記憶の残滓 by arkibito

「マジメにアソブ、マジメをアソブ」をモットーに、野山を駆け、コトバを紡ぎ、歌う。

マカオ旅行記 グルメ編

今回のマカオ旅で一番素晴らしかったのは、とにかく飯がうまい!ということ。
ヨーロッパから大航海を経て伝わった西洋料理やインド料理に、中華の伝統が加わって
独特なマカニーズ(マカオ料理)が生まれただけあって、奥が深い。
とにかく朝から食べまくりで常にお腹一杯でした。


1日目、マカオ到着後、ホテルにチェックインして、部屋を出た時点で22:30。
到着早々だし、子連れなので、深夜にそう色々と巡れない。
手元にある現地通貨は出国前に両替しておいた香港ドル5000円分のみ。
機内食はきっちり頂いたので、そこまで本気ではないが軽く胃袋に入れたい程度。
娘のことを考えると、露天で怪しいものは食べさせられない。
という諸々も条件を満たす店はひとつ!
そうです麥當勞!
え?マクドですよマクド
メニューは、ダブルフィレオフィッシュとか、スパイシーポークとか日本にないものはあったけど
中身は万国共通なので写真割愛。


2日目の街歩きの途中で入った、
人のよさそうなおじいちゃんおばあちゃんがやっている安食堂で麺をいただく。
こちらでは粥と麺は主食に近く、日本のラーメンのようにごちゃごちゃ無駄なことはしない。
麺は極細ちぢれ麺が原則。太麺が大嫌いなので大歓迎。
スープはそれほど中華独特の風味とかはなく、
干しエビや干し貝柱でとっているであろうスッキリとしたスープ。
素朴なのに飽きない。日本でもこういうタイプのラーメン屋あればいいのになあ。


↓牛腩麺(牛バラ麺)


2日目のディナーは、マカオタワーから徒歩での帰り道に立ち寄った
雰囲気御ロケーションがバツグンのお店Henri's Galley Maxim。
店の前が西湖で、対岸にマカオタワーが見えるのです。
中心街からはずれた位置にあるので、混雑することもなく落ち着いて食事ができる。
観光客向けというより地元の人が少し贅沢なディナーを食べに来るようなお店。
この旅でどうしても食べたいものが2つあって、それがカレーガニとアフリカンチキン。
このお店はそれが名物らしいのでチョイスしたがこれが大正解!
料理もサービスもすばらしく、上機嫌でめずらしくワインを1本も飲んでしまったくらい。
オーナーらしき人もすごく親しく接してくれ、スタッフも気さくで心配りがよかった。
お酒の火照りを覚ますために海岸沿いを歩いて帰りたかったのでお断りしたが、
帰り際にタクシーの手配をしてくれようとしてくれるあたりも心意気が良い。


まず注文したのがミンチチャーハン。
娘がお腹をすかしているのですぐに食べれるもので香辛料のきつくないもので。
これがまたものすごくうまい。
ミンチを知らなければマカオを知ったことにならないという言葉があるほど、
ミンチが名物らしいのだが、ものすごく味わい深かった。
いつもの十八番のもうまいが、あれよりもコクがあってなんとも贅沢。
myチャーハン史上3本指に入るうまさ。
チャーハンのうまい店に間違いはない!というセオリーから期待が膨らむ。


↓免治菪肉炒飯(ミンチチャーハン)


そしてお目当てのアフリカンチキン!これがもうマジでうまかった。
アフリカンチキンとは、大航海時代ポルトガルから希望岬、インド洋と続く航海のなかで、
現地の様々なスパイスや調理法を取り入れていって、
最後の地マカオでついに完成した究極の料理らしい。
なるほど、様々な味がmixされ、深くコクがあり甘さと旨さ、辛味が一体化して、
今まで食べたどの鶏料理よりもうまかった。
チキンを食べる最高の味付けかもしれない。
旨く説明できないが、坦坦麺とインドチキンカレー、それにメキシコのレンズ豆の煮込みの中間のような・・・。
スパイシーだがカレーではなくてあくまで煮込み。
一般的にはアフリカンチキンは、鶏をグリルするのとソースは別で作るらしいのだが
このお店では一緒に煮込むちょっと変わった調理法らしいが、うまみがたまらないです。
帰国後もこの味が忘れられず、食べれるお店を探したがなし。
ポルトガル料理の店はあるが、アフリカンチキンはマカオ料理)
ならいっそ作ってしまえと、レシピを検索してみたりしたが、なかなかいいのが見つからず。
誰が知りませんか!
このアフリカンチキンを食べに行くだけでもマカオに行きたいし、その価値はあると思う。


↓非洲雞(アフリカンチキン) めちゃウマ!


カレーガニは時価で、調理前に生きたままのカニを持ってきてくれ確認してくれる。
このときは確か2300円ほど。
カニといっても松葉やタラバではなく、こちらでは渡りカニ。それでもカニカニ
カニをカレーで煮込んで食べるというのはなんとも贅沢ではないか。
多分、日本のカニと違って渡りガニは風味がないので、
生や焼きでカニそのものの風味を味わうよりも、香辛料などと一緒に調理する方がいいのだろうが。
で、大量のおしぼりとフキンとともに出てきた迫力満点の一皿。
これを手でちぎりながら食べるわけである。なるほどこれはなかなか難儀しそう。
悪戦苦闘しながら黙々と食べる。うまくかに身が取れるといいが、
ボソボソになってしまうと、カレーの中にドボンしてカニかどうかわからなくなっちゃう。
でもこの東南アジア系の味付けはなかなか食欲をそそります。
ただ、しばらく手先の香辛料の匂いが取れませんでした。
アフリカンチキンが素晴らしすぎて、ちょっと印象が薄くなってしまった感は否めないが
素晴らしい御馳走であった。


↓咖哩蟹(カレーガニ)


タイパヴィレッジの散策の際に買い食いしたポークチョップバーガーもうまし。
ポークチョップはマカオの定番グルメで、豚のしょうが焼きみたいなの。
絶妙にローストしたカリカリのパンに挟んでアツアツを頂く。
これで120円くらいかな。


↓菪八包(ポークチョップバーガー)


同じくタイパ・ヴィレッジ散策で、奥さんが行ってみたいといっていたダンボ・レストラン。
スイーツのお店で。パッケージがダンボでかわいらしい。
おみやげにロールクッキーとか色々買い込んだが、
ショーケースにおいしそうなケーキが並んでいたので、買って近くのベンチで食べた。
娘はイチゴのミルフィーユ。
奥さんは卵白のメレンゲを固めた不思議なプディング。口当たり滑らかで溶けてなくなる。
自分はレモンプリン。さっぱりして、暑い夏にピッタリだった。


↓ダンボのスイーツ


マカオポルトガル領だったので、一番の名物といえばやっぱりエッグタルト。
その筋では一番おいしいといわれているLord's Stoe's Bakeryというお店のもの。
本店はコロアン地区といってマカオの南端エリアにあって、
今回はそっちまで足を伸ばせないから無理かとあきらめていたが、
ヴェネチアンの中に支店が出来ていてラッキー!
熱っ熱でやけどしそうになったが、トロトロで玉子の優しい味がおいしかった。


↓Lord's Stoe's Bakery エッグタルト


あと忘れてはならないマカオ名物はなぜかビーフジャーキー。
土産物屋には必ずコーナーがあって、板売りしています。
気になったものを指差すとおばちゃんがトングとハサミで器用に切り分けて試食させてくれます。
ぱしゃ君のみやげに1枚購入。ブラックペッパーの効いたやつ。
他にみやげ物はクッキー類が豊富で、やたら試食させてくれます。
娘は片っ端から試食をもらって、満腹になってた。


↓名物のビーフジャーキー


海外旅行の楽しみの一つといえば、機内食
エアマカオはどないでっかと思いましたが、まずまずではないでしょうか。
そば、漬物、フルーツは基本セットで、メインが入れ替え。
下の写真は行きの。メインはカニカマの海苔巻き。
香辛料控えめで美味しかった。
ちなみに帰りは鮭チャーハンだった。
HISの担当者が気を利かせて娘には子供用の機内食も用意してくれてた。


↓行きの機内食


何気に一番量を食べたのはホテルの朝食。欧米だと同じビュッフェ形式でも洋風しかないが
アジアだとバリエーション豊富でつい食べ過ぎてしまう。
麺は注文して目の前でさっと湯がいてくれるし、
オムレツやクレープ、ワッフルもその場で焼いてくれる。
奥さんはパンを絶賛。
ソフィテルはマカオのホテルのなかでも朝食が美味しいと評判だったらしく、
このホテルにしておいてよかった。


↓ホテルの朝食


一つ残念なのは、白ご飯。これはマカオに限らずだけども、
やっぱり日本の米がどれだけウマイかということだろう。
タイ米チックな細長いあの米は炒めたり、粥にしないと食べれたもんじゃない。


しかし、マカオはウマイ!