記憶の残滓 by arkibito

「マジメにアソブ、マジメをアソブ」をモットーに、野山を駆け、コトバを紡ぎ、歌う。

クライマーとしての死

今回のライドはロード観が変わる、変えざるを得ないものでした。
今日でクライマーとしての自分は死にました。
ロードに乗り始めた当初から、
いつかはTTサイトでも上位常連に入るようなトップクライマーになりたいと
日々努力を重ねてきましたが、
もう自分の限界域を越えて、タイムを削っていくようなアスリート的な走りを
これ以上追及していくのは正直難しいと感じました。
特に心肺機能が大きく左右するヒルクライムで100%、120%の出力で
攻めるような走り方をする勇気がなくなりました。
確かにこの地獄の季節の只中で体調があまり良くなかった、
特に副作用の強い喘息の吸入を頻発して使用していたという事前の不安(これが一番の要因)や、
スタート直後からの雨と冷え込み、、
いつもは慎重に入るところを、今日はスタート直後から無理してガンガンに飛ばしていったという
諸々の要因ははっきりしているので、その要素を取り除いて予防すればいくらかはできるでしょう。
しかしそういうことを全部ひっくるめて、
自分の心臓がある一定以上の負荷に耐えられないのだということがはっきりしました。
いや、今日というより、本当は前からだましだましやってきていたのですが・・・
今日起こった深刻なアクシデントはもはや見過ごすことができません。
まだ死にたくはありませんし、嫁子を残していけない。命を削ってまではできない。
正直とても残念です…


そうであってもやはり自分は山が好きだし、末永く自転車ライフを送りたい。
幸いにして70,80%程度で無理をせず走り、
自分の体の具合をきちんとコントロールしていれば走ること、上ること自体には問題がない。
実際今日のアクシデント以降も、症状さえ治まれば問題なく走れ、
実際、亀岡から上り返しも含めて70km自走して帰ってこれた。
要は短時間でがっと強度が上がるようなことをして発作さえ起こさなければよい。
なのでペースは落とさざるをえませんが、
ピークハントやロングライドには支障がないので、
そちらにより軸足を置いていこうと思います。


来月のハチ北でヒルクライムレースはとりあえず予定通り出ます。
(ただし攻めれないと思う)
今後、レース的なものへの参加は季節的なもの、
その時々の体調など慎重に見極めたうえでやっていきたいと思います。