記憶の残滓 by arkibito

「マジメにアソブ、マジメをアソブ」をモットーに、野山を駆け、コトバを紡ぎ、歌う。

キャッスル〜荒地山ボルダー〜道畦谷北尾根〜左俣〜城山

今日は奥さんが昼までお仕事だったので、出動は14:00。
晩には甥っ子の誕生日会に参加するので、18:30ケツカッチン。
実走時間わずか3時間半なので、ここは欲張らず、いつものエリアを掘り下げることに。
とりあえず今日は少なくとも未踏区間のキャッスルを左のマキ道で上る、
時間があれば、荒地山の東側に広がる道畦谷を少しかじる感じで。


<本日のコース>
阪急芦屋川駅〜高座の滝〜キャッスル下〜キャッスル上〜岩梯子〜
新七衛門嵒〜お座敷岩〜サンデーモーニング〜ボルダートップ〜D6〜
十三間四方岩〜道畦谷北尾根〜岩のベンチ〜道畦谷堰堤〜航空母艦岩〜
道畦谷第三堰堤〜左俣〜馬の背〜城山〜城山堰堤〜阪急芦屋川駅


↓本日のコース


芦屋川の駅に降り立ったのがすでに14:30。
多くのハイカーが帰るなか、遡って高座の滝。
脇から上ってすぐに右に折れ、高座谷。
今日もイノーさんの姿はなし。
そのまま第2荒地山堰堤を越え、すぐに堰堤の底まで降りる。
なにか作業をしている人がいたので挨拶。
そこから少し上ると、奥高座滝とキャッスルとの分岐。
2週間前に来た時にはなかったはずの立て看板ができてた。
(前からあったっけ?)


↓キャッスル下の分岐にこんな立て看板できてた


そこを右折し、キャッスルを上に見ながら左のマキ道を上る。
急な崖をへばりつくように上がっていく。一気に高度が増すが、
ここはブッシュが深いため、それほど恐怖心はない。
キャッスルてっぺんを右手に見つつ、そのままルート通りに上がる。
そのうちルートを横断する尾根道と交差するが直進。
なんか歩いたことあるなとデジャブを感じていたら、
このあいだアパッチ砦から上ったルートと全く同じ地点で馬の背に出た。
なるほど、そうつながっているのねん。
ちょうど馬の背に出るときに、1人のハイカーさんがやってきて
自分が変なところから出てきたのにちょっとぎょっとされる。
そのまま岩梯子、新七衛門嵒を通過する。
今日はリュックを背負ったまま潜ってみたが、ノープロブレム。


↓新七衛門嵒の手前から


そこからルート通りに進むが、下にお座敷岩が見えたので、
こないだ危ない目に遭ったポイントを確認してみようとちょっと寄り道。
逃げられて写真撮れなかったけど、お座敷岩に猫ちゃんがいてびっくり。
お座敷岩のところから、こないだの例の場所へ恐る恐る下ってみる。
ここは高度感バリバリなので、上るにはいいが下りは怖い。
で、少し下ったところから先へは行けず、そこから確認。
で、周りを見てたら、新七衛門嵒の大岩の上でくつろいでいる人がいてビビる。
もちろんロープは付いてますが、
付いててもあんなとこであんな姿勢でようくつろげません。


↓お座敷岩

↓出っ張りのところが前回エライ目に遭ったところ

↓あんなところでようくつろげません


そこから、引き返して、ボルダートップ到達。
ここからブラックフェースを下ってプロペラというルートとちょっと迷ったが、
やはりここは新エリアを開拓したい。
ということで、そのまま荒地山方面へ進む。
途中、D6付近で右手の谷底へ、急速に下っていく細い道があって、
そこに猛烈に興味を覚えたが、ケツカッチンの時は、
意識している以上に焦りが出て危険なので今日は我慢。
しばらくそのまま緩い道を進むと、荒地山と芦有ゲートとの分岐に到着。
そこを右折し、芦有ゲート方面へ向かう。
この道は笹の勢いが凄いのと、地面が穴ぼこで、ちょっと不安。
しばらくはフラットな茂みを進み、その後下りが始まる。
すると、途中で、荒地山⇔芦有ゲートという立て看板発見。
その立て看板のところで、この道を外れて右手に道が続いている。
これがおそらく道畦谷北尾根に続く道だろう(正解)
迷わずそちらに舵をきる。
特に眺望も何もない林の道をずんずん進む。周りには誰もいない。
静かで薄暗い林で、こんな感じがずっと続くのかなと思ったら、
いきなり視界が開ける!
様々なボルダー群で、中にちょっとした広場もある。
そこでしばらく腰を落として、下界を眺める。
ちょうど、真正面の直下から芦屋川が流れていて開森橋が見える。
遠くに舞洲や梅田のビル群。
今日は天気が良くてずっと眺めていても全く飽きない。
時折風が汗ばんだ体をさあっと吹き抜けて心地いい。
やっぱり来てよかった。


↓十三間四方岩?の二枚岩

↓真正面下に開森橋がみえる


↓道畦谷北尾根へつづく道



補給も含めてしばらく休憩した後、下りを開始する。
このボルダー群は結構広くて、横には行き来できるのだが、
肝心の下りへの道がわからない。どこだどこだと探していると
二枚岩の下側の左手に、小さいリボンを発見。
二枚岩の屋根の下を道が続いているようで、そちらへ。
ここからずっと絶景が続いていて、歩いていてもすごく楽しいコース。
鼻歌なんぞ交えながら、ウキウキ気分で下る。
しばらくするとちょっと広い林に出て分岐。
左手にこの先行き止まりの立て看板。
どうせ行き止まりならそこまで寄り道と、左折。
すぐに絶壁。子の下はもう芦屋川という荒地山の一番東端部分。
対岸のかなり下に芦有ロードが見える。
ここからの眺めもなかなかのものである。
そしてそして果たしてここが行き止まりかとあたりを見たら、
右手にトラロープ発見!
見てみると、かなーりデンジャーなコースが先に続いている。
さらに先を確認してみるとトラロープがずっとだらしなく続いていて、
途中で崩落しているところから先へ続いている。
とりあえずこのルートを完走するかは別にして、行ける所まで行ってみる。
ただ、左手は完全な崖で、しかもこのいかにもヤバそうなロープに頼らざるを得ない感じ。
しかも崩落のところは、完全にクリフハンガー状態で越えなければならず、
その地点は完全に切れ落ちている。
こんなとこ、危険すぎる。なるほどこれのせいで行き止まりとしたのかと納得して退散。


↓芦有ロードが見える絶景ポイント

↓絶景ポイントから続く危ない道。途中で崩壊して先へ行けず(写真中央の茶色い部分)


さっきの分岐に戻り、道畦谷北尾根をずんずん下る。
途中花が咲き乱れているところもあって、ものすごく楽しいルートだ。
しばらくすると、ベンチのような岩がある広場に到着。
そこはスルーして、更に下る。
石のベンチから少し下ったところで、弁天岩から来た道と合流。
そちら方面から来たパーティーに先に道を譲って、後ろを歩く。


↓道畦谷北尾根

↓石のベンチ


道畦谷堰堤まで降りてきて、分岐。
先行の4人組パーティーがどっちに行こうか迷っているようなので
駅なら左手へ行けば、比較的平坦な道で城山堰堤経由の道と教える。
ちなみに自分の行く予定の右手は少し難易度の高い上り返しで、
今17:00から行くのは少し大変かもとアドバイスしておきながら
自分は迷わず右手へ。
しばらく行くと、前方に馬鹿でかい岩が鎮座している。
これが航空母艦岩ですな。


航空母艦

↓右は道畦谷東尾根への取り付き。今日は左直進して左俣


そのまま左手をスルスルと上がっていく。
今日はここから城山尾根(南尾根)に上って帰るつもりだが、
分岐がいくつかあって、間違って東尾根や右俣に進まないように、
慎重にコースを見極める。(その2つはまたのお楽しみ)
とにかく分岐ごとに左、左と進路をとっていくと、
いきなり前方にひょろ〜んと青いホースがぶら下がっている。
おいおいなんだこのだらしなさ!絶対体重掛けたらやばいっしょ。
でも確かにかなりの急斜面ではある。
がっがと手で地面をかじりながら、ロープは使わずに上りきる。
そこから先もなかなかシビアな斜面、
それもルートなのかどうか怪しい感じが続く。
しばらく上って緩くなったところで右手の谷を見ると堰が見える。


↓道畦谷第三堰堤


少しだけ息を整えて、再び上を目指す。ここからもあいかわらずの急斜面。
ロープやら、鎖やら。さっきの北尾根のパラダイスぶりとは一転してのサバイバル。
これはこれで楽しいがな〜。
ガシガシ上っていると、目の前の最後の上りで、必死なおっちゃんを発見。
順番待ちでしばらく待ってから上る。
ここの上りをちょっと左にもう少し上ると、
軽いピークがあってそっちに寄り道。
そこから荒地山の東斜面を一望する。
荒地山ボルダーから、北斜面の笹林を経由して、
そっから南側へきて北尾根を下ってきた。
そっから再び向かい側のこの急斜面を上ってきた。
この最後の難関を通過して、すぐに城山尾根に到着。
ちょっと先へ進むと行きに通ったキャッスルとの合流地点のところでした。
今日はもう引き返します。
ぐんぐん尾根道をすすんで、第2鉄塔を通過、さらにぐんぐん進んで城山。
そこから、高座滝へのアプローチ道へ進んでいたはずが、
なぜか険しい階段ルートをどんどん芦屋川に向かって下っていく。
まあ、どっちでもよかったのだが。
結局城山堰堤に出て、動物霊園横を通過して駅に到着。


↓城山尾根の第2鉄塔から

↓写真左の荒地山ボルダートップから右手の尾根伝いに降りてきた


短い時間なりに充実の山歩き。
いやいやいや、高座谷よりもレベルは高いが
その分、道畦谷面白そうだ(じゅるる〜)