記憶の残滓 by arkibito

「マジメにアソブ、マジメをアソブ」をモットーに、野山を駆け、コトバを紡ぎ、歌う。

けいはんな夜練

木曜日。週の頭から台風の影響で走れずに悶々としているぱしゃ君からお誘いがあって
本当は軽いチャレンジ企画をしようと思っていたのだが、仕事が遅くなり断念。
その代わりに、ぱしゃ君が日曜日にあったばかりの、
けいはんなのコースをどうしても走ってみたいと言うので、
試合出てないし、終わったばっかなのに、今さらながら試走に行く。


帰宅して晩ご飯を食べずに即出動。
20:30に集合のはずが、ぱしゃ君が15分遅れでスタート。
パナからミシュランに変更した感想は、べったりグリップ感はUPしたが
このべったり路面にくっつく感じが重たくて自分のフィーリングとは合わないかも。
まあ、何度かミシュランで走ったことはあったので、わかってて変えたんだけど。
やっぱり次は再びパナに戻る可能性大。
城北運河〜R163。新森〜北寺方までは交通量が多いので高速で抜けるのだが、
今日は向かい風がきつく38kmがやっと。
いつもなら前を曳きたがるぱしゃ君は、夏バテ気味で出てこない。
第2京阪〜再びR163〜清滝街道ときて、ふもとのファミマで軽く補給。


で、清滝峠。今日は珍しくガチで上るとぱしゃ君が宣言したので、
こちらはアウター縛りでペースメーカーを買って出る。
今日は、いつも途中でペースを上げたり下げたりする悪い癖を封印して
ぐっと我慢でペースをキープして上る作戦で15分きりを目指す。
スタート直後、スロープまでの区間は、ペースを上げたくなるが18kmペースで。
スロープ上がって、1つ目の信号の調整で若干のペースダウン。
なんとか青に変わって少しペースを上げる。2つ目の信号も青のタイミングで少しペースダウン。
大体この辺で5分くらい。
そこからホテル前まで我慢の11kmペース。
ホテル通過が8分。少し苦しそうなぱしゃ君にはっぱをかけ、背後に引き戻す。
クリーンセンターのところで斜度が緩むが、そこで一度気持ちがきれたら再点火できなくなるので
我慢我慢でクネクネ区間突入。
ここで一旦ぱしゃ君が遅れだすが、今日は粘って粘って喰らいついてくる。
明るくなる所で12:15。今のペースでたれなければ15分切れる!
ラスト、民家が見えたところからラストスパート。
あまりに疲れたのか、ぱしゃ君ダンシングというよりも蛇行に近く、
センターラインの分離灯に乗り上げてバランスを崩す。
そこで一旦あきらめかけそうになったので、スパートと叫んでラストまで。
結果は14:56。
ずっと切れなかった15分を見事にクリア!がんばった!
ヘロヘロのぱしゃ君はへたり込んでしばらく動けず。
自分はアウター縛りでしかも3枚残した状態で上れたのでよかった。


しばし休憩後、奈良方面へ下る。昼も夜も交通量が多いのでR163は難儀だが
ならやま大通りに逃げるのも面倒なのでそのまま突っ切る。
清滝の激闘の疲れかぱしゃ君の走りはどうも冴えない。
乾谷西交差点を左折し、少し上ってけいはんな到着。
プラザ前でyoutubeでコースをおさらいして試走1回目。
ブラインドの交差点やら信号が多いので慎重に。
まずは大通りからスタート、信号のところで左折。
なるほど角度が急で、道幅が狭くなるし、おまけにゼブラとマンホールの罠。
これで雨降ったらそら落車発生するわな。
そこから突き当たりで再び左折し西進。
にわかに上っているが問題なし。最後の区間で意外と斜度の強い上り。
ここでぱしゃ君千切れる。思った以上にこれは苦戦しそう。
上りきって今度は下り。ぱしゃ君が逃げに入るが、すぐにチェックして追う。
あえてスリップに入らないように追走したが追いつけたぞ。


1回目で大体感覚はつかんだので、2周目ガチでいくが、
やはりあの上り区間であっさり差が開いてぱしゃ君撃沈でした。
ここの勝負ポイントは2つ。あの上りでいかに粘るかと、
下りストレートでできるだけ後ろについて足を休めさせられるか。
下り区間が長すぎるので逃げを打つのはなかなか難しいんじゃなかろうか。
ここは完全フラットな舞洲とは攻め方が全然違いそう。
まあ来年出れたら出てみよう。


↓精華大通り

けいはんなプラザ


で、時間も時間で結構疲れたので帰ることに。
最初は距離を稼ぐために京田辺の方からぐるっと回って変えろうとしたが
北側へ進むと小雨がぱらつきだしたので、これはまずいと取って返して
裏清滝で帰ることにする。
R163は避けて、ならやま大通りを走っていると雨が止んだので、
裏清滝をキャンセルして、コメダんとこで右折し、県道7号で帰ることにする。
高山大橋から徐々に微妙な上り基調になり、
お疲れ気味のぱしゃ君からペースダウンのお願いが入る。
途中あまりに周囲が暗くて、景色に見覚えがなく不安になりちょっと慌てるが
見覚えのあるため池にでて一安心。
そこから山を下りる選択肢は3つ。
1つは氷室まで快適に下る。あとは、交野の激坂か、漆黒の傍示峠か。
今日は肝試しということで、一番ヤバそうな傍示峠に無謀にも挑戦。
ここは昼でも結構薄暗いのに、真夜中に小さいライトだけで果たして無事に生還できるか!?


県道7号からはずれて、畦道に入ったところからすでに2m前方も見えないくらいに暗い。
側溝に落ちないように思いっきりペース緩めて慎重に、
でも怖すぎて一刻も早く切り抜けたいと気持ちは焦る。
台風のせいか落下物も多く、こんな状況でパンクしたら一巻の終わりなので、
目を凝らしながら進む。
ライトが照っている前方も怖いが、振り返って後ろが漆黒の闇。
なんか飲み込まれそうなほどの黒で、かなりビビる。
都心近郊の低山とはいえ、山は山。
2人とも怖すぎて、意味もなく声を出して気を紛らす。
ヤバイくらいに怖い。
集落で一息つくが、ここから本格的に木々の中に分け入ってくる。
と、いきなり前方からタクシーが出てきてビビる。
今運転手乗ってなかったんちゃうか〜。
そこから徐々に闇の中へ。何を踏んでいるのかパキポキと音を出しながら、
オーバーランしないようにゆっくり進む。
もう泣きたくなる位怖い。
霊とか魔物とか獣とかへの恐怖ではなくて、闇そのものへの恐怖。
そうしているうちにようやく住宅が見えて一安心。
怖さと慎重さで体がコチコチで腕や首や肩やらが以上に疲れた〜。
でも面白かったですよ。
怖い物好きはぜひ真夜中に傍示峠へ行こう!


傍示峠ミッドナイトダウンヒル。TT終盤の集落から。


あとはとぼとぼと第2京阪〜R163と帰る。
コンビニで簡単な補給した以外、晩飯を食べてなかったので腹が減って仕方がないので
深夜に毒とわかっていながら十八番でガッツリいただいて解散。
帰宅はAM3:00、就寝4:00でネムヒ。
今日の最大の収穫は、そこそこ強度があったものの腹も腰も違和感・痛みが全くなかったこと。
ボチボチ上げていかねば。


走行距離:86.89km
TOTAL:2789.43km