Sea to Sea 舞洲〜小浜漁港 + 鯖街道走破
思い立って今年やりたいと思っていた日本海ツーリング行ってきました。
平坦でもヒルクラでも短距離で速さを取り戻すリハビリも必要だが、
元々主体はロングライドなので、長距離を走れてこそ真の復活。
とりあえずそれほど強度の高くないコースで、
昼間は暑いので夜間に行ってしまいます。
金曜夜練はそのシミュレーションを兼ねていたが体調も問題なし。
ただ今回はソロなので、夜中に山道は相当怖かろうて。
土曜日あれやこれやで仮眠できたのは1時間半だけ。
晩ご飯を食べてモタモタしてたら、出発予定を過ぎ、21:30に出動。
そのまま直で向かった方が楽で早いのだが、
ここはあえてsea to seaにしたいので、遠回りしてまずは舞洲へ向かう。
はじめから強度は上げずにダラダラと30kmペースで。
何人か周回をしているなか、出発の記念に一枚撮って即出発。
↓舞洲22:15出発
舞洲を後にして、R43で淀川を渡る。
今日はやけに異音が激しく、漕ぐとママチャリみたいにギコギコする。
曲がりどころを間違えて、JR尼崎駅まで行ってしまうが、軌道修正して
園田の阪急線のところから藻川の土手道へ。
神津大橋で渡って、猪名川CRに入るが、結構な向かい風で疲れる。
呉服橋のところからR173⇒R423。
微妙ながら上り基調、加えて相変わらずの向かい風で序盤から我慢の走り。
そして、久安寺を越えてから、明かりがなくなり、いきなり暗闇の洗礼。
いかんいかん、まだまだ奥はこんなもんじゃない。
ビビリながらも黙々とペダリング。
余野のファミマにて休憩。
ドリンクと甘い物を補給していると、お店のオーナーさんに話しかけられる。
いつも昼間はローディーさの多いけど、こんな夜更けに珍しかったのでということだそう。
小浜まで行きますと言うと、引いてた。
0:15リスタート
この後のルートをまだ迷っていて、
野間峠を越えてR477に出るか、あるいは堀越峠か、
それともこのままR423で一旦亀岡に出て園部へ向かうか。
野間峠は、その昔の斬首場だから必ず何か出る。
序盤からそんなところでヘタしたら後が続かないので、
これはぱしゃ君との肝試しに置いておく。
残る2つのうち、亀岡に出るのは明かりが多いし、店もあるので安心だが
序盤でできるだけ距離を詰めておきたいので、結局堀越峠ルートで。
で、R423とおさらばして下りを慎重にこなしたところで強敵現る。
養鶏場みたいなところを通過したところで、後方から多数の唸り声。
振り向くと、何匹かでかい犬がこちらに向かって駆けてくる!
ヤバイ、マジヤバイ!と必死で漕いでペースを上げ、
なんとか峠のふもとの集落まで逃げ切る。ああ怖かった〜。
こういうハプニング、いりませんから!
思いがけず疲労した直後に、峠への上りをヘエコラこなし、
峠からの下りは斜度が急なので慎重に倉垣橋まで。
R477に入りひいらぎ峠で京都府亀岡市に突入。
そこからはしばし快適な下り&平坦。
R372との重複区間で西進に転じて単調な平坦を進む。
この時間はさすがに交通量がない。
右折して、新世紀第2、第1トンネルを通過し、園部の町へ入る。
R9のところのミニストップ着が1:30。30分ほど休憩。
このぐらいから寒さで震えるようになってきていたので、
アームウォーマをつけて、あたたかいものを補給。
このあと寒さと暗闇との戦いに突入。
いよいよ丑三つ時。一番やばそうな区間を一番暗い時間帯に走るのです。
暗いのも怖いが、園部に入ってから寒さを感じるようになる。
この後時々電光板があるが、14〜17℃と低く、
しかも霧がかっているので数字以上に寒く感じる。
昼間のうだるような暑さを想定して、ウィンブレは持参せずアームウォーマのみ。
下りではウィンブレが欲しいと感じるくらい寒い。
園部河原町交差点で右折し、県道19号に入る。
京都丹波道をくぐってから、日吉ダムの手前を左折し、いよいよ山間部へ。
ここからはどこをどう走っているか暗すぎて不明。
とにかく暗い。前灯2つでは全く歯が立たない。
道も上っているようにも感じるし、下っているようにも感じる。
同じようなカーブを幾つもやりすごす。
道の両端の森が、通過するたびにいちいちガサゴソいうのは気付かないことにしておく。
ほんのときどき車が通過して前方を照らしてくれる以外、
電灯もほとんどなく、まさに闇。
こんなとこ1人で来るんじゃなかったかなあと、弱音を吐きつつ、
それでももう後戻りは出来ない。
遠くに人家の明かりがポツポツ見えてきて少し安堵した瞬間、
ちょうど目の前を巨大な影がいくつか横切る!
慌ててブレーキをかけ衝突を回避して、目を凝らしてよく見ると
野生のシカの群れがビックリして逃げる所だったよう。
逃げるなら道じゃないほうへ逃げてくれ〜!
それほどスピードが出てなかったのでよかったが、超焦った。
気を取り直して慎重に先へ進む。
トンネルを越えて、美山と京北との分岐にさしかかり、左折。
集落と集落の間が暗すぎて早く切り抜けたいのに、
また嫌にムード満点の神楽坂トンエルが怖いし、寒いし、泣けてくる。
美山の集落に入って、空気は一変し、さらに寒さが厳しくなる。
本当に夏ですか?
観光広場のところでしばしトイレ休憩。
さあいよいよR162に入ります。
序盤の最大の山場、堀越峠への緩く長い上りです。
3:00を回り、辺りは一層深い闇。
もうどうなっているかわかりません。
黙々と走るしかない。
相変わらずゴソゴソと周りがうるさくいので
童謡やアンパンマンの歌を歌いながら恐怖をごまかす。
と、それに慌てたのか再びシカの親子襲来!
右斜め前方から左斜め後方への無茶なライン取りで逃げていく。
いやあ、大人しくじっとしてた方が、お互いええて!
いや、もしかすると戦いを挑んできているのか?
親シカと目が合ったようにも思うし。
完全にビビリってしまって、スピードが出ないし、
歌い続けで上っているので、息がアップアップ。
そんな危機的状況でヒーヒー上っていると、
上から上下にライトが2つ見える。車ではないし、バイクでもない。
なんだろうと思ったら、なんとローディーでした!
こんな夜更けに、こんな所を走るなんて、ツワモノ!
そこで勇気りんりんで、息を吹き返し、ペースアップしてようやく堀越峠到着。
あとは快適な下りだい!
堀越峠を無事に通過し、目指す小浜まではあと約50km。
近そうでまだまだ遠い。
トンネルを抜けて下り区間に入るが、全然前が見えないのでヨチヨチ下る。
一応センターラインの所にチカチカと小さいライトがついているのだが
なぜか隊道のところだけ、そのライトがなくなる。そっち方が暗いのになぜ?
隊道のところは完全に闇に突入するような感じで、ものすごく怖い。
しかも出口でいきなりヘアピンとか厳しすぎまっせ。
上りから一転、下りは風をモロに受けるのでどんどん冷える。
そしてここに来てハンガー気味。
園部以降全く商店がなく、上りの前に補給品を使いきってしまって大ピンチ。
小浜に着いたら何か食おう。
道の駅名田庄を通過すると、道は下りというより平坦に近くなる。
ダラダラと力なく進む。
徐々に空は白み始めてきたが、朝靄が深く垂れ込めていて寒い。
ずんずん山の中を進み、小浜市の看板がおで迎えするところで
ようやく周囲が明るくなり、見えるようになってきた。
これで暗闇からは無事に解放される。
川沿いに北へ進み、延伸したばかりの舞鶴若狭道をくぐると
先に大きい街が見えてきた!
5:30。予定よりも1時間半も早く着いてしまい、街はまだ眠りの中。
腹が減って仕方がないが、とりあえず作戦完了のため、
市街地を通り過ぎて漁港へ。釣り人がわんさかいてびっくりした。
とりあえず、どちら側も内港ではあるがsea to sea完了♪
で、あっさり港を後にして、飯を探す。
辺りは水産加工場ばかりで、焼サバのにおいがプンプンするのだが
グルグル回っても食事処を発見できず・・・
作戦変更で、駅へ行けば1軒ぐらいやってるだろうといってみるが不発。
仕方なくパンの配達のトラックのお兄ちゃんにどっか開いている店はないか聞くと
R27沿いにすき家があるというので、そちらへ行ってみる。
この際、名物とかどうでもいいです!ひどくお腹が減っています!誰か何かください!
で、10分ほど走ってすき家発見。
とにかく空腹と寒さを飯で満たします。
緊張が緩和されてここで眠気までやってきます。
結局40分くらいぼおっと朝飯を食べながら放心。
これでライドは折り返し。さあ、帰りはどうしましょうか。
さてやることやったので暑くなる前にさっさと帰ります。
ルートを思案。来た道を戻ってもよいが、堀越峠まで50kmも上り・・・
しんどいし、眠いし、芸がないので別の道はないかと考えた結果、
別プランで考えていた鯖街道走破をまとめてやってしまいましょうと決める。
そのままR27を東進。
山間部には何もないことが予想されるのでコンビニで補給品を買い込んでおく。
まだ朝が早いのに反対車線はバンバン、大型トラックやタンクローリーが走っている。
幸いこちら向きは少なくて助かる。
三宅の交差点で右折しR303に入り、徐々に上り基調になる。
ここからは福井GFの時に通った道。
そういえばぱしゃ君の下りがすさまじく速くて、
危うく置いてかれるところだった。
今日は逆方向だから、結構きつい上りじゃないのかと戦々恐々。
あと、GFの時はトンネル区間で相当恐怖した記憶がある。
あの時は大量のローディーがいたし、イベント告知もあったから
怖い思いをしても車道走れたけど、今日は1人なので危険回避をしないと。
交通量は今の時間帯は少ないのが救い。
熊川宿を通過して、徐々に本格的な上りに入る。
1つ目のトンネルは出口が見えているのでスパートして切り抜ける。
斜度表示には9%とか。
ここは出来るだけ早く切り抜けたいのでダンシングで本気モード。
20kmオーバーでぐんぐん上っていく。
時折でかい車が来て煽られるのが怖い。
そして2つ目のトンネル。
さすがに長いので歩道(というほどでもないが)に乗り上げる。
側壁から湧いてくる水でびちょびちょで、すべりそうなので慎重に進む。
トンネルを抜けると、上りが終わり、ダラダラと進む。
保坂の交差点までやってきて、いよいよここからR367に突入。
保坂から檜峠までしばらく再び上り。さっきの上りで結構疲労したのと、
帰路一番神経の使う区間を走り終えたことで緊張が解け、眠い・・・
えっちらおっちら上り返し、そこからはみずみずしい森林の中を快適にダウンヒル!
やっほい!
朽木までやってきて、道の駅のところで朝市がやっていたのでちょっとのぞく。
すでにたくさんのバイカーに占拠されている朝市をひやかしていると、
焼鯖寿司を発見!小浜でありつけなかったのでありがたや。
やっぱり鯖街道走って、鯖食べないわけには行かない。
とりあえず今は腹が減っていないので背中のポッケを整理して、
そこに1本つっこむ。できれば帰って奥さんと一緒に食べよう。
この頃から徐々に暑さがこたえてくるので、すぐにリスタートします。
朽木を後にして京都市内まであと約50km。2時間くらいでは行けるでしょう。
反対車線は何かイベントがあるのかと思うほど、たくさんの車、そしてバイカーの群れ。
あっち側は怖すぎて走りたくないが、京都方面へはほとんど交通量がなく快適♪
アップダウンをこなしながら、やまなみライドを楽しむ。
日差しが強くて昨晩の寒さが嘘のよう。
対向からは少しずつだがローディーさんの姿が増えてくる。
京都のローディーさんたちは朝練で朽木まで行くのだろうか。
葛川のところで、道が崩落したのか、簡易的な迂回路が設置されていて
これがまた慌てて造ったのか、えらい急斜面でしんどい。
そこを越えると連続トンネル区間。
地図を持っていなかったし、事前に確認もしていなかったので
川沿いの旧道に自身がもてず、恐怖しながらトンエルを走行する。
ごおおおおっというあの音と、路肩のガタガタ具合はひどく怖い。
せめて歩道をちゃんとしたものに整備して欲しいワ。
ここで2人ほどローディーをパスし、クネクネダウンヒル区間。
そこから途中越まで再び上り返し、いよいよ京都市に突入。
↓京都市突入
ここからは、反対車線は車もバイクもローディーもわんさかいて、
これはもう逆方面は走りたくないなあという感じ。
R477で百井峠〜鞍馬もよぎったが、あっちのしんどさは経験済みなので
今日はもう無理しない。
大原はスルーして、ひたすらダウンヒルをこなす。
ここからは路面を工事したてなのか、路肩がガタガタで怖かった。
無事に宝ヶ池まで下ってくるが、尋常じゃない暑さにむせ返す。
高野川沿いを出町柳まで進んで、鯖街道口の碑で走破記念に一枚。
もうここからは暑さでメルトダウン。
↓鯖街道走破(11:30)
河原町今出川からは河原町通で南下。JRをくぐり、
阪神高速にぶつかって久世橋通〜第2京阪とつなぐ。
ここからはいつもの道。モチベーションをあげるため、
AV22kmキープを課して進む。
久御山のところでバウンドして携帯ポンプを落とし、空気入れ口を壊す。
これは買い替えだなあ。そこからはパンクしないように慎重になる。
松井山手の上りをえっちら上り、そっから枚方のアップダウンに苦しむ。
もうひたすら暑い。超暑い。熔けそうだあ。
交野〜巣本〜門真とつなぎ、
R163では早く帰りたいので最後のあがきで40kmオーバーで疾走。
300km夜な夜な走ってからでもこれくらいは出るのだな。
あとは城北運河沿いにダラダラ走って13:30帰宅。
17:00くらい(ブルベリミットタイム)で帰れればいいやと思っていたが、
15時間ジャストで、本格的に暑くなる前に帰れてよかった。
帰宅後は爆睡。
足とかはそれほど疲労していないが、徹夜の睡眠不足がこたえた。
心配していた腹と腰は全く異常なし。
直ったのかどうだかよくわからないが、
走れるならとことん走ったろやないかと思っとります。
焼鯖寿司は夕飯に奥さんと美味しくいただきました。んまい。
↓うだる宇治川
↓前半戦 Sea to Sea(舞洲〜小浜漁港)
↓後半戦 鯖街道走破
獲得標高:2232m
AV:22.6km
走行距離:302.59km
TOTAL:3092.02km