記憶の残滓 by arkibito

「マジメにアソブ、マジメをアソブ」をモットーに、野山を駆け、コトバを紡ぎ、歌う。

阪神なぎさ回廊 + 芦屋セレブグルメライド

日曜日。いまだに経過観察中なので試運転期間が続く。
しかもギアチェ不能状態も継続中。
ということでぱしゃ君とど平坦グルメライドする約束をしていたのだが、
前日の晩遅くにキャンセルの電話。
1人で豪華ランチはもったいないし、今からプランを立て直そうにも準備が足りない。
とりあえず若草山にカテゴリーOで参戦するかと思って、
ついでに奈良の色々な情報を検索しているうちに就寝が3:00になってしまう。
朝、まあまあ寝坊して、しかも金曜日からの腹痛が続いていてこらいかんという状態で待機。
今からではゴール時間にすら到底間に合わないなあ、ということで切り替えて近場で。
本当は伊吹山に向けてヒルクラTT乱取りしたいところだが、
寒そうだしアウター縛りでは限界がある。
まあまだ傷も癒えてないし、試運転中ということでご近所で産業遺産巡り&グルメライド。
kurubi教官が真剣勝負を挑んでいるのに、なんかゆるゆるでゴメンナサイ!?


で、出動すると風が思ったより強くて寒い。淀川左岸をぴゃーっとR2まで。
そこからどえらい向かい風に抗いながら玉江橋線で左折し海側を目指す。
R43をぬけるとそこは阪神工業地帯。そのまま強風の中しばらく南下して
尼崎閘門、通称尼ロックに到着。
水位の異なる海と運河を行き来するために交互に開門して調整する両開き式の閘門。
ここが津波の際の最後の砦となるわけです。
偶然にもちょうど船舶が通過中で思わず見惚れていたら係りの人に立ち入り禁止と言われてしまった・・・すんません。
で、一旦R43までバックして大回りで反対側へ。
反対側は公園になっていて間近で見てもOK。
そこからは阪神なぎさ回廊を走ることにします。
といっても完全トレースはせず。


↓尼ロック


↓船舶通過中


阪神なぎさ回廊


尼ロックから大浜まで運河沿いに進むと、
運河の三叉にかかるなぎさ橋に到達。
無骨なシルエットがかっちょいい。
ちょうどサイクリング中の団体さんが記念撮影をしていた。
ちなみにここは少し前、育児放棄の凄惨な事件があった場所で、
今でも供養のお供えがありました。かわいそうに・・・
さて県道341に入り、南武橋で武庫川を渡る。
渡ってすぐに左折し堤防上を飛ばす。
前方に馬鹿でかい高須団地が見えてくる。
hide-lifeさんの終着駅シリーズを見習って?阪神武庫川駅を1枚パチリ。


↓北掘運河のなぎさ橋


阪神武庫川駅


再び堤防に戻り、団地群を避けてさらに突端へ。
しばらくいくとリゾ鳴尾浜に到着。
施設には入れないので、海釣り公園の方へ回って海をしばし眺める。
ちょーっと雲行きが怪しいか?
ここからは湾岸線の側道の歩道を使って島を渡っていきます。
ということはそこそこのアップダウンの連続。
なみはや大橋ほど難易度は高くないが、第2京阪よりは厳しいといった程度。
ちょうどいい練習なので上げて行く。
まずは甲子園浜までの上り。えいやっと進んであっという間に高度を上げると、
かなり見晴らしが良く、左手には海が、右手の直下には浜甲子園が広がっていて、
その奥に堂々たる六甲の山々。なかなか素晴らしい眺め。
浜には有名な今津砲台が見え、甲子園浜ではかなりの数のサーフィンが出動していた。
その素晴らしい眺めとは裏腹に、右→左への強烈な横風が猛威をふるい、
こないだの三重の再現。
なんとか踏ん張って転倒しないように慎重に進む。
特に下りが急なので超スローペースで。
ようやく甲子園浜の島に到達するが、すぐまた次の大橋越え。
今度の橋は規模も小さくあっという間に西宮浜。
少しラインから逸れて新西宮ヨットハーバーへ寄り道。
さすが阪神間はこ洒落とるねえ。


鳴尾浜


↓今津浜


湾岸線までのアップダウンの連続


↓西宮ヨットハーバー


さて、ヨットハーバーを通過し、そこからさらに南芦屋浜の島へと進みます。
真新しいマンション群を抜けて、湾岸線の最後の上りをやっつけると、
すぐ右手前方に芦屋のモンスターマンションが構える。
ここも思い出深い場所だ。
最後の上りは大したことは無くあっというまに芦屋浜。
ここまで距離にして約45km。R2をぶっ飛ばせばわずか20km足らずなのに
えらく寄り道をしたものだ。
産業遺産ライドはここで早々に切り上げ、後半はグルメライドに突入します。


↓芦屋のモンスターマンション


で、ちょうどお腹がすいてくる頃合い。
本当は本日二軒目に登場する店に直行するつもりだったが、
せっかくここまで来たのでダメ元で寄り道をする。
島の西端で左折して涼風町の最南端を目指す。
小さい島だしと、いつものごとくざっくりとした位置しか覚えてきていない。
曲がるところを間違えたらしく、同じような町並みの中をぐるぐるぐるぐる。
時間も14:00になるくらい。ひょっとしてランチ終了ギリギリの可能性もあって少々焦る。
でようやく、区画整理だけがなされた空き地にぽつんと佇むかわいらしいお店を発見。
抜群のロケーションと美味しいナポリピッツァで超有名なBARACCA del SOREさんです。
ランチ受付終了5分前に無事到着し、順番待ちリストに記入。
本日最後のランチ客でした。ふぃー危ねー。
こんな時間なのにあと4,5組待ちの様子。さすが人気店。
車の人は車中で待っているのだが、そうでない人は強風吹き荒れる中外で待機。
めちゃくちゃ寒くて一気に冷える。涼風町というくらいだし。
30分ほど待っているのだが、いっこうに呼ばれる気配がなく、
ひょっとしてスルーされている?と不安になりかけた時にようやく名前が呼ばれて中へ。
危うく寒くて遭難しかけましたヨ〜。
 

↓バラッカ・デル・ソーレ


店に入って早速注文。
ランチメニューはパスタorピザで、それぞれ2種類ずつからチョイス。もちろんピザを注文。
マルゲリータか生ハムと水菜のどちらかということで、後者を選択。
ピザの実力を見るならトマトソースではなく焼き加減と塩加減を味わえるプレーンベースで。
まずは前菜としてミネストローネのようなスープとナポリ風揚げパンがサーブされる。
スタッフの人は店の前においてあったMASI乗りのようで、自分の格好をみて軽く自転車話。
スープは濃い味でおいしく温まりました。
揚げパンも青海苔が生地に練りこまれていて塩気がバツグンでした。
で、ようやくメインディッシュのピザ!
ピザって見た目だけで幸せになれるね。
さっそく実食。生地はフワッフワでもなく、パリッパリでもなくミドル級。
チーズの塩気と窯焼の焦げ具合との絶妙なアンサンブル、
そこに生ハムのしっとりした味わいとシャキシャキの水菜が加わって、
いいじゃないですか!ぼーの、ぼーの。
遠慮なくパクついていたらあっという間になくなってしまいました。
意外と食べ応えがあってお腹いっぱい。
これで1260円は、デリバリー頼むのを考えれば十分。
ごちそうさまでした。
接客も明るく気持ちよく、友達のうちに招待されたような気さくさでよかったです。
ロケーションもバツグンだし確かに流行るはずです。
帰り際、さっきのMASI乗りのスタッフさんが出てきて、myマシンを見てあれこれお話。
また近くへ行くことがあれば再訪しよっかな。


↓前菜のスープと青海苔の揚げパン


↓生ハムと水菜のピッツァ


さて、すっかりお腹も満たされてしまいました。
でも本日のお目当てはこれじゃあないんです。
どうしてもお目当てのものが食べたいのだが、お腹のキャパは満タン。
そのお店までは15分程度の道のりでどうにもこうにも。
てっとり早く腹をすかせるならということで、ヒルクラTTでもいっとく。
ここから最も近いコースといえば、芦有DW。
標高差330m、距離3.6km、平均斜度9.3%、最大斜度15%のミドルレベル。
自分の感覚としてはだいたい十三峠と同じくらいのイメージ。
しっかしアウター縛りで果たして平均9.3%のコースを上りきれるのか?。
とにもかくにもしょっぱなのライト坂で足付かずにいけるのか?
やれんのかぁ?
と思いつつも、花背峠クリアしているし(あれはネタでやったわけじゃないんです)、
とりあえず出だしのライト坂上れなかったらDNFすればいいやということで開森橋へ。
信号明けでいよいよスタート。
もうスタート時点でアウタートップ固定で、これ以上軽くならない。
そのままライト坂へ突入し、ダンシング開始。
おほほ〜、相変わらず容赦のない激坂だこと。必死にゴリゴリ押し上げる。
できるだけ蛇行せずに真上真上をイメージしながら、足は回すのではなく踏んでいくイメージ。
ようやく陸橋をくぐったところまで到達し、最難関はクリア。
でもすでに足は売り切れ、というかピキピキとする。
そのままダラダラと信号まで進む途中で歩行者にがんばれと声をかけられる。
そんな応援いただいたら、もう止められないじゃないですか!
と、上からスキルシマノジャージのローディーが下ってきて挨拶。
信号はひっかからず、最後のマンションのところのヘアピンのインがキツいがな!
必死のパッチで上がりきってみると車が渋滞している。
何事かと思ったら工事で対面信号が発生。
グッドタイミングで、青になり、早く抜けないと信号変わってしまうので
無理やりスパート。どえらい疲れる。
山間に入ってくると今度は粉雪が舞い始める。しかもアゲインスト!
ダンシングすると風を受けるので低い姿勢でいくのだが、しんどいしんどい。
一つ目の連続ヘアピンに突入するがここは余裕でクリア。
次の連続ヘアピンまでのストレートが重い。我慢。
そして2つ目の連続ヘアピンの手前側NO.6のインが超しんどい!
間の悪いことに車が来てしまったのでアウトにも膨らめず、上半身で無理やり上げていく。
ようやくヘアピンを通過し、あとは楽勝と思ったらNO.4とNO.3の間が微妙に斜度があってツライ。
そこを越えると斜度が緩むので少しペースを上げる。
NO.1の立ち上がりからはダンシングで軽くスパートするが、
軽やかさとは程遠くゴリ押しでDWのゲートに突入してゴール。
18:41。
まがりなりにもここは六甲。アウターでここ上るなんて思いもしなかったが、
タイムが予想以上によくてびっくり。20分切れるとは思わなかったのに。
マシンも重くなっているし、タイム的には速くなってはいないかもしれないが
でも確実に強くなってきたなあという実感が最近してきた。


↓芦有DWゲート


さあ、無謀なチャレンジ打ち勝ち、まだ体がカッカと熱いうちに下り始める。
バックからの風で自然とスピードが上がり、カーブでは煽られるので慎重に。
特に水道管の工事後の処理がいい加減でデコボコしてて怖い。
無事に下りきってR2で信号待ちにあったので、ちょうど目の前のrideworksにちょいと入る。
スペシャとリドレーが充実してました。


rideworksに立ち寄る


そこから少し南下して、阪神打出駅の近くのMETZGEREI KUSUDAへ。
ここはドイツ仕込みの本格ソーセージやハムを中心とした超有名なデリカテッセン
外観から重厚な造りで、手持ちの少ない身にはなかなか入るのに勇気がいる。
中へ入ると、それはそれはうまそうな食品がショーケースにずらり!
ああどれもこれもがウマそう!
でも100g1000円とかザラで中には1本7000円とか・・・
アルトバイエルン2袋398円でさえ高嶺の花の庶民には到底手の届かないものばかり。
でもさすが有名店、というか芦屋セレブがひっきりなしにやってきては、
あれやこれやと買い込んで行きます。これぞリアル格差社会
ああ、この店のものを腹いっぱい食べてみたいなあという小さな夢です。
ここは実はイートインが可能で、今日の本命です。
ホットドッグ850円とハンバーガー1260円とで悩みましたが、
今日はホットドッグをいただきます。
あとワインを作るためのぶどうで作ったぶどうジュースもセットで注文。
焼きあがるのに15〜20分かかるというので、しばらく待ちます。


↓メツゲライ・クスダ


↓宝石箱やあ〜


で、ようやくサーブされてきた本日のお目当てのホットドッグがこれ!
もうこのフォルムからして幸せすぎるでしょ。
どや、うちのソーセージと言わんばかりの絶対的な自信がたっぷり。
パンなどはもう手が汚れないための取っ手でしかないと言わんばかり。
でも実はこのパンはご近所の名店ベッカライ・ビオブロートのもの。
でももはやこの圧倒的過ぎるソーセージを前には何も言えないね。
マスタードを惜しみなくつけながらさっそく実食。
パリッパリの皮に、ジューシーな肉汁、芳醇なハーブと焼き目の香ばしさ。
いやあめちゃめちゃウマイ!あ、下品ですね、ここは芦屋でした。
大変おいしゅうございます。
おいしくてガツガツと食べてしまうが、全然パンまでたどり着けない〜。
ホンモノのソーセージを心ゆくまで堪能できて大満足です。
シュークルートもついてこれで850円はお値打ちだと思います。


↓ホットドッグ850円


さてさてすっかりお腹も満たされたので帰ります。
18:30には帰宅せねばいけないのだが、手ぶらも何なのでおみやを探す。
手っ取り早く公園向かいのベッカライ・ビオブロートを覗くが
もうシナモンロールしか残っておらず諦める。
そこから奥さんが焼菓子が好きなので夙川のミッシェルバッハへ行くがここも売り切れで空振り。
もうあれこれ探し回っている時間がなくなったのでコンセント・マーケットでみやげ。


↓コンセント・マーケット


↓おみや


しっかりみやげをサコッシュに入れ帰ります。
山手幹線〜上武庫橋〜塚口〜藻川といつものルートで帰宅。
今日は珍しくパン系ライドになりました。
それにしてもアウター縛りのヒルクラの消耗度ハンパなし。


走行距離: 84.09km
TOTAL: 1716.37km