記憶の残滓 by arkibito

「マジメにアソブ、マジメをアソブ」をモットーに、野山を駆け、コトバを紡ぎ、歌う。

カレーなる日々

相も変わらずカレーローディング。
スパイスの力で体の中から回復させるよ〜。


まず1軒目は北新地にある「ステーキハウス ボビノ」。
がっつりとお肉を食べたかったのです。
ステーキハウスのカレーは侮れない店が多い。
ステーキカレー(1000円)の大盛り(300円)を注文。
こうゆう欧風カレーの場合、ソースポットで出されるとうれしいですな。
ルーの中にはお肉のブロックがたくさん入っています。
そのお肉もルーの中で煮込まれたものではなく、ちゃんと別に焼かれたもの。
そのお肉を噛みしめるとじわ〜っと上品な脂がしみだしてきて、口の中がお肉~♪な感じ。
カレールー自体もフォンドボーが効いていてマイルドで奥深い味。
まさにステーキ屋だからこそできるカレーで、いつもよりちょっとリッチな気分に浸れます。


↓ステーキハウス ボビノ


↓ステーキカレーの大盛り


一方、同じ北新地の「ステーキハウス榊原」はまた様子が全然異なります。
ここは肉ではなく、薬味で味わうカレー。
ビーフカレーと野菜カレーの二種類。
カレー自体はルーも味付けが薄めでしゃばしゃば。学校の給食に出てきそうです。
肉も薄切り肉で本当にビーフ?豚じゃないの?と思ってしまうもの。
この変哲のないカレーですが、そこに色々な薬味をじゃんじゃか投入することによって
ガラッと雰囲気を変えるのです。まさに七変化。
その薬味の皿が特徴的で、レーズン、ショウガ、お漬物、激辛ピーマン、イカの塩辛の5種類。
それを混ぜながら味の変化を楽しみます。
一番のお勧めはイカの塩辛。これはウマイ。
残念なのはご飯の量が少なすぎること。
薬味を残さないようにしようとすると一度に大量の薬味を投入せねばならず、
そうするとカレーの味もほとんどなく、薬味だけの塩辛いものになってしまうのが残念無念。
ちなみにここは週1、水曜のみなのでなかなかハードルが高いです。


↓ステーキハウス榊原


ビーフカレー950円


↓薬味で味わうのが特徴。手前のイカの塩辛がうまし


さて、次は関西黄レンジャーの聖地の1つと言って過言ではないでしょう。
ご存じ「カシミール」です。
ここのマスターが元EGO‐WRAPPINのメンバーというのは有名な話。
今回訪れた時はランチタイムをはずして14時ごろにお邪魔したのだが、
それでもすごい待ちの行列。
マスター一人で切り盛りしているのでなかなか時間がかかるので行く人はそれを覚悟で。
この日はちょうど自分の2つ後ろの人で完売でした。アブネ。
今回は残りメニューも少なかったのでB(肉+野菜+玉子)のビーフでお願いしました。
待っている人の人数と鍋の残りとを必死で勘定しながら、
あくせくと必死にカレーをこしらえているマスター。まさに戦場です。
この姿を見たら、少々待つくらいは仕方がないです。
で、出てきたのが下のカレー。なかなか見た目からしてぶっ飛んでます。
さっそく実食!んん〜、今までに食べたことのないカレーだ。
特別に辛い訳でもないが、確実にスパイスが魔術を発揮している。アブラカタブラ〜。
そして大胆に放り込まれた野菜、肉、そして豆腐!
決して万人受けはしない1クセも2クセもあるガチンコカレー。自分は好きです。


↓大阪カレーの聖地・カシミール


↓B(肉・野菜・玉子)のビーフ


今回ラストを飾るのは、前から言ってみたかった福島のお店「亜州食堂 チョウク」さん。
住宅街の路地の中にあるので少しわかりにくい隠れ家的なお店ですが行く価値あり。
カレーだけでなく、香港、タイ・インド・ベトナム・マレーシア・インドネシアなど
東南アジア各国の本場の味が楽しめるお店で、ここに行くだけで海外に行った気分になれます。
ここの最大の特徴、それはなんと「手食」ができるということです。
手食とは文字通り、手で食べることです。ちなみに手食をしたら50円サービスしてくれます。
色々魅力的なメニューがあってかなり悩みますが、ここはオーソドックスにスペシャミールス
あと、ご当地ビールとしてスリランカの黒ビールのライオン。
なかなか濃い味でうまし。東南アジアのビールは全体的に濃厚で普段より回りやすい気がする。
注文の際に手食を申告しておくと、少し冷めた状態で出してくれます。
でないと、米を触った時に熱くて難儀します。


しばらくしてバナナの葉っぱ風にデザインされたプレートに乗って料理が運ばれてきます。
お店の方から食べ方をレクチャーしてもらいます。
お店の人もとってもフレンドリーなので居心地も抜群!
まずご飯(当然タイ米です)に、ダル(豆の煮込み)とカレーをかけて米と合わせて、
それぞれの味を楽しんだら、他のものも全てミックスしてお好きな味で楽しんでということ。
肝心の手食ですが、右手を使って(左手は汚れているというのは知ってますね?)、
人差し指と中指でご飯をすくって、それを親指で押し出すようにして口に運びます。
まずは仰せの通り、カレーとダルをそれぞれかけつつ、
指でびちゃびちゃとご飯に混ぜ込んでいきます。
ん〜、なんとも新鮮な感覚。お母ちゃんに怒られちゃう〜?
スープはどれも水気があってシャバシャバなのだが、米がしっかり吸ってくれるので
混ぜ込んでいくほどにちょうどいい感じに。それをそのまま掬い取ってパクッとな。
ん〜うまい!食器を使って食べるより全然うまいし、おもしろい!
味も変に日本風にアレンジされておらず、まさに本場の味。パクチー最高!
そういえば日本の米よりタイ米の方がうまいと思ったのは初めてです。
あとつけあわせのいんげんのココナッツ煮込みや辛い人参のアチャールもうまい!
うまいうまいと、どんどん手でパクパク食べて行くうちに、
要領も良くなって手食が板についてきますが、それも楽しい。
やはり食べるっていうのはおいしいのももちろんだけど楽しくなくてはね。
このお店、グルメ部門では今年一番の発見かも。
今後とも足しげく通うことになりそうです。(すでに2回行ってしまった)


↓亜州食堂 チョウク


スリランカビールのライオン(スタウト)


スペシャルミールズ1100円(ダル、ポリヤル、ライタ、アチャール、サンバル、ラッサム、パパド)


↓手食実践中!