記憶の残滓 by arkibito

「マジメにアソブ、マジメをアソブ」をモットーに、野山を駆け、コトバを紡ぎ、歌う。

シクロ最終戦・桂川観戦ライド 激辛地獄付き

先週、しおアニキからのお誘いを受けて、予定していたライドを延期して、
シクロ最終戦を観戦に行きます。
全員召集のはずが、ぱしゃ君は前日飲み会ということでDNS
大阪勢はいつもの枚方で集合。
5:00に起床。早めに出て清滝経由で行こうかと思っていたが、
このところの激務のせいか、左わき腹がひどく痛み力が入らないのでのんびり準備。
枚方までは距離の割に時間がかかるので6:30に出動。
なんだか朝っぱらから淀川CRは結構な向かい風で難儀する。
ペースが上がらないのもあるが、冷たい風がひっきりなしに吹きかかるので冷える冷える。
7:15に関西医大前のファミマに到着。
朝飯を食べていなかったので、おにぎりと天そばで補給。
するとうめさん、kurubiさんと続いて合流。
ぼちぼちとリスタートして、淀川CRを北上する。
相変わらず風が冷とうございます。顔が寒さでパリパリになる。
そこそこのペースで御幸橋まで。
そこから桂川へ。道幅が狭いうえ、往来も激しいので十分注意して。
日頃、ローディーが活動する時間、活動するエリアにいないので、
こんなにローディーに出くわすのは新鮮。
羽束橋を越えると、先にテント群と人だかりを発見。
少しオーバーランしつつ、久我橋で鴨川を渡り、会場の桂川緑地久我橋東詰公園に8:50着。
しばらくして、しおあにきも登場で無事4人合流。
ついにシクロの観戦に来てしまったぞ。
観たら絶対やりたい!ってなるのはわかっているので、今まであえて行かなかったのだが、
ついにパンドラの箱は開かれるか?
それにしても大賑わいでなんだか楽しそうだ。
mijiさんや他の知り合いにご挨拶をして会場を軽く回っていると、
最初のクラスのスタート。


いよいよCM1スタート。スタートを見送って、各々好きな場所で観戦。
自分はちょうどシケインの手前で。
階段部分でわっしょい担ぐ人あれば、そのまま無理やり乗り越える人もいて面白い。
何よりビンディングを外して担いで、段差を越えていく一連の動作が、どうなってるんだか。
速い人はやはりその動作が流れるようにスムーズで、
止まったりせずにテンポよく通過していく。
そしていきなり目の前で次々落車!後続の人はそのまま倒れた人を乗り越えていくし、
落車した人も何事もなかったかのようにスルーっとリスタートしていく。
そして周回を重ねていくにつれみんなバテ気味になって、
足元がおぼつかなくなっていくのか、障害を越える時もワヤクチャになって面白い。
でもみんな楽しそう!
レースは最初から別格の速さで独走で抜け出した三船選手の独壇場、
がんばっての声をかけるまでもなく勝利してしまってた。
レース後すぐに表彰式。みんなヒーヒー言っているけど心底楽しそう。
激坂に超ロングに、障害が大きいほど萌えるタチなのでこりゃたまらん。
いやあ、シクロ面白いぞ。やっぱり面白いぞ。シクロ車ってなんぼやあ!?


↓CM1スタート


↓障害物を飛び越えろ!


シケイン前の高速コーナーで落車!


↓圧巻圧勝の三船選手


↓CM1の表彰台


CM1の表彰台を見た後は会場から離脱して、しおさんオススメのパン屋へ。
次観戦予定のトップクラスC1のスタートが12:15なので、間に合うように帰ってきます。
しおさんのナビで(ということはそこそこのペース)京見峠のふもとまで行きます。
ひとまず桂川CRを北上、西大橋でR9へ右折、西大路五条で左折し西大路通りへ入る。
西院〜円町とやっつけて、バス往来を避けて少し裏道に入る。
七本松通りで北上し、千本通。ひたすら微妙な上り基調だが悪くないペース。
でたどり着いたのが京都鷹峯郵便局の所にある「クロア」というお店。
ハード系が充実し、京都の食材を意識したラインナップ。
丁度お腹が減っていたので、甘い・辛い・甘いで3つ購入。
最初にしおさんオススメのきなこパン。
中にホワイトチョコが入っていて、その味の掛け合いがすごくよかった。
お次はレンコンパン。ぱりっと香ばしく、食感がなかなかのもの。
最後はアプリコットのクロワッサン。クロワッサンにジャムってありそうであんまりない?
断然コメ派なのであまりパンライドしませんが、どれもおいしゅうございました。


↓クロア


↓左がレンコンパン、真ん中がアプリコットのクロワッサン、奥右がきなこパン


↓4人集結


帰りは裏道を使わず西大路通の緩い下り坂を飛ばします。
面倒なバスの出入りなども瞬アゲで切り抜けていくが、
4人だとどうしても先頭と最後尾で隊列が延びるので、
先頭がクリアできても後方で足止めや危険な状況になりがちなので注意して。
五条でR9、西大橋で桂川CRと行きと同じルートで。
12:00会場復帰。
いてもったってもいられずに、いっぺん半周だけこっそり試走に混じってみる。
(一応係りの人に合図したよ)
ピットのところから入って、後半部分のテクニカル部分。
ツルッツルのタイヤに、ロード用ビンディングでの無謀なる挑戦。
うまく試走車の集団が行き過ぎて、ぽっかり空いた時を見はかってお邪魔にならぬように走る。
見よう見まねでビンディングを外そうとしたが、当然規格が違うのでそんなことできず
危うく転倒しかけるが、持ち前のバランス感覚で?持ちこたえる。
すかさず重い重いマシンを担いで階段を駆け上がり、
そこから凝りもせずに乗りなおしてコブみたいなアップダウンをこなす。
意外とアップダウンだけなら乗り切れる。
が、段差が発生するところで再び靴が外れずアウト!
再び乗りなおそうとするも、泥と草がべっとり付いてクリートがはまらなくなる。
モタモタしてるうちに後方からどんどん試走の人がやってきたので、
これはいかんとロープを越えてエスケープして終了。
いやあ面白すぎる。ちょっと走っただけでこれだもの。
小・中学の時はMTBのクチなので、久々のダートの感触を楽しみました。
これは軽量ニューマシン投入か、あるいはシクロ参戦かというレベルまで盛り上がってきたぞ・・・
どうします、ウメさん?
まあ、幸いにして次のシーズンまで1年あるし、じっくり考えねば。
シクロの障害物を越える前に、まずわが家の財務省という鉄壁の障害を越えないといけないが。
ああん、奥さん〜(泣)


さて、試走時間も終了し、すぐさまトップクラスのC1がスタート。
走り出しからすでに、午前のレースとは明らかにペースが速い!
ダートのはずなのにまるで舗装路を駆け抜けるかのようなスピード。
中でもナショナルジャージの白が眩しい竹ノ内選手が早々に飛び出し圧巻の走り。
特に立ち上がりのスピードというか気迫が全然違う。
中盤から徐々にどの選手も疲れが見え始めた時でも、
さらにペースアップして中押し駄目押しをしていく。
途中から見ていると中段の集団にhaikaraさんを発見、声援を送って応援する。
徐々に前の集団を捉えていい感じで上がってきている感じだったが、
終盤にトラブルか故障か非常に苦しそうな感じで戻ってきて、
そのままリタイアしてしまったようです。残念。
レースはそのまま大差をつけての竹之内選手の完勝でした。
いやあ、いいもの見せてもらいました。


↓C1クラススタート


↓this is シクロ


↓ハイカラさんガンバ!


↓さすが世界戦帰りの竹之内選手


↓C1表彰台


シクロ観戦は残念ながらここまでで、ランチへ行きます。
近くに前から気になっていた向日町激辛商店街があって、
一度チャレンジしたいなと思っていたのです。
でも、距離的に近く、ライドでは通過するばかりで機会がないし、
それにソロでチャレンジして辛い辛いと騒いでも虚しいだけなので、
今日はみんなもいることだし、ネタとしていいのではないかなと思った次第です。
ちょうど女子のクラスのスタートで、割烹着を着たmijiさんのスタートを見送ってリスタート。
久我橋を渡り、県道202号を西進。
ここも狭小で交通量が多く、轍がひどいので慎重にリードして走っていると、
どこからか大声が飛んで、それを合図にしおさんが停止したので、
てっきりトラブルが発生したのかと思いきや、道の反対側に怪しげな人影。
誰かと思いきや、缶ビール片手に武装中のロラあにき!
こんな場所で、こんなタイミング、まさか過ぎる出会いに超びっくり。
この衝撃、伊達じゃあありません。
しかしよくぞ気付きましたな。自分は先頭で集中していたので全くわからなかった。
とにもかくにも素敵お方に思いがけずお会いできてラッキーでした。


さて、もっともっとお話をしたい所ですが、別れを惜しみつつリスタートします。
あれやこれやと道をたどって阪急東向日駅に到達。
何十軒もの激辛スポットのうちからの東出口の前にある久蔵へ行きます。
世界の走りをせっかく目の当たりにしたので、こちらも世界を獲りに?
「世界一辛い?激辛焼きそば」に挑戦です。
まずは腹ごしらえということで普通のランチセットを注文。
そして例のブツは4人で1皿をシェアすることにします。
自分はAセットのトン平定食。手際よく調理されて出てきます。
なかなかソースがおいしくてあっという間にペロリ。
そうこうしているうちに店員さんが激辛焼きそばの調理を始めます。
いきなり轟音が鳴ったかと思ったら、いきなり換気扇をMAXに!
おお、これはどうなるのかドキドキしていると、
冷蔵庫からありとあらゆる種類の調味料をとっかえひっかえ出しては、
豪快に焼きそばに投入していく。
その間店員さんはできるだけ蒸気に当たらないように顔を背けて調理している。
おいおい、どんだけ?
鉄板と自分たちの間にはクリアガラスがあって匂いも何もしないので
ドキドキして見守るしかない。
そうして最後に糸唐辛子までのっけて完成。
目の前に出された焼きそばは確かに普通のものと比べても赤く濃い。
でも匂いもそんなだし、ラーメンとかに比べると大したことなさそうやねえと
kurubiさんと余裕のヨっちゃんモード。
で、最初1人ずつ1口分ずつを取って一斉に実食・・・・・・・・
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うげえええええええええええ〜なんじゃこりゃ〜!!!!ヒイイイイイイイイイ〜
大の男たちが一斉に悲鳴を上げる。
舌の上で爆竹をぶちまけられたような衝撃!
後から後から辛味、否、強烈な痛みが容赦なく大挙して襲ってくる!
そしてそれが脳天を劈き、一気に体が熱くなる。
全く記憶が飛ぶというか、完全に思考が停止してしまうほど。
気付いたらドバドバと涙が出て仕方がない。
とにかく我慢ならない。どうしようもない。
お店の人曰く水飲んだら余計辛さを感じますよ、とアドバイスされるが
飲まずにいれない。でも舌が乾くととたんに第2波、第3波が怒涛のごとく襲ってくる!
ああ止まらない止まらない!辛い!辛い!痛い!痛い!ヤメテ、ヤメテ!
ゴメンナサーイ!
隣を見るとkurubiさんが冷や汗と涙を出しながら完全フリーズ。
他の2人もヒーハーとパニック状態。
店員さんを見るとシタリ顔です。いや〜誰か止めて〜。
といっても後の祭り。軽い気持ちでとんねでもないものを食べてしまった。
これは自分史上間違いなく一番辛い。世界一というフレーズも納得。
激辛商店街恐るべし!ちょっと”甘く”みすぎてた。
しばらくしてようやくまともにしゃべれるようになるが、まだ1/3も皿に残っている・・・
もう全く弱腰で一口も追加したくないのだが、
言いだしっぺの責任もあって、割と平気そうなしおさんと2人でシェア。
わずかの量でも全く辛さは一緒なので覚悟を決めて一口でかき込む。
ああああああああ、また来た!辛い辛い!
もう唇は完全に麻痺状態で水をお変わりして飲んだり、お手拭で舌をぬぐったり
わけのわからないまま、ただ耐え忍ぶ。
ようやく辛さの直撃は免れ、腫れぼったい感じになるまで果たしてどれだけの時間が経ったのか。
げっそりと疲れて御馳走さまでした。
ネタとしては十分面白かったけど、あまりにデンジャーすぎるので良い子は真似しちゃだめ!
(あ、お店自体はとてもよかったです。)


↓トン平定食


↓激辛メニュー。んな大そうな?


↓世界一辛い?激辛焼そば


予想以上の激辛ぶりにコテンパンにされて、フラッフラで出てきました。
腹の辺りがやけにカッカしてなかなか力を込められないがとにかくリスタート。
ここから長岡京のパン屋へ行って解散という話だったはずが
激辛で一番ダメージを受けていたはずのkurubiさんが、
もう1箇所くらい激辛チャレンジしよっかという衝撃コメント!
懲りませんなあ〜。
ということでライフシティ東向日の中にある豆腐屋で激辛豆乳ドーナツを購入。
お店の人曰く、辛いというより痛いらしく、店の人でも食べない代物らしい。
見た目は普通のおいしそうなドーナツ。
さっき世界一辛い焼きそばをどうにかやっつけたところだし、
あれを越えるものはさすがにもうないだろうとは思いつつ、
油断できないのでその場では食べずに、次のパン屋で他のものと一緒に食することにする。
みんな激辛に挑戦しているなか、しおアニキだけこっそりプレーン買ってたゾ。


↓ここでも怖ーい但し書きが…


さて、噂にたがわぬ激辛ぶりを体験した向日町商店街を後にし、長岡京を目指します。
kurubiさん先頭でリスタートしたのだが、しおさんとうめさんが来ない。
様子を見に戻ってみるとどうもしおさんがチェーンが落ちてしまったようです。
これは間違いなく、一人だけ激辛を回避してプレーンドーナツを買った天罰でしょう。(笑)
さてさて無事にトラブルを治めて物集女街道に入り南下。
向日町競輪場の前を通過。この辺は狭小で交通量が多いので難儀する。
五辻で西新道、一文橋で西国街道〜新西国街道とつなぐ。
もう長岡京から大山崎になるという手前、友岡のところにあるCINQ到着。
時間が時間なので残っている商品が少なく、家への土産にラスクとクッキー買う。
例の激辛ドーナツは結局家まで持ち帰りに。
しおアニキとはここでお別れです。また一緒に走りましょう!


残り3人は大阪を目指します。
西国街道(県道10号〜県道67号)をダラダラと進み、水無瀬川で左折。
線路沿いにストレートを進んで、水無瀬でR171をまたいで淀川右岸へ。
行きもアゲインストなら帰りもしかり。強烈な向かい風。
kurubiさんを中心に先頭交代して進む。
途中閉められたゲートではマシンを背負ってなんちゃってシクロ風。
淀川新橋で左岸へ渡り、そこでkurubiさんとお別れです。お疲れ様でした!
ここからはペースを落としてうめさんと2人でのんびり鳥飼大橋まで。
そこでうめさんとお別れ。スキーシーズン終わったらまたロング行きましょう。
そこから最後はちょっと乗り足りない感じだったので大阪城を軽く3周。
18:00前に帰宅。
帰ってきて奥さんとドーナツを試食…
やっぱり甘くなかった!というかむせるほどの激辛!
ときどき何かの粒みたいなのに当たると一気に辛さがはじける!
なんじゃこらぁぁ〜!!!
奥さんは1カケだけ食べて即リタイア。
やはり激辛はあなどってはいかん。


↓ドーナツと侮ることなかれ


走行距離: 132.05km
TOTAL: 1200.52km