記憶の残滓 by arkibito

「マジメにアソブ、マジメをアソブ」をモットーに、野山を駆け、コトバを紡ぎ、歌う。

護摩壇山 自走

前日、夕方17時から2時間ほど昼寝をしたのが災いして眠れず
日付変わって1:00から1時間ほど寝ただけで起床。
それでも今日行かないと今シーズンにできないので眠い目をこすりながら準備。
随分暑さも弱まってきていたし、山上は寒いはずなので、
長袖か半袖か随分迷ったが、ウィンブレを持っていくので結局半袖。
もしもの時のため輪行も持参。
3:00ちょい前に出動。


谷町筋をひたすら南下。天王寺からはあびこ筋
こんな時間なのに交通量が以外とあって嫌だ。
中百舌鳥まで下ってきて、R310に入る。
路肩が狭くて走りづらい。
狭山丘陵のアップダウンをこなしながら河内長野まで。
まずは足慣らしの紀見峠越え。大した上りもなくトンネルまで。
交通量もなかったのでそのままトンネルをシャット下る。
下りに入ると、めちゃ寒い!
橋本は雲海のように温度の低い空気がたまっていて、こりゃ半袖は失敗だったかな。
この時点で5:00だから2時間ちょい。少し東の空が白み始めた。
そこから橋本へ下って、6:00には九度山のコンビニて軽く休憩。


高野下から高野山TT。1年半ぶりです。寒さで足がまだ温まってない感じ。
ぼちぼち行きます。目標はとりあえず1時間切り。
かじかドライブインまでは緩々なのでそこそこ出す。
そこから徐々に斜度が上がる。いくつも同じようなクネクネをこなす。
一旦下り基調になり、R480との合流地点。ここで9〜10km地点。
土産屋の前で少し斜度がきつくなり、そこからひたすらウネウネとカーブをこなす。
これくらいまで来るとやったらバイクが増えてきた。
爆音を鳴らして追い抜いていくので怖い。
ヘアピン部を超えて、駅からの合流が見えたところでガンガンスパート。
大門前にてゴール。


↓朝日が眩しいぜ。まだ写真の構図考える余裕あり。


10分ほど休憩したらすぐに奥へ進む。
まだお店も閉まっていて町全体がひっそりしている。
奥の院のところでいよいよ高野龍神スカイラインに突入。
こっから約30kmの長丁場。気合を入れ直してスタート。
最初の5kmくらいは下りもあって快調そのもの。
これだったら距離は長いけど結構速く着くんじゃないかとまだ余裕だった。
そこから徐々に斜度が上がる。
といってもめちゃくちゃ厳しい上りではなく、7〜10%くらいなのだが
延々と先が上りなので、結構厳しい。
遠くの小高い山に道が見え、1つめのピークを確認。
上りきってひと段落と思ったら、そこからさらに上りが続いているぞ…
そしてここから対面信号が登場。
こいつ、停止の間隔が短く設定されているらしく、
こちら側が上りだと走りぬけるのがギリギリだったりするので、
スパートせざるをえず結構これが疲れる。
そしてここから恐怖のバイク地獄。
もうひっきりなしに高速・爆音でインを攻めながらバイクが何台も過ぎていく。
できるだけ隅っこを走るようにはしているが、
カーブ区間で見通しが悪いところは、あいつら本当に見えてるんだろうかと思って冷や冷や。
まさかこんなとこ自転車が走ってると思ってないだろうし。
アホな奴から、何度か悪意あるクラクションを慣らされるが、
お前らが暴走するための道じゃないんやから、調子乗るなといいたい。
そのうち、何かレストランみたいなのが見え、少し平坦で落ち着く。
それもつかの間で、まだ緩い上りが延々続く。
14kmくらいで一旦急な下り区間。これまた帰りがものすごい心配…
上ったり下ったり、上ったり下ったり、上ったり下ったり…
そして塊で追い越していくバイク…
そして寒さ…
生きた心地がしないよ。
残り5km地点にあるレストランでよっぽど休もうかと思ったが、まだ閉まってるし。
そこからまだ厳しめの斜度が延々続く。
最後はまだか、まだかと虚ろになりながら、ただ前に進む。
そしてようやくタワーが見えて、なけなしのパワーでアタックしてゴール。


ふらっふらでたどりついた「ごまさんスカイタワー」。
さあゆっくりご飯しながら休憩♪と思ったら、予定よりも早く到着しすぎて閉まってる!
とりあえず水分補給をして、少しだけ休憩。
でもただ停まっていると体が冷えてしまって、どんどん体力を奪われる感じ。
帰りの行程も大ハードで、余り時間的余裕もないので、ここはプラン変更。
先にやること(南側TT)やって、そっから帰りに向けてゆっくり休憩することにする。


勇気を出して南へ下る。さすがに下りは寒い。ウィンブレを着こんで下る。
こちら側はさっきに比べると交通量は少ない。
下るはいいが、戻りを考えるとぞっとする…やばいぞ。
そのうちどんどん急な坂を下っていく。超やばい。
でもここまできた以上やるっきゃない。これが終わったらひとまず休憩&ごはんだぞ!
と、ようやくスタート地点まで来るころにはすっかり弱気。
誰か車で迎えに来てくれ〜!というてもしゃーないので、スタート。
14km…
序盤は下りもあっていいのだが、今下ってきたところのイメージがあるので無理しない。
そのうち急な上りに入る。もう足が全然回ってない。
なんだかんだすでに100km越えてるし、よく考えたら、
高野山・北側とほぼインターバルなしで来たので、疲労がピーク。
ほとんど1ケタで、トライアルと言うより、生きて帰るために進むに近い。
そして徐々に上がってきた太陽さんのおかげで暑い!
ホンの数時間前まで寒い!だったのに、今は容赦なく暑い。
随分進んで、最後の方は斜度も緩み、下りもあったがもう無理です。
ぐでんぐでんの状態で、ようやくタワーまで戻ってきた…


もどってくるとバイカーさんたちがものすごい数。
お店も空いていてかなりの賑わい。
せっかくなので(2度と来ないので?)、300円払ってタワーに上る。
まあ、そんな感動もなく、写真撮って即効降りる。
そして売店の2Fで待望の食事。
日向じゃないとやっぱり寒いので、真から体を温めるためにうどんをチョイス。


↓ごまさんスカイタワーからの眺め。入場料300円…


↓昼飯。とにかくあったまるべし


↓駐車場から東側を眺める


↓バイカー天国。走ってても生きた心地がしない


11:30。帰路につく。といってもこっから120kmもある。
これまでの激闘で、疲労がかなり溜まっている。
足がつらいとかどうということではなく、内臓から疲れている感じ。
でも、少なくとも高野山までの30kmは、輪行もできない。
頼みは自身の足のみ。
下りは寒かろうとウィンブレを着こんでスタート。
でも下りだけじゃなく、嫌な上りもたくさんあり、結局そっちの暑さに負けて脱ぐ。
いやあ行きほどではないにしても、厳しいアップダウンが続く。
高野山からは30kmではなく、60km上りと考えてた方がいいかも。
南側を含めたら90kmは地獄。
相変わらずバイクが多く、車も結構いる。
対向信号のところで待たされるとどんどんたまっていく。
そこで追い抜いてもらうと、少しの間はフリーで走れる。
でも、もう多分ソロでここを走ることはないだろうなあ。
パーティーならまだしも、ソロだとバイクから全く認識してもらてないので怖すぎるし、
挑みがいはあっても、走ってて爽快なんてことは決してないし。
それくらいバイクが怖い。


↓道中は何か所もこういった対向信号がある

12:30ごろ。なんとかに高野山に戻ると、朝の様子から一変、観光客であふれかえる町。
道の両側は路駐の車がずらっ〜。
車が来るのも全くお構いなく、いきなり道を横断するオバハン連中。
こんなところはさっさと抜けたい。
さすがのここまで下ってくると、ローディーさんの姿もちらほら。
途中の商店で、大福とコーラを買ってさっと補給。
ここまで下ってきて、昼を過ぎると激暑。すぐに下りに入る。
入ったのはいいが、この道も大渋滞。
ひたすら前の車の直後について下っては、ブレーキの繰り返しで、30kmもでない。
ダラダラと分岐まで来て、多くの車がR480へ直進していくので、左折してR370へ。
途中のトンネルは怖いので、50km出してさっと抜ける。
少し上りをこなして、下って、笠田に到着。
14:00道の駅にて休憩。
何か食えるものと思ったが、おむすびしか売っていなく、それとコーラ。
案内パネルのある休憩所が涼しくてつい長居。


↓道の駅 紀ノ川 万葉の里


気付いたら、30分ほど、休憩所でぼおおっとしてしまってた。
ここからあと60km以上あるよ。
気を引き締めて案内所から出たが、西日の強烈な暑さに、鼻血でそうになる。
何ですか、この殺人的な暑さは!
しばらくR24を走って、すぐにR480ヘ入る。
入ったら少しずつではあるが上り。
トンネルの手前から斜度が上がり、しんど。せめて直射日光やめてくれ!


そして旧道との合流のところから裏鍋谷TTスタート。
もうほっとんどパワー残ってないが、上らないと帰れない。
序盤、ヘアピンのところが少しつらいが、すぐに集落に入って楽になる。
集落抜けてすぐのところで、上から下りてきたローディーさんと挨拶。
ここからは斜度はそんなで、ペースは15kmキープ。
ぐるっと、回り込む形で尾根まで上がるが、途中から斜度が上がり、ペースが落ちる。
西側に回り込み、残りもうすぐ。宝殿から上の部分に感覚が近い。
えっちら上って、もうすぐと思ったら、ヘアピン区間がもう1回あって萎えた。
16:00ごろなんとか鍋谷越え終了。
このコースは走っててとても心地よかった。見晴らしもいいし、
好きな部類には入るけど今日はもう無理。
上で1枚撮ったら、大阪側のガタガタ路面を慎重に下る。

↓必死だったのでブレブレ


なんとか最後の難関を抜けて、あとは大阪平野を突っ切るのみ。
R170の旧道から県道61に入るつもりが、間違ってR480へ出てしまい、
上りたくなかった光明台までの上り…ヒーコラ上って、県道215に入りひたすら北上。
鳳で、あびこ筋にぶつかったが、上野芝の丘越えが嫌だったので、直進。
仁徳天皇陵横のあべの筋に入り、大和川にて日没。
後はいつものルートで19:00帰宅。
実に16時間の死闘を終えて、からくも生還。