記憶の残滓 by arkibito

「マジメにアソブ、マジメをアソブ」をモットーに、野山を駆け、コトバを紡ぎ、歌う。

なんちゃってキャノンボール リターンズ(東京⇒大阪)

なんで私はまたこんなところへ来てしまったのか。
ある男の何気ないドSコメント、それが全ての始まりでした…
その男の名は…… しおアニキ!
目標としている年間走行距離1万km達成まで、あと500kmと記事に書いたところ、
それを達成するのにキャノボかアワ3がちょうどいいんでない?とまさかの無茶ぶり。
それをアニキからの挑戦状と真に受けて、
やってきました!なんちゃってキャノンボール リターンズ(東京⇒大阪)!


日本橋


東向きに比べ偏西風の影響をもろに受ける東向き、
そして11月も終わろうとしている極寒状況。
日暮れは17時、夜明けは7時という日照時間の少なさ。
キャノボをやるコンディションとしてはまさに最悪の時期に
わざわざ過酷なライドをしてきました。
睡魔・強風・寒さのトリプルパンチ。
睡魔・強風・寒さのトリプルパンチ。
大事だからもう一度言います。
睡魔・強風・寒さのトリプルパンチです。


↓雨の芦ノ湖


序盤の山場は、気温3℃、本格的な雨の中の箱根越え。
箱根湯本から元箱根まで約10.7km、平均6.4%の県道732号(七曲がり)ルートで悶絶。
そこから完全ウェット状況での三島までの決死のダウンヒルは先週のハチ北並みの恐怖。
掛川以西、特に浜名湖周辺ではありえないくらいの向かい風と格闘。
小雪ばりに「カゼの馬鹿〜」と叫び続けましたが、その声もかき消される始末。
早朝に訪れたラスボスの鈴鹿峠の気温は氷点下1℃!
あまりの寒さに山中への突撃を躊躇し、関宿で2時間近く足止め。
夜明けを待てずに決死で挑むもまさに命がけでした。
あとは、前日4時間睡眠だったのは厳しかった。
でも前回の上京ライドの記事書き終えないまま走りだせないでしょう?
2晩目に入り、目を開けるのも必死で、何度か落車しかけるほど睡魔がつらかった。
あと、この大飯食らいの自分が今回は全くの食欲不振だったのもダメージ大の要因。
そういえば前日店頭キャンペーンに駆り出され、K国屋の小BIGMAN前で
終日立ちんぼ、大声を枯らした疲労と、当日の昼の柿狩りで普段使わない筋肉を使ったな…
それから全コースで激しい車の波との格闘…
何から何まで今年一番過酷でした。
結局時間は24時間どころか30時間を大きく越え、37時間33分でした。
改めてキャノボを制限時間以内に走りぬけるローディーさんは化け者だと思いました。
でも彼らよりまだ13時間も余分に全力で運動している自分の方が過酷度は上だと思います。
自慢にならんけど(笑)


↓極寒の琵琶湖


そんな状況でも走り通せたのはやはり仲間の存在と熱い応援メールでした。
第一報を伝えた時はみな、唖然と言うかあきれ返っておりましたが、
がんばれと後押ししてくれたり、冗談で気を紛らせてくれたり、本当にありがたかったです。
しかもラストにはメンバーがお出迎えしてくれるという感謝感激のサプライズ。
大津港からはしおアニキが、
そして桂川CRからはパシャ君、hideさん、kurubiさんが曳いてくれました。
ウメさんも来ていただいたのですが、
自分が遅遅のせいで時間切れで会えずに申し訳なかったです。
レースとかであれば、優勝・入賞したりすれば表彰されたりということがあります。
でも自分がやっているロングライドなんていうのは、
誰にも表彰されるもでも祝福されるものでもない、単なる自己満足のものです。
でも今日は休みの日を押してメンバーみんながお出迎えをしてくれて、
なんだか表彰されたような気分でとってもうれしかったです。
特にぱしゃ君なんかは、せっかくの新車SLRの初見参で、
思いっきりかっ飛ばしたかったろうに
もう25kmも出せば千切れてしまう自分を辛抱強く曳いてくれました。
みなさん本当にありがとうございました!


↓写真撮ったらドーナツ盤のジャケみたいだったのでお遊び


そしてもう1人。
前回も豊橋の手前でドルクス君との出逢いがありましたが、
今回も一期一会の出逢いがありました。
川崎を過ぎたあたりで、後方から1人のローディーさんにパスされます。
信号待ちでご挨拶すると、なんと自分と同じ目的地は大阪!
こんな時期にこんな時間に同じ志を持った人とバッタリなんて運命的過ぎると思いませんか!
この方のお名前はあうあうさん。今はこちら東京に住んでいるが、
元々大阪の方で、レース常連の強豪tubiに所属されてた方です。
あうあうさんは箱根ルートの自分とは違い、御殿場ルートでの挑戦ということで、
ご一緒したのはわずか30km足らずでしたが、
その後、現状を逐一メールでやり取りをし、お互いを励ましあいながらのライドでした。
自分1人じゃない、同じ過酷な状況でゴールを目指して頑張っている人がいる。
あうあうさんの存在は実際には目に見えなくとも、ずっとずっと心の支えになっていました。
そのあうあうさんも自分より5時間はやく無事に完走されました。すごい!


↓あうあうさんのブログ 「あの山の向こうがわ」
http://atr0441au.at.webry.info/


↓川崎にてあうあうさんとの出会い


それからこのライドで目標にしていた年間1万kmを近江大橋で達成しました。
ジテ通をしている人、毎日サドルにまたがれる人にとっては、
大した数字ではないかもしれませんが、
単純計算、毎週200km×4週=1ヵ月800kmでも、年間9600kmで届かない数字です。
週末ライダーとしては1万kmというひとつの大台を突破できてよかったです。
ありがとうございました。


これで年内、本格ライドは残すところ来週のチームライドin淡路島のみ。
このところ家を空けまくって家族に多大な迷惑をかけているので、これで打ち止めにします。
というか来週までに体力リカバリーできてるか非常に心配。
今朝測ったら5年ぶりくらいに体重が60kg切るくらい絶賛衰弱中。
記事はまあ、年内にどうにか…


↓梅田新道にて。ヘロヘロよ〜


<タイムテーブル>
20:33新大阪発⇒23:36東京着⇒0:00日本橋発⇒1:30横浜⇒3:00戸塚⇒5:30箱根湯本⇒
6:30元箱根⇒7:00箱根峠⇒9:30富士川⇒12:00静岡タウン(「おがわ」にておでん)⇒
13:30島田⇒16:00天竜川(痛恨のパンク)⇒18:00弁天島浜名湖)⇒19:00二川CB⇒
21:00国府⇒24:00中島(名古屋)⇒1:30木曽川⇒3:00四日市⇒5:30関(1.5h足止め)⇒
6:00鈴鹿峠⇒8:00水口⇒8:45草津⇒9:30浜大津⇒11:30桂川CR(背割)⇒13:33梅田新道


<第1区間: 東京⇒静岡>
●距離:184km
●獲得標高:1218mm
●主な上り:権太坂・大坂・箱根峠


東京駅⇒日本橋⇒R15(第1京浜)⇒銀座⇒新橋⇒品川⇒京浜蒲田⇒六郷橋多摩川)⇒
川崎⇒鶴見(あうあうさんと遭遇)⇒横浜⇒R1⇒権太坂⇒不動坂⇒戸塚(休憩)⇒
R1⇒大坂⇒藤沢BP出口⇒県道30号(湘南新道)⇒小和田浜公園東側⇒R134⇒
トラスコ湘南大橋⇒大磯⇒R1⇒二宮(休憩)⇒酒匂橋(酒匂川)⇒小田原⇒
箱根湯本(休憩)⇒県道732号(旧東海道)⇒七曲がり(夜明け)⇒畑宿入口⇒R1⇒
芦ノ湖道の駅箱根峠(休憩)⇒箱根峠⇒R1⇒富士見平ドライブイン⇒谷田東小山⇒
県道22号⇒三島広小路⇒県道145号⇒八幡⇒県道380号⇒槍⇒県道170号⇒吉原⇒
R1(休憩・仮眠)⇒新富士川橋⇒蒲原東IC⇒一般道⇒由比⇒太平洋岸自転車道⇒興津⇒
R1⇒清水駅⇒栄町⇒駿府城⇒おがわ(休憩・昼食)



<第2区間:静岡⇒名古屋>
●距離:186km
●獲得標高:563m
●主な上り: 宇津ノ木峠・小夜の中山・潮見坂・新箱根(豊川)


おがわ⇒土手通り⇒弥勒⇒県道220号⇒安部川橋⇒手越原⇒県道208号⇒丸子宿⇒
二軒家⇒R1⇒宇津ノ木TN⇒県道208号⇒岡部宿⇒内谷新田⇒R1⇒六合(休憩)⇒島田⇒
県道381号⇒大井川橋(大井川)⇒金谷⇒旧R1⇒小夜の中山TN⇒県道415号⇒八坂IC⇒
R1⇒掛川⇒久津部⇒県道413号⇒袋井(3人ローディー遭遇)⇒太田川橋(太田川)⇒
R1⇒天竜川橋(天竜川)⇒県道313号⇒飯田南⇒R1(パンク・休憩)⇒大柳⇒県道316号⇒
柏原⇒R257⇒篠原⇒R1⇒弁天島(日没)⇒R1⇒R42⇒潮見坂⇒白須賀⇒県道173号⇒
里山東⇒R1⇒二川CB⇒吉田大橋(豊川)⇒宮下⇒県道496号⇒京次西⇒R1⇒
国府(休憩・仮眠)⇒岡崎⇒矢作橋矢作川)⇒知立⇒池下⇒一般道⇒中京競馬場前
R1⇒松田橋⇒熱田神宮⇒中島(休憩・晩飯)



<第3区間:名古屋⇒大阪>
●距離:183km
●獲得標高:700m
●主な上り:鈴鹿峠・小関越


中島⇒R1⇒弥富⇒尾張大橋(木曽川)⇒伊勢大橋(揖斐・長良川)⇒桑名⇒
四日市(休憩・仮眠)⇒R1⇒大治田一⇒R1⇒川合町⇒県道28号⇒亀山⇒県道565号⇒
R1⇒関(休憩・仮眠)⇒鈴鹿TN⇒土山⇒水口(休憩・仮眠)⇒R1⇒朝国⇒
R1⇒草津⇒県道42号⇒近江大橋(年間1万km達成)⇒湖岸道路⇒
大津港(しおアニキ合流)⇒小関越⇒山科⇒府道35号(大岩街道)⇒藤森⇒
県道220号⇒久我橋⇒桂川CR(メンバーと合流)⇒御幸橋⇒淀川CR⇒枚方⇒梅田新道



走行タイム:37時間33分
獲得標高:2481m
走行距離:561.79km
TOTAL:10100.74km (祝♪年間1万km達成)