記憶の残滓 by arkibito

「マジメにアソブ、マジメをアソブ」をモットーに、野山を駆け、コトバを紡ぎ、歌う。

楽天食堂

仕事帰り、このところの大騒動でめっきり衰弱気味。
何か滋養のある美味しいものを食べて元気を出したい。
となると、ムショーに坦々麺が食べたくなってきた。
どこかいいところがないかと思案して浮かんだのが
ロラあにきが紹介されていたお店!
ちょうど近所にいたのでうる覚えながら訪ねてみた。
白い建物に真っ赤な文字が映える「楽天食堂」さんです。
タッタタと階段を上がると、シンプルながらとても居心地の良い空間。
メニューを覗くと美味しそうなものがズラリ。
でもここは初心貫徹で坦々麺。
それと名物の水餃子にライスをつけて。


↓隠れ家的です


まずは水餃子です。
見るからにみずみずしくてプリップリの餃子を酢醤油で早速。
モチモチというよりもツルンと滑るようなのど越しの皮が心地よく、
ショウガの風味がさーっと駆け抜ける爽やかさ。
ごまかしのきかないシンプルさゆえに、
丁寧な仕事ぶりがよくわかる一品でした。


↓水餃子400円


そしてお目当ての坦々麺が運ばれてきます。
一目見てびっくり。
坦々麺といえば、ゴマペーストのとろっとした濃厚なスープだったり、
見るからに辛い真っ赤っかなものだったりするのが普通だが、
この坦々麺はびっくりするくらいスープが透き通っている。
では実食。ん〜んまい!
優しい味わいのたまご麺が、丁寧なスープとよくからみ、
そこに刺激的な辛みというよりも薬味が本来持つ旨みがぱあっと口の中に広がる。
やさしい味付け肉味噌がこれまたいい仕事。
そして意外な付け合わせの大根がスープをよくしゅんでいい塩梅なのです。
むやみにスープを濃くしなくても、スパイスがほどよく引き立つやり方があったのか。
こんな坦々麺があるのかと目からうろこでした。


↓坦々麺650円


あと、ご飯に付いてた自家製お漬物がめちゃくちゃ美味しかった!
あの苦み走った酸味はグレープフルーツ?これはちょっとクセになるうまさ。
こういう付け合わせの小皿もちゃんと行きとどいているというのはうれしいの一言。
手の込んだものはなくてよい、ただ手を抜かないということでしょう。
なるほど確かに通いたくなるお店です。
まことに素晴らしい口福時間でした。
ごちそうさま!