記憶の残滓 by arkibito

「マジメにアソブ、マジメをアソブ」をモットーに、野山を駆け、コトバを紡ぎ、歌う。

史上最強アジア王者

まずはザックJAPAN、アジアカップ優勝おめでとう!
逆境に次ぐ逆境の中、リザーブメンバーも含めてチーム一丸となって戦い抜いたその姿に
素直に感動した。
もちろん、もっともっとイージーに試合をコントロールし、勝つことはできるのだろうが、
何と言っても、これまで日本代表が苦杯をなめてきたアウェイ中のアウェイ、中東。
しかもドーハである。ここポイント。だからこそこの優勝に意味がある。
何が起こってもおかしくない中、案の定いろんな不測の事態がこれでもかと襲ってきたが
その度に跳ね返してきた。
そして今回対戦してきた相手国の面々。
ヨルダン、シリアにかつてのアジアの雄・サウジ。
開催国カタール、永遠のライバル韓国、そしてドイツで日本を死に追いやった宿敵オーストラリア。
まるで試練のごとく、そして日本の歩みのおさらいのごとく、現れた強敵たち。
これら絶対に撃破しなければならない相手と正面から撃ち合っての優勝。
この実力はホンモノ。
ある意味、日本代表の歴史の中で最強かもしれない。


今回は様々なヒーローたちが躍動した。
新たなカリスマ、本田と香川。無尽蔵の働きが心強い長友。
鬼の形相で相手の前に立ちふさがった川島。
限られたチャンスをものにした岡崎に前田。
あげればきりがない。MVPは本田が獲得したが、
このチームの真のMVPは、誰を差し置いてもこの人しかいない。キャプテン・長谷部だ。
先に挙げた選手と比べれば地味な働きだったかもしれないだが、
彼がいなければ絶対に優勝までたどり着けなかったことは間違いない。
どんな窮地、思わぬハプニングの前にも全く冷静さと執念さを失わず、
個性と自我の強い選手たちを統率しつづけた。
そして、遠藤・松井といったベテラン勢らや代表初選出のメンバー、控えの選手まで
チームを一つにまとめ上げた。
ザックJAPANというより長谷部JAPANといってもいいくらい、彼の功績は大きい。


もちろん、反省点、致命的な点は多々ある。
DF陣はもっともっと精進が必要だろう。(ただし内田は全く必要ない。豪戦は特にひどかった。)
ただ、このチームもメンバーもまだまだ若い。
今日は課題はひとまず置いておいて勝利の美酒に酔うとしよう。
ザックJAPAN、おつかれしたっ!おめでとう!