記憶の残滓 by arkibito

「マジメにアソブ、マジメをアソブ」をモットーに、野山を駆け、コトバを紡ぎ、歌う。

兵庫コナモンライド

日曜日。
この週末は家族行事があったのでノーライドに予定だったのだが
急遽お暇をいただけることになり、
土曜の晩から色々とリサーチをしてプチロングの計画を立てていた。
気温は今年最低並みに冷え込むとのことだったが、
同じコースも面白くないので東方面へ攻め込む覚悟で、
きちんと4:00に起床し、準備も整え4:30に一旦出動し、
中野ランプ辺りまで行ったのだが、あまりに寒い!
このまま清滝を越えて、木津〜伊賀と進むのはあまりに無謀。
昼間ならまだしもやはり冷え込みの厳しい夜明け前に走るのは
生き死にかかわりかねないゾ、ということで勇気ある撤退、
というかテンションだだ下がりで帰る。
かといって、出発を遅らせて東方面のロングはプラン通りに行かないので、
計画そのものを変更する。
そのために帰宅後、色々と検索していたのだが、
もう面倒くさくなって、寒いし眠いしで結局お布団まで全面撤退。
で、起きたのが11時。
起きたら、嫁子は前日購入したベーカリーですでにパンやら餅やら作って遊んでいる。
外を見ると風が強くて寒そうだが、天気はいい。
こんないい天気にダラダラしてはもったいないゾ。
今日走らないでいつ走るか?



ということで、いそいそと支度。
できたての餅を頂いて出動したのが13時前。
19時の晩御飯までには帰らないといけないので、
ここはもう定番の明石往復。
お決まりのコースなので目新しさはないし、距離が短いので、
とりあえず今日は久々に強度アゲアゲでいくことにする。
そうそう、今日は初めて、Sidewindersパーカーを着てライドします。
冬場はだいたい何がしかパーカーを羽織ってます。
本格的なウィンドジャケットは着ません。
このオリジンパーカー、
先週お見送りの時にお披露目のためだけに着替えていったのだが、
本格的に走るのはこれが初めて。
マシンがド派手なので、シックな色合いにしてみました。
黒は実は苦手なのでブラウンでなかなかいい感じに仕上がりました。


↓Sidewindersパーカー


まずは淀川左岸でR2を目指すが、そこからすでに結構な向かい風。
それでも今日は強度は落とさないと決めたので34,5kmでクルクル。
途中で何人かローディーさんをパスしていきます。
R2に入り、西進となると、風は一層牙をむく。出たな剛力っ!
杭瀬のところでtrekさんをパスし、そのまま尼崎の危険地帯もペースキープで行く。
ペースを34,5kmで強度をキープするには
当然のことながら、ただがむしゃらに回してればいいという訳ではなく、
いかに風の抵抗を抑えつつ、ペダルに効率的にパワーを送り込むか考えねばならぬ。
フォーム改善を意識しつつ、あれやこれやといろいろやってきてるわけだが、
今日は少し光明が見えたかもしれない。


このところの失速の原因は、ロング仕様な走り方の弊害で、
恐ろしくケイデンスの低いペダリングになっていることは明らかだった。
去年メーターが壊れて以来、ケイデンスを正確に把握できないというのもまた
大問題なのだがそれはとりあえず置いておくとして、
できるだけペダルをくるくると回すことを意識してフォーム改善に臨んでいた。
ケイデンスを維持する、あるいは回転数を増やすというのはもちろん必要で
それは間違ってはいないと思うのだが、
どうも小手先というか足先だけの問題になってしまい、
ペダルにうまくパワーを伝えられないでいた。
そこで今日は目先を変えて、足先を意識するのではなく、
腿をしっかりと上げるというところに意識を持っていくことにした。
上半身でハンドルをきゅっと手元に引き寄せるような感覚で、
前傾姿勢にし、胸元にくっつけるような勢いで腿を引き上げる。
腿をしっかり上げるということは、引き足を意識することにつながる。
まずはそこをしっかりとフォームをキープできたら、
そこから徐々に足先へと意識し回転数を上げて行くという
2段階のフォームにしていくと、比較的軽いギアでも34,5kmキープできた。
ふくらはぎよりも明らかに筋肉の大きい腿で回すのだから効率的ではあると思う。
これがサイエンス的に合っているかどうかは知らないが、
フォームなんて人それぞれだろうし、
少なくとも自分はこの意識の違いだけで平坦巡行に明らかな向上が見られたのだから
しばらくこのやり方でやってみようと思う。
種田でも八重樫でもなってやるべ。
ただ、このフォームもっとも辛いのは足ではなく腹筋。
ちょっと鍛えやないかんかな。
あと、傾斜がもう少し欲しいので、サドルを少し上げる必要があるな。
車高が高くなって、風の抵抗が今まで以上にデカイのもあるので。


さてさて、R2はものすごい向かい風でつらい。
東灘区に入ると正面からだけではなく、
横からの突風も突如襲ってくるのでヒヤヒヤもん。
時間帯も昼間なので交通量が多い。
バスはそれほど登場しなかったが、
ロードサイドを出入りするおばさんドライバーは明らかに巻きこみ注意をしてない。
それから信号につかまる回数が多くて、ストップ&ゴーがめんどくさい。
でも今日はいい練習と割り切っていく。
メリケンパークまでは1時間20分を切って到着。
あの向かい風のコンディションからしたら、なかなかのリザルトだと思う。


メリケンにて


メリケンパークで、ぱしゃ君お気に入りのKIRINのアミノなんちゃらを飲みながら
ぼおっとBMXの曲乗りを見たり、船を眺めたり、写真撮ったりしてたら、
いつのまにか30分も休んでしまっていた。
慌ててリスタートし、神戸からの区間もしっかりと上げて行く。
須磨までは路線バスとの勝負となり40km近いペースで駆け抜ける。
須磨のシーサイドラインは一層風が強くなる。
できるだけ低い姿勢を維持しつつ、34,5kmで必死に踏ん張る。
今日は新たに見出したフォームの成果か、
珍しく高強度キープできている。
明石海峡大橋のところで信号にかかったので、ついでと写真をさっと撮る。
それにしても今日はいい天気だ。


明石海峡大橋


そこからさらに3kmしっかりと上げ明石市街に入る。
今日の目的だった明石焼きを食べるため、外れにあるとある名店を覗いてみたのだが
15時と中途半端な時間なのに長蛇の列。
並んでいる人以外にも前に駐車してある車で待機している人もいて、
これは断念するしかない。並んでまで食べるもんでもなし。
しかしカキオコといい、B級グルメの人気、どんだけ!?
そのお店はあきらめて、とりあえず魚の棚へ移動。
大賑わいの商店街をマシンを押して歩きながら色々と物色。
うまそうなものが色々並んでいるが、持てる荷物の量に限りがある。
色々悩んだ結果、イイダコの甘辛く炊いたやつを1パック購入。
袋を3重巻きにしてもらって後ポッケにイン。
一通り見たので、あとはどっかで明石焼をと探す。
店自体はすぐに見つかるが、どれがいいかと見極めて、
商店街の一番端に店を構える「いづも」へ入る。


魚の棚は大盛況


↓明石焼 いづも


店に入ると、3人のお母さんがせっせと鉄板をひっくりかえしたりしながら
大忙しでたこ焼を焼いている。
メニューはドリンク以外はたこ焼しかなくて、
1人のお母さんが「1枚でよろしい?」と聞いてきたのでそれでお願いする。
で、しばらくしてアツアツの明石焼が運ばれてくる。
明石焼は地元では玉子焼きと呼んでいて、
厳密には小麦が一切入っていないので粉モンではない。
鰻巻きの中身を鰻からタコに変更したようなものと言った方が正確かもしれない。
できたての明石焼きをダシ汁にくぐらせてハフハフ。
出汁にくぐらせるときに、玉子がふわあっと溶け出し、
中から大ぶりのタコがコンニチハ!
ソースの味が決め手の普通のタコ焼きとは違って、
味付けが最小限で、噛めば噛むほど出てくるタコの味を味わうのが明石焼きなので、
タコは当然大きくて、プリプリと歯ごたえがある新鮮さが大事なのです。
なかなかおいしゅうございました。
ごちそうさま〜。


↓明石焼 1枚600円


さて、時刻はすでに16時を回っております。
お腹も満たされたので帰ります。
行きにあれだけ向かい風に泣かされたので
帰りはきっと追い風ボーナスウハウハでしょう!
明石市街から垂水辺りまでは予想通り追い風に乗って40km近くのペースで順調順調♪
だが、須磨のシーサイドラインから事態は一変!
思わず悲鳴を上げたくなるほどの向かい風がどどどど〜っと押し寄せてくる!
何クソ、こんなもんもうすっかり慣れっこじゃい!と、
一層姿勢を低くして34kmペースでじっくりこっくり走る。
須磨浦公園から先、阪神高速高架下もひきつづき爆走し、JR神戸駅付近まで。
その手前で港方向に折れて、ちょっと寄り道。
粉モンつながりでお土産を買って帰ります。
ということで、シャッターが総閉まりの怪しいアーケードを抜けて
お好み焼き ひかり」に到着。


お好み焼き ひかり


下町情緒あふれる活気あるお好み焼き屋さんで、
ここも3人のお母さんがせっせと元気にお好み焼きを焼いております。
ここでは「のり巻き」なる、お好み焼きを海苔で巻いたご当地お好み焼きをテイクアウト。
出来上がりを待っている間、お母さんやお客さんたちと談笑。
なかなか居心地の良いお店ですなあ。


店を後にし、ふたたびR2ハイウェイに乗り、向かい風と格闘しながらも、
35km前後で疾走します。さすがに強度が高かったせいか、
玉子焼きではエネルギーが持たずに、武庫川の手前のミニストップでたまらず補給。
ミニストップはイートインできるのもありがたいが、
コンビニの中で一番スイーツのレベルが高いので重宝する。
淀川を渡りきってR2を降り、淀川左岸に入ってもペースを落とさずに帰宅。
帰宅後メーターを確認したらav26.1kmだったので
まずまずの強度だったんではなかろうか。
珍しく帰宅後全身バキバキだった。
まあちょっとずつ春先のレースに向けての準備もはじめていこう。


↓本日のおみや。いいだこの煮つけとのり巻き


走行距離: 34.17km(未遂分) + 116.09km
TOTAL: 1842.56km