記憶の残滓 by arkibito

「マジメにアソブ、マジメをアソブ」をモットーに、野山を駆け、コトバを紡ぎ、歌う。

「ぶ、ぶどう・・・」

うちの娘は寝つきが悪い。
夜中に何度も起きては、3歳にもなろうというのにお乳をせがんだり、結構手が掛かる。
昨日も、21時を過ぎても、ほにゃほにゃと寝ずにいるので、
オバケ来るよ、鬼さんが食べに来るよとおどかせて寝かしつける。
でも、そのおどかしがオーバーすぎたのか、
今度は部屋が暗いことにとても怖がってしまって号泣がはじまる。
そこで、奥さんと2人の間に寝かせて、大丈夫、大丈夫よと必死でなだめる。
すると、娘がえずきながら、必死で何かを伝えようと声を出す。
泣き声とえずきで、なかなか聞き取れず、奥さんと何、何どうしたん?
怖くないよとなだめつづけていると、
しばらくして少し泣きが収まってから娘が一言
「ぶ、ぶどう、食べる」
へっ?ぶどう?
記憶を遡ってみると、確かに晩ご飯食べ終わったら、みんなでぶどう食べようねってお約束してた。
それが娘が食事後に眠たくなったので、お風呂入って寝る準備したものだから
すっかり忘れたわ。
なんやそれならそうと早く言えばいいのに。
てっきり暗いのが怖いとばっかり思って、大人2人して必死でなだめてたのに、
ぶどう食べたいためにこんだけ号泣してたことに、奥さんと2人でしばらく大爆笑。
なかなか子育てっていうのは難しいけど面白い。