記憶の残滓 by arkibito

「マジメにアソブ、マジメをアソブ」をモットーに、野山を駆け、コトバを紡ぎ、歌う。

確認

土曜日。
天気はずっと悪いまま。
一時の千鳥のノブ状態は脱したものの、
ごまかしながら何の処置もしないまま無理を続けているせいか一向に良くならない。
6月に入ってからずっとコンディションが上がらず、
疲労が抜けないのか筋肉痛でもないのに、体が重い。眠い。ただ寝てたい。
奥さんが帰ってきても何もする気もなく、自転車も見たくない。重症。
ダラダラと過ごしていたら、奥さんが義母と買い物に行くから
山でも行ってきたらと声をかけてくる。
乗る気ゼロなのだが、家に一人残され、山に行けば気分変わるかもと思い、
15:45に出動。
時間も時間、それに20:00には帰らないとオランダ戦に間に合わない。
ということで近場で山らしい山はというと勝尾寺しかない。


それにしても一体どうししてしまったのか。
コンディションが悪いからムカムカするのか。
それともこの蒸し蒸しした不快な天候がそうさせるのか。
理想の走り方と現実とのギャップに悩んでいるからか。
あるいはそのすべてか。
一体自分は何のために嫁子を休みにほったらかしてまで自転車に乗ってるのか
何のために速くなり強くなるのか。
福井が終わったところで、一時的に目標を失ってモチベーションが維持できないだけなのか。
見えない影がまとわりついて体がひたすら重い。頭も痛い。
今日はタイムは正直どうでもいい。
全力でアタックすること、山へ行くこと、そのことで楽しめるかどうか。
それを確認しに行く。
そのことが今自分にとって何よりも大事。


長柄橋から北摂方面を見る。黒い雲は上空にあるが、彩都が目視可能なので行ける。
ただし、北からの強烈な向かい風。勝尾寺もきっと向かい風だろう。
だがそんなこと関係ない。
黙々と30kmオーバーで進む。ずっと頭の中は自問自答。
帝釈天サークルKで補給後、西田橋。


さあ来たぞ。お望み通りの山。好きなように走れる。やってみい。
スタート直後から飛ばす。20kmオーバーで追いこむ。
クリーンセンターの勾配が上がるところからダンシング。
思った通りの強烈な向かい風。ダンシングすると抵抗がきつい。
シッティングで必死で漕ぐが、18kmが精いっぱい。
三叉路で8:30くらいだったか。
そこから2枚あげてもうすでにスパート。
ラストの急坂下でバテるが、倒れてもいいのでスパート。
13:47。
自己ベスト更新。でもうれしくない。楽しくなかった。
速くなったのだろうが、体が重く、頭痛がひどい。
こんなんじゃだめだ。
全く納得がいかず、休憩もせず次。
本当は高山まで足をのばしたかったが、時間的にも天気的にも無理。
取って返して再び西田橋。


2本目。
当然前半から飛ばす。向かい風が相変わらず厳しい。試されているのか。
三叉路は9:30くらい。
そっからスパート。目がくらむ。しんどい。ゴール前の急坂で失速。
14:26。
うん。今日は駄目だ。もう駄目。撤収。


つまらないことでつまづいているだけかもしれないが、
暗いトンネルに迷い込んでしまったみたいだ。
ちょっと気分転換と休養が必要なのかもしれない。


走行距離:56.03km
TOTAL:3341.05km