記憶の残滓 by arkibito

「マジメにアソブ、マジメをアソブ」をモットーに、野山を駆け、コトバを紡ぎ、歌う。

曽爾高原バースデーライド 復路編

さてさて無事に曽爾高原に到着し、
セルフショットに悪戦苦闘したりしながら30分くらい休憩。
7:30を過ぎたのでそろそろ帰路に着かないといけない。
駐車場までチャリを押し歩きして戻ってきて、いざと思ったら、
クリートが全くはまらない。
よくよく見たら、クリートにやわらかい泥ががっつりついてドロッドロ。
こりゃいかんと、その辺に落ちている石や枝でほじくり返し、どうにかはめる。
そして再スタート。ぱちぱち写真を取りながら、集落まで下る。
曽爾高原と対峙している、西側にある鎧岳のシルエットが鋭くてカッコいいぞ。
集落まで下りてきて、次は名張まで県道81号。
この道もやったら狭小で行き違いもままならない箇所が多数あるのに、
シーズン中はでっかい観光バスが群れをなすデンジャラスゾーンなのだが、
今日は早めに来たおかげでその心配もナッシング。
青漣寺川の両岸にそびえる岩肌と、紅葉(ちょっと残念な感じだけど)を眺めながら
ゆっくりのんびりと走る。
日がだいぶ高くなってきて、寒さのピークは無事に越えたかんじ。
小太郎岩のところで写真を撮っていると
民宿のおっちゃんに「朝早いなあ自分」と言われた。
道の所々で修復・補強作業のために対面信号があって、ストップを繰り返す。
しかしいつ来てもワイルドな道だ。
ブライドカーブが多すぎるし、シーズンによっては交通量が多いのがタマに傷だが、
時間帯さえ注意すればのんびりツーリングにはもってこい。


↓正面奥が小太郎岩


↓道の直上に絶景が広がる香落渓


そのうち、正面に湖が見えてくる。湖面をぐるっと東側を巻いて堰堤まで到達。
堰堤からは眼下に名張の街並みが見渡せ、なかなか壮観であ〜る。
まだ8:30にもなっていないし、誰もいないかもしれないが、
せっかくなのでダムカードをゲットしようと、駄目元でインターホンを鳴らすと
応対があり、1枚いただけることになった。
自転車で大阪から来たというと係りの人が腰を抜かさんばかりにビックリされた。


↓青蓮寺ダム到着


↓アーチ式ダム


ダムカードゲット


リスタート後、ちょいと下るとさっきまでの絶景がまるで嘘のように
すぐさま市街地のど真ん中に突入。
補給をしていなかったので一旦名張駅前に出てコンビニ休憩。
補給品をむしゃむしゃしながら、帰りのルートを思案。
当初は名張から県道80号でさらに北上して、
五月橋SAでがっつりドライバー定食の予定だったが、
そんな腹が減ってないし、時間も押しぎみなのでやんぴ。
その代わり、赤目口から県道781号を使って針インター経由でR25旧道に出て、
天理ダムのダムカードゲットをすることに。
ということで、9:00前にリスタートし、しばらく市街地を走って黒田からR165に出る。
今日は時間がないし、ビンディングで山道を歩けないので今日はAKM48はパス。
で、そっち方面に気を取られているうちに、県道781号の分岐を完全にスルーしてしまい。
おかしいぞと思い始めた頃にはすでに三本松まで来てしまっていた・・・
地図を見返すと県道242や県道28でそっち方面へリカバリー可能のようだが、
ちょっとシラけてしまいプラン変更。
どうせこのまま榛原に出るのなら、時間的に明日香HCを冷やかしにいけそう。
ただ、大会のタイムテーブルも具体的なコースも会場の場所もウル覚えなので
無事kurubiさんと落ち合える保証はないが、せっかくの機会なので行ってみることに。
とりあえず10:00の時点で一旦TELするとして、その時間までにどれだけ近づけるか。
室生の難儀なアップダウンをこなし、榛原に戻ってくる。
そこでR165とおさらばして、裏から女寄峠へ。こちら側はユルユル。
上りきったところの信号で、ローディー3人組がいてご挨拶。
で名物の直下降。漕がなくても65kmも出る。
あっという間に忍阪東に到達。グリーンパークの上り返しをこなし、
信号で引っかかったタイミングでkurubiさんにTEL。
するとすでにレースは終了していて、上の談山神社で下山待ちをしているらしい。
2人ともあと20分くらいで会場に到着予定というナイスなタイミング。
若干のアップダウンのある県道15号を南下して会場到着が10:20。
まだ選手は下山していない様子なので、会場のブースを見て回る。
チネリやサーベロの試乗もあったけど、いつ戻ってくるかわからないし、
休んでいると結構疲れが出てきててそれどころではなかった。
しかし走っていないととにかく寒い。思ったより日差しがなく、風がキツイ。
しばらく待っていたのだが、いっこうに降りてくる気配がない。
スタッフに聞いてみると、最後の1人が決死の形相で倒れこむようにゴールしたところで
11:00下山開始かなということ。
吹きすさぶ会場であと30分も待機するのは寒すぎるので、
信号の所の茶屋で黒米おにぎり1個とゆず茶で温まる。


茶と握り飯を平らげしばらくしているとようやく集団が下ってくる。
とりあえず信号の所に立っとけば気付いてくれるでしょう。
と、すぐに寒そうにしながらkurubiさん到着!トロッフェ以来の再開です。
なにやら上で1時間も待機させられたそうで、それはこの時期にあまりに辛いですなあ。
レースは2ヒート目で足が攣ったそうでくやしそうでしたが、
でもやっぱりレースをした楽しさが表情にありました。
と話していると横に見知らぬローディーさんがkurubiさんにご挨拶。
kurubiさんに紹介いただくと、なんとなんとasagiriさん!
某TTサイトの実力者にしてキャノンボーラー、
そしてグルメライダー&F1マニアとしてもお慕い申し上げておりましたヨ!
あこがれの人が突然目の前に現れると、人というものは固まってしまいますなあ。
終始ニヤニヤして、何しゃべったか全く覚えてません。お恥ずかしい・・・
それにしても、もっとバリバリ体育系の超合金みたいな人を勝手に想像してたのですが、
実際はとってもキュートな方でした。
その後、しばらく会場でブースを物色したり、
どさくさで参加賞のドリンクもらったりしながらkurubiさんとおしゃべりタイム。
しかしさすが決戦用に仕上げただけあってマシンが軽い!
あれやこれやつけて身重なワタクシのBMCちゃんとは雲泥の差です。
ああ、軽くなりたい・・・


↓明日香ヒルクライムレース会場


↓ちょっとブレイク


↓kurubi教官お疲れっす!


さてさて、思った以上に長居をしてしまったのでkurubiさんにお別れをして
11:40にリスタートします。
まずはただっ広い奈良盆地をどう抜けていこうか。
大阪平野へ抜けるルートは3つ、竹内峠越え、R25信貴山〜ぶどう坂。
まあとりあえず王寺を目指すことにする。
できれば鈴鹿の直前に食べそびれた柏原のラーメン屋で昼飯にしたい。
亀石のところで右折し、甘樫丘公園を左に見ながら北上。
どうも完全に体が冷え切ってしまったようで脚が回らない。
JRとR165を越えて、初瀬街道の旧道にぶつかり、西進に転じる。
この道をひたすら真っ直ぐ行けば、そのまま竹内峠につながっているのだが
面白くないので、大和八木を過ぎて飛鳥川にぶつかったところで右折し、
飛鳥川CRで北進。徐々にお天気もよくなってポカポカ陽気のサイクリング。
ただし来たからの向かい風が少しキツイ。
R24のバイパスを越えてくらいから今自分がどこ走っているかわからなくなってくる。
あまり北上しすぎてR25にぶつかるのもいやなのだが、
この範囲の地図を持っていないので、西側の地形を見ながらそろそろかとめぼしをつけ
適当にCRを降りて大水田地帯へ入ったのだが、
いきなりダートになったり集落の袋小路にはまったり、ウヨウヨ〜。
頻繁に川が登場してそのたびに迂回したり、橋までバックしたり。
そんなこんなでなんとか県道14号を発見。
馬見丘陵広域公園の鈍いのぼりをこなす。
佐味田からはそこそこの交通量になってきて、慎重に進む。
西名阪をくぐって、R168に入ってすぐに王寺到着。
王寺まで来た段階でかなりハンガー気味。そして眠気MAX!
ということでTTを諦め、一刻も早く飯屋に到着するためR25を選択。
ががががが〜っと疾走する。
国分寺大橋でR25からはずれ、青谷方面へ。
もうお腹が限界・・・力が出ない・・・
高井田〜リビエールと続けて、柏原駅近くのひろ家に到着。


「ひろ家」さんは、は関西では珍しい徳島ラーメンを出しているラーメン屋です。
とにかく腹が減って仕方がないのでライスとギョーザのセットを注文。
スープは甘辛くて自分好み。生卵をかき回すと少しマイルドになります。
麺がふにゃふにゃなのがちょっと残念かなあ。でもライスとの相性はバッチリ。
ギョーザは徳島名物のスダチを絞ったうえで食べる。ウマシ。
ものの10分程度で平らげてしまう。ごちそうさまでした〜。


↓徳島ラーメン


お腹いっぱいでもう横になって寝たい感じだが、そういう訳にもいかない。
只今13:40。15:00までにはなんとか帰り着きたい。
一番早いルートはR25だが、あそこは交通量が最悪。
大和川CRもペース上げにくいし、旧R170〜中央大通りというのがセオリーか。
と、柏原駅で線路をまたいだら、なにやら小川が流れている。
これはもしや・・・
前々からこちら方面へのアプローチを地図とにらめっこしながら考えてた時に、
ちょうど大阪城から柏原までをつなぐ水路を発見してて、
これを辿っていけば幹線道路の大混雑を避けて行けるのではないか。
ということで長瀬川遡上を開始。
しばらく街道チックに道が続いていく。
裏道なのでそんなに道幅が広くないうえに生活道路なのでそこそこチャリや車の往来。
水路を挟んで両岸が道となって続いていく。
ペースは上げられないが、こういう探検は大歓迎であ〜る。
八尾のあたりまで来ると、道はさらに細くなり、マンション裏の抜け道のような感じ。
それでも道は水路に沿って先へ進む。
これはいよいよ到達地点を見極めたくなってきたぞ。
近畿道のところで一旦道が分断され、近くの信号で迂回し、すぐに復帰。
全くどこをどう走っているのか、迷子のような感覚でソワソワするが、楽しい。
住宅街に入り道は広くなる。そのうち近鉄長瀬駅の西口にぶつかる。
長い長い開かずの踏み切りを越えて、さらに進む。
そろそろ見たような道、見たような風景が現れるが、
この際なので最後までお付き合い。
今度は近鉄の高架をくぐる。その次に高井田のところで中央大通をまたぐ。
徐々に道の周辺が騒がしくなって、先に水門が見えてそこで水路はおしまい。
この水路に沿った道1本で放出まで来ました。
これはこれで楽しかった。冬場はガチでトレーニングするんじゃなくて、
こういう「探検ぼくの町」的にポタるのもアリだな。
ちなみにこちらのルートは恩智川のルートよりも距離的には若干の短縮。


↓放出〜柏原までをつなぐ運河


放出からは第2寝屋川沿いに西進。
途中で自分が好きな大阪の風景の一つ、天王田に到着。
ここは第2寝屋川と城北運河がクロスしている場所で、
こういう場所はなかなか珍しいんではなかろうか。
なんとなく侘しさの漂う画になる風景だと思います。
余談だが、城北運河〜長瀬川とつなげば時間はかかるが柏原までいけるということか。
なんかすごい。


↓天王田の運河の交差点


そこからは京橋をかすめ、造幣局のところの橋で大川を渡り、あとはよしなに。
なんとか15:00には帰宅。
やはりこの時期の深夜の山中の寒さと暗さはかなり堪える。
夏場よりもやはり難易度は高め。
それでも絶景あり、ダムカードあり、交流あり、グルメありの盛りだくさんで大満足。
とりあえず今シーズン中にあっち方面でやっときたいことはほとんどできた。
あっち方面への遠征はまた暖かくなってからだろうなあ。