたパワーを全部ここで消化してやると
ダンシングでバンバン飛ばす。
周りはほとんど押して歩くか、ヨロヨロと蛇行しながらやっとこという感じ。
ぶつからないように避けつつ、ガンガンブチ抜く。
もう自由にできるトコはここしかない。
途中、腰痛に苦しむロラあにきに「がんばれ!」と一声かけ、
ペースを落とさずに怒涛の走り。
駐車場の入り口で平坦になるまでに、30〜40人は抜いたんではなかろか。
長い上りで抜いていった人の大半は抜き返した。
あ〜おもろかった。160kmのうちこの区間だけはとっても満足。


さて、ゴールはもうあと数メートル。だがゴールアーチの手前でストップ。
やはりここまで160km共に走ってきたぱしゃ君と一緒にゴールしたい。
スタッフが早く早くと招くのを断って、待つ・・・・・・待つ・・・・・・・
来ないのでお迎えに上がる。
反転して、再び坂の方へ。駐車場の入り口辺りでロラあにき。
愛コンタクトで、お互いをねぎらう。
そのまま下って、半分ほど行くとぱしゃ君発見。
どうやら途中までは押して歩いたみたいだが、再び乗った様子。
周りがもう一度降りたら、あきらめモードで押しているくらいだからえらい!
ぱしゃのペースに合わせて、前を曳く。淡々と。
そして、駐車場までやってくる。ゴールはもうそこ。
最後は手を取り合ってゴール!
嫌いな上りあり、雨ありで大変だったが、無事、15:00ジャストに完走。
8時間30分の道のりでした。
お疲れ様!


スタッフから手作りのメダルをもらい、そこについている引き換え券でコーラ。
車に戻り、びっちゃびちゃで不快の衣服を脱いで着替え。
車が一斉に出る前にそそくさと15:30には脱出。
途中、長い上りのところで、木馬女子部のみなさんを発見。
スピード緩めて、車から声援を送るが、もう声が出ない状態で気付いてもらえず。
さて、ここから大阪までのドライブは本当に眠気との厳しい戦いだった。
体の疲れはそれほどだが、徹夜明けが響く。
となりでは、心地よい疲れに堕ちてしまったぱしゃ君。
びっくりするくらい静かに寝ているので、お亡くなりになったのかと思うほど。
こちらは大雨で視界不良、おまけに竜王から茨木までの大渋滞に神経をすり減らし運転。
それでも無事に大阪着。
近くのラーメン屋で祝杯。


次の日、びっくりするほど筋肉痛もなく元気なのだが、
スタート前からおかしかった喉が限界を迎え、その後3日間全く声が出なかった。
福井GF。ほんとは寄り道してご当地のうまいもん食べたり、
景色を写真に収めたり、楽しいイベントになるはずが、
いつもの夢洲練よりもずっとしんどいスプリント練みたくなってしまった。
それはそれで楽しかったし、練習にはなった。
一番大変だったのはアシストという役目。人のペースに合わせるって大変だし、大事。
これからTV中継で見方がかわるかも。
いろんな意味でいい経験だった。
来年は200kmかな?


走行距離:175.36km
TOTAL:3226.82km