六甲観戦ツアー
前日の話から。
娘とじゃれていた時に偶然、娘のグーパンチが左まぶたを直撃し、
1時間ほど左目が空けられない状態。
出血したりということはなかったが、左がぼんやりしか見えない(今もまだ違和感)。
完全に戦意喪失して週末はおとなしくしておこうかと思ったが、
六甲HCに応援に行かねば。
ということで、まずは木馬へ行って、パーツ交換。
旧105と現105は互換性がないので、ここだけ旧アルテに。
もう在庫がほとんどないらしく、次同じ症状が出たら、コンポ総入れ替えしかない。
2年がんばれば11がでるはずだから、それまでがんばってねと店長に言われる。
2年って・・・万病の相棒が果たしてもつのか?
それに2年たったらさすがにニューマシン乗り換えだな。
あと、今日はもっかい調整してもらうために前後ともイーストンに履き替えてきたので
リアホイールのガタを調整してもらうが、
もうハブ元のナットをどれだけ締めるかということでしか対応できないみたい。
1度しっかりと締め付けて、完全にガタを抑えることができたのだが
そうすると、今度はチェーンの遊びがおかしくなって、
ギアチェンジしないのにチェーンが落ちたり、
惰性で走っているときにチェーンがたわみすぎて、チェーンステーに干渉したりする。
なのでガッチガチに締め付ければいいというものではなく、
多少の緩みは覚悟で、ガタを最小限に抑える程度に締めるというなんとも付け焼刃な状況。
でも少しはよくなったので、伊吹限定で使用するつもり。
伊吹山は、そこにあわせてマシンやコンディションを調整してきたわけでもないし、
クライミングとはあえて逆行することばっかやってきたので、
タイムとか順位とかは正直あんまり気にしてない。
優勝・入賞できるなら別だが、中途半端に成績を残したって別に誇れるもんじゃないし、
まして職業レーサーではない所詮ホビーレーサーなんで。
それに伊吹山は、今年無謀にもやろうとしている数々のチャレンジと比べたら、
たくさんあるピークのうちの1つ、単なる通過点でしかない。
じゃあなんでレース出んのと言われそうだが、それは単に遊びです。
とはいいつつも負けるのは悔しいのでオールアウトするまでガンガン行くけどね。
久々の真剣勝負は楽しみだ。
さて、前置きがずいぶん長くなったが日曜当日。
レースに出るわけでもないのに、なぜだか今日は早起きで3:30に起床。
外を見たら若干雨降ってるし、風が強いぞ・・・
多分通り雨だろうと判断して、準備をする。
六甲へ行くというのに前日のイーストンからコスカボにチェンジ。
ブログで早起きは苦手だとつぶやいておられたので
4:30にkurubiさんにモーニングメール。
朝っぱらからたこ焼きをガシガシ食べていると奥さんが起きだしてきて
少し雑談。
6:15に出動。雨は止んでいるが少しウェット。
このところ暖かかったのに、今日は超寒い。それに風がめっぽう強い。
長柄橋から六甲を望むとクリアに山並みが見える。
雨の心配はなさそうだが、はっきりしすぎているということは風が結構強そう。
このところ仕事で超多忙なため音信不通のぱしゃ君んちの前を通過したので、
抜き打ちで突撃したろかいなと思ったが、シバかれそうなんでヤンピ。
(あとで聞いたら徹呑みでまだ帰宅してなかったらしい)
そのまま天竺川〜田能遺跡とつないで猪名川CRに入る。
それはもう強烈な横風で超怖い。
ずいぶん気が萎えて、やっぱ今日は帰ろうかとも思うくらい。
神津大橋を渡り、伊丹駅をかすめて昆陽池をぐるっとなめる。
武庫川新橋の東詰で信号待ちしていると、
後方からえもいえぬ殺気を感じて振り向いたら、
クロスバイクのおっちゃんが猛スピードで走ってきて、
ジャストのタイミングで信号が青に変わり緩い上りを駆け上がっていく。
こちらを振り返りながら、明らかに意識して逃げているようなので、
少し遅れてスタートして泳がせてからお求めに応じてどかーんと45kmで瞬殺。
後方から「は、速いよ〜」とか細い声が聞こえました。
これから六甲上ろうというのに無駄に疲労してしまった。
伊孑志のコンビニで軽く補給&トイレ。
で、いよいよ逆瀬川TTのスタート。
おととしは毎月1回は上っていたが、ひっさびさ。
コスカボ装着後は初の六甲TTです。
さっそくスタートするが、序盤から風が強い。
25kmくらいのペースで序盤は抑え目に上る。
途中ローディーさんが2人ほど下りてきて挨拶。
逆瀬台のところまでは信号にもかからずにいける。
交通量も少なくて冷や冷やすることもなく順調。
甲寿橋までは結局アウターで来てしまい14:30。
甲寿橋で信号にかかり、前方にいるリュックを抱えた若者ローディーさんと並び挨拶。
信号明けでインナーに落として15kmペースで旧道を上がる。
いつも苦手な盤滝までの2桁の上りで、コスカボの重みで失速気味。
やっぱり2桁の斜度になるとどうしても厳しい。
まあ、ディープにしては軽くて上れますというだけであって、
決して上りが得意なホイールではないから仕方がない。
盤滝交差点を通過し、若干のインターバル区間で、
さっきの彼との差が気になり、振り返ったら交差点を曲がる姿が!
おお、結構速いなあと思ったら、さっきとは別のローディーさんで
FELTだったかTREKだったかに乗られた方で、するする〜っとパスされる。
小笠峠分岐からしばらくがんばって背中を追いかけて、
びしゃもん橋で少し差を詰めたのだが、そこから再びジワジワと差を広げられ、
ファーストまでですでに姿が見えなくなってしまった。
少しペースが乱れてしまったので疲れが出てきたが、まだ核心部に到達したばかり。
えっちらおっちら清流橋まで上がっていくと、路肩にはちらほら白いものが目立つ。
セカンドを過ぎて少し持ち直し、つづら橋までペースを上げるが、
サードから宝殿ICまでのキツイ区間はもう虫の息だった。
宝殿ICは三角コーナーで封鎖され、ガードマンが立っていて、観戦すらできない。
うまくいけばこっそり潜り込んで、有馬までショートカットしたかったが、
これでハニー坂経由は決定。山頂まで行ってすぐにまたあそこ上り返すの辛いなあ。
ICより少し上部でローディーさんが写真を撮っていたので挨拶。
すると、この上凍結してるので注意してくださいとアドバイスをいただく。
さすがに山上は別世界なのだろう。
ちょっと不安がよぎるが、このローディーさんも、
そしてさっきパスして行ったローディーさんも山上に到達しているのだからきっと大丈夫。
ICを過ぎて突端まで回り込むところで、後ろからすごい鼻息が聞こえ、
モーレツな勢いでおっちゃんローディーが上がっていく。
勢いに押されて道を空けて先行させ、50mほど差が開く。
その前方には2人のローディーの姿を発見。
団子状態になりながらモーレツさんに遅れまじとギアをあげる。
途中、塩カルBOXのところで、先ほどパスされたFELT?ローディーさんが下りてこられてきてて、
この先かなり凍結してますと声をかけてもらう。了解です!
おそらく東縦走路〜石宝殿の日の当たらない区間がやばいのだろう。
それよりもまず、モーレルさんに追いつかねば、ということでペースを上げる。
途中で先行していた2人組みローディーさんをパス。親子さんのようでした。
じわじわと差を詰めて、東縦走路の取り付きまでには完全に追いつく。
で、ここからが大問題。
先ほどからの予告どおり、路面はびっしり真っ白。
車のライン上だけは黒いのだが、そこは雪ではなく凍結して完全に氷が張っている状態。
氷の上は危険極まりないので、あえてうっすらと白いところを通行する。
もやはTTのスピードを維持できる状態ではない。
モーレツさんはもうすでにマシンを降りてしまっている様子だ。
白いところをなんとか滑らずに通過するのだが、
タイヤが完全にグリップせず空転しているような感じで非常に恐ろしい。
それでもなんとかゆっくりペースで問題の箇所を通過する。
トンネルの手前からは問題なく走行できラストもがいてゴール。
55:43。
ラスト、路面状況で失速せざるを得なかったが、
それがなくてもせいぜいタイムは52〜3分といったところだろう。
やっぱりサクサクっとダンシングに反応してくれる軽量ホイールでないとあきません。
さて時刻はすでに8:30。kurubiさんとの待ち合わせに9:00に有馬。
飛ばせば行けなくはないけど微妙なところ。
すぐにウィンブレを着込んで取って返す。
ただ、急いでいるとはいえ、さっきの凍結区間を乗ったまま通過できるのか?
トンネルを過ぎて先ほどの親子ローディーさんとすれ違い。
石宝殿のところからいよいよ凍結区間に突入。
慎重にスピードを落とし、ハンドルを切らずにまっすぐを心がけて通過する。
最初の凍結区間はなんとか通過したのだが、
続いてカーブのところでハンドルを切った瞬間、完全にコントロールを失う。
ヤバイと思って前方向ではなく、左真横に重心をかけ、白い雪の上に受身をとって倒れる。
幸い車も来ておらず、うまく倒れたので、マシンに大きな損傷はなさそう。
それでもやはり落車はショックが大きい。
やっぱり乗って通過するのは無理があるので、トボトボと押して歩く。
しかし、履いているのはビンディングシューズ。
まともに歩くことさえ困難な状況で、思いっきり滑って今度は腰を強打。
マシンも再びどかーんと道に転がる。
も〜ど〜なってんの〜!
かなり戦意喪失。それでも下山しなければならないのですぐに体勢を立て直して
ガードレールにつかまりながらヨチヨチ歩きでなんとか凍結区間を脱する。
ようやく通過して恐る恐る乗って下るのだが、ショックが大きいのでビビリながら下る。
が、東縦走路のところで、見落としていた凍結部分に足をとられ再びクラッシュ。
思わず左手を出してしまい手首がしびれる。
マシンの具合はというと、ハンドルとサドルが変な方向を向いている。
路肩に寄って、手持ちの装備ですぐにリペアする。
すると先ほどの親子ローディーさんが下ってきて心配そうに声をかけてくれます。
大丈夫です。困難には慣れてます。
思いがけず時間をロスしたので、少しでも電波のよいところを探してkurubiさんに連絡を入れる。
すでに下山済みのようで申し訳なし。
TELを切ってすぐに下山を開始するが、どうも怖くて思ったように下れない。
気のせいかもしれないがなんかマシンもフラフラしているような気がする。
減速帯の衝撃がダメージを負った手首と腰を刺激するし踏んだり蹴ったり。
途中、どんどん上を目指して格闘しているローディーさんが上がってきたので
凍結についてお知らせをしておく。
小笠峠の分岐まで来て、やっぱりマシンの挙動がおかしいと思って、
一旦停まってマシンの具合を診ると、フロントホイールがセンターに来ていないじゃないか。
軽くブレーキにも干渉している感じですぐに付け直し。
慌ててハンドルとサドルの調整で頭いっぱいだったせいで見落としてた。
こんなアンバランスのマシンでよくあの悪路を下ってきたものだ。
ホイールを付け直すとマシンの挙動も安定し問題なし。
問題なのはここから難儀なハニー坂を越えていかねばならないこと。
逆瀬川TTでエネルギーを使った上に、落車のショックで力が発揮できないというのに
今から激坂でっせ。
それでもkurubiさんを待たせてしまっているので急ぐしかない。
小笠峠まで軽く上って一旦わずかに下る。
東側の斜面が開けて宝塚市内を一望できて爽快。
その辺から再びジワジワと上り開始。
ヒーヒー言いながら上っていく。
ここは甲寿橋からの新ヒルクラコースとしては十分魅力的だと思う。
マイナールートだけどね。
そしていよいよ本ルートのハイライト、九十九折れ区間に突入。
えぐい角度で上っている4つのヘアピンをクネクネとやっつけ、
さらにそこから15%標識の直線を上がる。
この区間だけ見れば、宝殿手前の激坂もかすむほど。
上りきって少し斜度が落ち着くあたりが東縦走路と交差する大谷乗越。
そこからまだ緩く上っていて、カーブNO.10のところがピーク。
ただこのカーブNO標識が斜面の壁にあって、進行方向から確認できないので
もしヒルクラコースに登録するならその手前の塩カルBOXが妥当かな。
↓ヒルクラコース登録するならゴールはここかな
そこからは一転、快適なダウンヒル。
こちらも北斜面で日が当たらないのでひょっとして凍結の恐れがあるかと思ったが
山上よりわずかに高度が低いためか完全ドライ。
山ではこのちょっとの差って大きいなあ。
それでもまだわずかに恐怖感が残っているので慎重に船坂まで下る。
そこから蓬莱峡TTコースに合流し、えっちらおっちら鈍いアップダウンをこなす。
対向からはすでにレースを終えたローディーが多数下ってきた。
どうにかこうにか9:30に会場到着。遅いって!
交差点のところで、すぐにkurubiさんにTEL。
しばらく待っているとダウンジャケットを着込んだkurubiさん登場。
本日の主役なのにブログでもようやく登場です。すんません。
今朝は相当に冷え込んだらしく、アップもままならないまま本番に臨んで
本人は完全燃焼には程遠い感じでした。
まあそういう時もありますわな。
氷で滑ってこけるよりよっぽど立派ですから大丈夫ですヨ。
リザルトについては自分が書くのもなんなんで、
気になる方はご本人のブログへどうぞ。
http://precision08.blog53.fc2.com/
さてさて、駐車場に車を置いておけるのが14:00ということで、
それまでにちょいとサイクリングをしてご飯にすることにする。
kurubiさんといえばカレーということで最初はその店に行くことにするが
まだ開店まで1時間もあるので、自分が行こうと思っていた青野ダムへ先に行くことにする。
その前に何か食べさせてください!
六甲TT+ハニー坂で朝食べたたこ焼きの分のエネルギーはすっかり使い果たしてしまった。
もう動けないほどなので、ごったがえす有馬温泉へ一旦下る。
で、バス停近くの売店で団子3本買って補給。
さて、腹をそこそこ満たしたので、青野ダムを目指して北上を開始する。
狭小なわりに交通量の多い県道98号をシャーっと下るのだが
モーレツな風に足元をすくわれ非常に怖い。
なんでこんなに風が強いんだ!
純粋に向かい風ならじっと耐えればいいだけなのだが、
風が山にぶつかって舞っているのか、前から横から後ろから、
逐一風向きが変わり、しかもえらい強風なので走行バランスを保つのが難しい。
時折びっくりするほどの突風が突如吹いたり、全く気が抜けない。
R176まで下ってきて、そこからは幅広の道路になるのだが、
大型がバンバン通る道なので路面はガタガタ。
思った以上に走りづらい。
交通量もそこそこあり、風に持っていかれないように押さえつけながら走行する。
宅原でちょっとした丘越えをして三田市街地に入るが、
そこでモーレツな横風でひやりとする場面も。
市街地に入って交通量もぐっと増えたため、安全を優先してR176を離脱し裏道へ。
県道141号〜武庫川CRでつないでいくが、ふきっさらしの平原で容赦ない風の洗礼を受ける。
広野でR176をまたいで県道308号に入り、しばらく走って青野ダムに到着。
有馬から広野なんてたいした距離もないし、上りもないのに、
風のせいでえらいシビアなライドとなってしまった。
で、例によってダムカードをゲット。
大そうなものではないけど、ライドのちょっとしたご褒美にうれしいもんです。
ついでついででもらってたらいつの間にか結構コレクションが増えてきました。
↓青野ダム
さてさて、目的を果たして次はご飯。最初は三田のカレーと言っていたのだが、
ちょうどこの近くに感じのよさそうなカフェを発見したので、
そちらへ行ってみることに。
空がわずかに近い田畑広がる高台にポツンと佇む小さな小屋がなんともかわいらしい、
「cafe&gallery うわのそら」さんです。
雰囲気はどことなく、大好きな「ソラノネ食堂」に似ています。
人気のお店なのか、まだお昼前だというのに結構人がいます。
しかも子供づれが多い。
なかはcafeとともにギャラリーも併設していて、訪れたときは
「ぬくもりのある木の世界 門野直人」という催しでしたが、
こういうの大好きなのでとても印象に残りました。
さてさてランチにします。
kurubiさんはやっぱりカレーを注文されました。
自分はおいしそうな月替わりのランチ(1300円)を注文。
ランチの内訳は「若鶏と高野豆腐のみぞれあん」「蒸し野菜の白胡麻だれ」
「大根の梅豆腐」「ほうれん草のサラスパ」「春キャベツのスープ」
「ごはん」「大山白バラアイス入りオリジナルもなか」「食後のコーヒー」と
盛りだくさん。
どのお料理も旬の野菜のうまみがしっかり引き出されていて、やさしくおいしいかった。
特に春キャベツのスープはすばらしかった。
六甲で疲弊し、強風に削られた後だったし、
お店のまったりとした雰囲気が心地よく、食後しばらくは放心状態。
もっとゆっくりのんびりしたいところだが、
どうやら席が空くのを待っている人もいるようなので、店を出ます。
まだ12:00になっておらず、時間もあって全然走り足りないので、
ひとまずkurubiさんが有馬まで戻れるところまでお見送りをして
そこから自分はどこかへ足を伸ばすことにする。
走り出したはいいが、相変わらず風が強くて本当に困る。
新三田のところでR176に入り、ここからはほぼ一本道なのでここでお別れします。
応援しに行くと言いながら遅れるわ、お疲れのところ引き回してしまいましたが
久々一緒に走れて楽しかったです。
次は伊吹山で初めて一緒のレースでバトルなのでがんばりましょう!
さて、自分はここから能勢方面へと進みます。
全く予習もプランもなしだが、勝手知ったる北摂。なんとなかるだろう。
ただ、いつもの欲張りの虫が騒ぎ出し、やめときゃいいのに
あれよあれよと過酷ライドへと突入していくのであった。
後半へ続く・・・