記憶の残滓 by arkibito

「マジメにアソブ、マジメをアソブ」をモットーに、野山を駆け、コトバを紡ぎ、歌う。

高座谷〜黒岩谷〜東縦走

サドルに座れないので、せめて山に行って体を動かそうと、山歩き。
ロラあにきのお庭へお邪魔してきました。
久々の沢歩き、ダム越えはめちゃおもろかった。
でもざっと見積もって20kmは歩いて疲れた〜。


<本日のコース>
阪急芦屋川駅〜高座の滝〜高座谷〜キャッスルウォール下〜奥高座滝〜C5〜黒岩〜
荒地山〜雨ヶ峠〜東お多福山〜土樋割峠〜黒岩谷〜おこもり谷〜鉢巻トンネル
〜東縦走(太平山〜大谷乗越〜譲葉山〜塩尾寺)〜阪急宝塚駅


本当は7:00起きのつもりが、新しいケータイの使い方をマスターしておらず
アラームが鳴らない設定のままにしてて寝過ごす。
結局家を出たのが9:00回ってから。
10:00に阪急芦屋川駅に到着。
駅には熟年のハイカー集団や、カラフルな女子などでごった返し。
ケータイの落し物を見つけたので、それを駅員さんに託したりして
10:15にいよいよ山歩き開始。
高座の滝までは、団体さんのオンパレードで、ひたすら追い抜く。
2つの茶屋は軽くスルーして岩場に取り付き、
1つ目の分岐で渋滞中の中央稜から右に折れて、高座谷への入り口。
進行方向から見て左岸を進む。
1つ小さい堰があって、そこで猪がワナワナたむろっていた。
そこからさらに左岸を進むとでっかい堰堤に到着。
左の堰の上にはでっかい石の塊が鎮座している。
久々すぎて嗅覚が相当鈍っているのか、
堰を越えるマキ道を探すが見当たらない。
むりから左の急斜面をよじ登ってなんとか副堰までたどり着く。
そこからより高い本堰を越えるため、さらに斜面をガシガシ行くが、
明らかに人が通った跡がないし、上を見上げても手詰まり状態なのでストップ。
かなり無理やり上ってきたので、果たして下れるのか、どうしたものか。
時間をかけて慎重に副堰まで下りて、副堰を対岸に渡る。
まだこっちの方が見込みがありそうだと、枝を支えによじ登ると
整備された小道に出た。もっと前の段階で右岸へ渡っていれば楽だったのに。
で荒地山堰堤をなんとか越える。


↓一発目の荒地山堰堤。今日はこんなんを13つ越えた。


そこからさらに進むと、第2荒地山堰堤。
ここは副堰のところに峰の池があって、立派な錦鯉が泳いでいた。
そこから本堰を越えて、分岐を右手に下る。
下ったところでドリンク補給で小休憩していると、
ご夫婦らしきカップルが追い抜いていかれるのでご挨拶。
後を追うように、大岩がゴロゴロするキャッスルウォールの取り付きを上る。


↓キャッスルウォール取り付き


キャッスルウォールに到着すると、なにやら騒がしい。
どうやら子どもがロッククライミングの特訓中らしく、
半べそかきながらお父さんに、「もう無理!足つかない!落ちる!」とパニック状態。
それに対して、お父さんは弱音を吐くな的に相手にせず、なかなかスパルタン。
その光景を見ながら左手をかすめていく。


↓キャッスルウォール


そのままC4分岐点を目指したはずが、道に迷い、
どういうわけか奥高座滝の真下に出てしまう。
何度か上ったり下りたり、探してみたが、迂回ルートが見つけられず、
仕方がないのでロープの切れ端の垂れている滝横を気合で登る。
いや、こんなとこ十分な装備もないのに気合だけで登っちゃいかん!
スリルを通り越して、さっきの子じゃないが半泣き状態。
何とか滝の上に登ったが、メロメロ状態だったこともあり、
C4分岐を見失う。
本当はブラックフェイス〜岩梯子〜プロペラ経由で黒岩と思ってたが
ブラックフェイスの上り口を見つけられず、ずんずん進むとC5に出てしまった。
左折すると魚屋道なので直進して、ゴロゴロした岩場を登りつめると
目的地の黒岩に到着。
ここで簡単なランチ。前日コネコネしたハンバーグで自家製バーガー。
黒岩の先のテラスにも足を伸ばし、絶景を見渡す。
中央稜は結構人が多そうだ。


↓黒岩

↓昼食にお手製のバーガー

↓黒岩にて


黒岩から、少し行ったところからちょっと寄り道で右折して
プロペラ岩を見てから引き返し、荒地山山頂に到達。
大集団がランチタイムでごった返していたので、停まらずなかみ山方面へ下る。
途中、これが魚屋道と思い込んで、しばらく芦有ゲート方面へ進んでしまったが
おかしいと気付いて引き返し、無事魚屋道に合流。
黒五山への分岐から雨ヶ峠までのしんどいところをえっちらおっちら登る。
休憩のハイカーでいっぱい雨ヶ峠をスルーして、
東お多福山の大草原をのんびり進む。


↓東お多福山の草原


ピークをちょっとすぎた所の分岐で北に進路を変え、
土樋割峠にむかってずんずん下っていく。
峠に向かっているのに下るというのはなんか妙だけど。
一旦広い道に出たところで、蛇谷北山尾根へは直進せず、
本庄橋方面へ少し下ると、標識があり、
そこから黒岩谷の1つめの堰堤が見えているので、切り込む。


↓黒岩谷入口


堰堤1と2は、それぞれ左側から難なく突破。
途中一人だけ下ってくる人に出会いました。
堰堤2を越えると少し広いところに出る。
ここで上のほうからヤッホー、ヤッホーの声が聞こえる。
そこから3つめの手前にめちゃめちゃ急でガレている急斜面が現れる。
行くしかないのでガッガと上る。上部のほうには
チェーンもあったが信用ならないので頼らないで登りきる。
そのまま堰堤4に到着し、これも右側から上る。
ここですぐ目の前に次のダムが見えるので、そっちへ進んむ。
後で調べたら、ここで左手奥へ進んで黒岩谷の続きのはずなのだが、
間違ってこっちへ行ってしまったことで、おこもり谷に迷い込んでしまったらしい。
そこから次の堰堤だが、真下から右手を上るところで
トゲトゲの木が生い茂っていて難儀する。
それを越えると少し広くなり、緩い傾斜からそのまま次の堰を越える。
すると、そこから沢が狭くなり、石伝いに濡れないように遡上する。
途中看板があって、このまま沢を進むと鉢巻トンネル・石宝殿とある。
ん?今時分は黒岩谷だから、一軒茶屋のそばに出れるはずなのに、
トンネルと石宝殿ではかなり東にそれているのでは?と不安になる。
不安になったので、とりあえず左手の斜面を登って、
黒岩谷西尾根(と思ってるところ)に出ようと、
道なき急斜面を必死で滑らないように上る。5分ほど格闘して、
ようやく上に出ると、一応道らしきものがあるので安心。
でも一軒茶屋がもう一つ谷を隔てた向こう側に見える。
その笹で覆われた痩せた尾根を進むと、鉢巻トンネルのところに出た。
なんだかんだで思わず時間がかかったが、やけに楽しかった。


↓堰堤3からの激斜面

↓左側のブッシュからここに出た


時刻は14:00ちょい。
そのまま一軒茶屋で休憩して魚屋道を下って有馬から帰るという
のんびりコースも考えたが、せっかくなので距離を稼ぎたい。
回れ右して、東縦走路走破して宝塚を目指す。
東縦走は六甲全縦走でも使用されるよく整備された道なので快適。
時々は鎖があるような面倒くさい斜面もあるが、問題なし。
何人も、トレランの人がすっ飛ばしていくので、
真似して走っていたら、ガレた下りでスリップしかけて、
その時踏ん張ったせいで、左膝をやってしまう。ガッデム。
走るのはやめて、とぼとぼ歩きながら進むが、
大谷乗越のところの階段の下りは痛かった〜。
で、無事に塩尾寺まで下り、阪急宝塚駅に到着が16:30。
6時間30分のアドベンチャーをつつがなく終了。
お腹減ったのでどこかで食べようと思ったが、宝塚に適した店がないので
西北駅内の阪急そばで祝杯(ビールじゃなくそばね)


↓太平山の電波塔

↓譲葉山からの眺め

↓塩尾寺

↓終点の宝塚


自分は、高度感のある尾根道より、谷底をコソコソと歩いて
幾度となく立ちはだかるダムに立ち向かって乗り越えるような
山歩きがスキだ。
今日は人気のない谷で思う存分遊べて楽しかった。
しばらくはサドルにも乗れないし、舞洲が終わったら、
色々奥の深い六甲をさまようのもアリだなあ。
今日は全身バキバキ。