記憶の残滓 by arkibito

「マジメにアソブ、マジメをアソブ」をモットーに、野山を駆け、コトバを紡ぎ、歌う。

舞洲クリテリウム⇒チーム飲み会

前日土曜日。
歌会から帰宅後マシンセッティングに入る。
大荒れの天気の予想なので、ここは安パイでBMCで出走することにする。
風がものすごいだろうから、前後ディープは厳しそうなのでフロントだけ付け替える。
メンテ途中だったが、呑んでいるせいなのかものすごく具合が悪くなる。
呑み合わせが悪かったのか、悪いものでも食べたのか…
ゲーゲー言いながら、トイレに籠るような感じ。
で、疲れてしまってメンテも全然終えることができずに夕方に寝てしまう。
なんかものすごくうなされてたらしく、2,3時間ほど起きたら汗びっしょり。
ちょっと具合がよろしくない。
変に寝てしまって夜中寝付けず、ずっと天気とにらめっこ。
雨の心配は夜中の時点でなくなり、あとはもう風の具合がどうか。
まあ、不断でさえ風がすごい舞洲だから、ある程度覚悟しないといけないだろうなあ。
事故だけは絶対に起こさないようにしないと(汗)
疲れていつの間にかウトウトしてたようで、気付いたら6:30。
慌ててぱしゃ君にTELをして、7:15にいつもんとこ集合で。


で、家から出動して早速違和感バリバリ。
初号機BMCに乗るのは実に2ヵ月半ぶり。
フィブラの大型サイズに慣れてしまっていてめちゃくちゃ窮屈な感じでかなり戸惑う。
そして改めて105とアルテの性能の差を実感。
おまけに昨日中途半端にメンテを放りだしたので、
ギアが噛み噛みでキモチワルイ。
半分から下は完全にオイルが枯れていて、ギチクリギチクリ音を鳴らして振動がひどい。
でも余興のクリテでフィブラで事故してしまって、
翌週以降の伊吹やフレッシュに影響出したくないので、
戦闘能力は全くないが、まあ今日はとりあえずこれでやるっきゃないね。
ぱしゃ君とダベりながら淀川左岸を走るが、向かい風がハンパなく、
これはマジヤバイ、マジヤバイと2人嘆きながら走る。
というかまっすぐ走ることすら難しい!
ある程度風対策をしてきた自分ですらそうなのだから、
808というおアホなディープを履いているぱしゃ君はなおのこと。
暴れまくるマシンを押さえつけるのに必死の様子。
こりゃマズイ。非常にマズイ。
おまけに途中からパラパラ雨も降りだす始末で、これホンマにレースあるんかいな。
あってもこれはちょっとリスクが高すぎるからどうしようとかなりビビリ気味。
R43を越え、此花通に出る。いつもならここはぱしゃ君もかっ飛ばすのだが、
強烈な向かい風がそれを許してくれない。30kmが精いっぱいと言う感じ。
あと、この辺まできたら、他のローディーの姿や、
マシンを乗せた車を見かけてもいいはずなのだが全くおらず。
これは警報でも出て中止なんちゃうか〜という予感。
でも、とりあえず上陸だけは果たそうと舞洲を目指す。
堤防沿いに出たところでちょっと気分が悪くなって、思わず少し戻してしまう。
が、おかげでちょっと楽になった。
常吉大橋ではあまりの突風にあおられてかなりヤバす。
で、上陸するとこんなコンディションでもローディーさんは大集結しておりました(汗)
みんなアホやなあ(笑)


ハリーポッターの世界のような空模様じゃの〜


とりあえず出るか出ないかは直前まで判断を待つことにして、
すでに始まっている試走に出る。
コースは反時計回りのオーバルコースで、1周850m。
コースインして、メインストレートは追い風。
そこから末端で急速に左へと切れ込んでカーブを抜けるのだが、
左横っ腹に強烈な風を受けるのでアウトへと流される〜!
どうにか堪えて、裏ストレートに入るとシャレにならないほどのアゲインスト。
こんな向かい風今まで経験したことがない!
必死で低姿勢を保ちながら回すが、どうにか頑張っても30kmが精いっぱい。
それを10周もはできんわ〜。
しかも路面には縦にラインが入っていてガタガタなので怖い。
どういう原理かはわからないが、ストレートの中盤から向かい風が一段増す感じ。
どうにかしのいで、カーブへ突入。
ここも向かい風から追い風へと一気に風向きが変わるシビアなコーナリング
態勢を崩したら一気に真横にバタンッと横転してしまいそうで怖すぎる。
自分はストレート勝負では絶対勝てないので、
コーナーで攻めてそこからの加速でどうにか食らいついていかないと厳しいのだが
さすがにコーナー攻めたらヤバすぎる。
一旦会場を出て、ローソンへ。
トイレを済ませたり、他のメンバーに連絡をしたりしてから再び試走に出る。
別に走りたいわけじゃないんだけど、待機していると寒すぎて、
走ってる方が暖をとれるというだけの理由。
相変わらずのエグイ風に、ぱしゃ君と2人で「ないわ〜ないわ〜」と言いながら、
何周かグルグルしていると、ぱしゃ君の彼女さんが応援に来てくれました。
こんな日にこんなとこまでご苦労様です。
もう数周だけ試走をしてから会場を離脱。
すでに強風に体が冷やされて寒い。
出番まで2時間以上あり、吹きすさぶ会場で待機してたらそれだけで体力が奪われるので
舞洲ロッヂの方へ避難し、おにぎりを食べたりしながら待機。
とにかく寒くて、寒くて、ただでさえ具合悪いのに調子崩すわ〜。
そんなこんなで30分前くらいまで待機し、そろそろ会場へと移動。
するとちょうどキッズクラスがスタートするところでゴール付近で観戦。
ちびっこたちが一所懸命がんばってるのに、おっさんが出ないわけにはいかんでしょ。
ということで、出走受付をして待機する。
とにかく会場は寒すぎる!


↓チェッカーのたなびき方がパないわ〜


で、そうこうしているうちにお先私の出番となりました。
荷物を彼女さんに見てもらいます。ここで秘密兵器投入。
今回、チームジャージでレースに出るというのが悲願だったのだが、
残念ながら間に合わず。
が、どうしてもチーム名を冠したものを纏って出たいということで、
同じデザイン柄のTシャツをこの日に着るためためだけに急きょ作成。
どうにか前々日に納品され本日初お目見え。
時間がなく、現状のデザイン稿をとりあえずjpg化したものを
テンプレートに貼り付けただけなので、特に背面は解像度が足らずボケボケだし、
速さ重視で安い業者を使ったので、色味が指定できなかった結果、
イメージ通りの色が出せてないなどありますが、とりあえずなんでもいいんです。
勝ち負けの観点でレースに出ていない身としては、
チームのウェアでレースに臨むことが今回の最大の目標であり、
予定とは少し形が違ってしまいましたが、それを実現できて感無量であります。
ぱしゃ君からは「これ着て出るんなら落車とかみっともないことでけへんぞ〜」と
ハッパをかけられて送りだされます。
まあやるだけやって死んできます!


↓いっちょやったるで


集合場所にはすでに同じクラスの面々が集結。
誰が速いのかなんて見分けはつきません。
ほとんどの人がディープを履かず、リム高の低いホイールをチョイスしている模様。
で、時間となりコースイン。
係りの人が呼ぶのでなぜか最前列の大外に陣取る。
後ろでいいよ後ろで。
当初は11周勝負だったが、スケジュールの加減か10周に変更されます。
ぱしゃ君と彼女さんが見守る中、いよいよスタートです!


↓いざ参る!


さて、最初は裏ストレートまでバイク先導でのローリングスタート
みな先頭へ出ようとせず、ゆっくりと進む。
大外からカーブに入るが、インの人がどうしても膨らんできて、
余計にアウト側へと押し出され苦戦。
そのまま裏ストレートで火ぶたが切って落とされるが、
隊列はイン側を先頭に形成され、大外にいた自分はその中に全く割り込むことができず…
結局モーレツな向かい風区間を先頭で走っているのと変わらない状況で、
32,3kmペースで必死で回す。1周目から余計な力を使ってしまう。
しかもジャージの上に着たTシャツが、
ジャージとの隙間に風を取り込んで膨らむ状況で余計風邪の抵抗を感じる。
今思えば舞いあがって踏ん張らずに番手を一気に下げても隊列の最後尾に回るべきだった。
そのまま最終カーブへと突入するが、
ここもインからバランスを崩して膨れてくる人を回避せねばならず、全くインへ入れず。
加速でちょっと挽回して、どうにか隊列の後方に潜り込む。
そこから3周ほどはその状況で変わらなかったが、
4周目、1コーナーのところで危うくバランスを崩しかけて失速したのと同じタイミングで
裏ストレートで集団のペースが少し上がり、集団から少し離される。
あの暴風の抵抗を前に、わずかな開きも命取りなのはわかっていたので、
必死に追い上げをして最終コーナーでどうにか集団の最後尾まで一旦戻ったのだが、
そこまでにかなり体力を削られ、
立ち上がりメインストレートの加速についていけるほどもう残っておらず遅れる。
そこから1人旅となり、向かい風の裏ストレートではみるみるうちに集団との差は広がっていく。
集団の力を考えれば、1人で終えるはずもなく、もうその時点で終戦です。サヨウナラ〜。
ここでDNFしてもよかったが、このシャツを着ている以上逃げは許されません。
必死で単騎で向かい風に抗いながら周回を重ねます。
あとはもうみるみる広がる先頭集団との差を気にしながら、
どうにかラップされないようにというだけ。
終盤はもうヘロヘロで、しかも負荷がすごくて、
向かい風のところでは呼吸のリズム関係なく空気が入ってきて心肺まで乱れる始末。
結局、1人逃げ出したトップの人にギリギリゴール付近でパスされて、ラップされてしまう。
そのうち、追走集団の数人にもパスされ、
そのケツにどうにかくっついて裏ストレートをこなし、
ラストは前を走っていた遅い1人をどうにかパスしてゴール。
ああ、どっぷり疲れましたわ〜。
疲労困憊でフラフラとゴール付近にいる彼女さんのところへ戻り、
次のクラスに出場するぱしゃ君の応援に回ります。


さて、いよいよぱしゃ君のクラスのスタート。
いつものようにニヤニヤしながら出ていきます。
彼女さんにレース展開とかをちょこちょこ解説しつつ観戦します。
序盤は非常にクレバーに集団の中断に陣取って、
決して焦らず前に出ずポジションをキープしている。
なかなか出だしはいい感じです。
が3周目辺りになると集団も少し縦長になってきて、
ぱしゃ君の位置取りが少し後ろすぎるのが気にかかります。
ぱしゃ君が集団の後ろ気味になるのは理由があって、
正直コーナリングに少々難があって、
見ていると裏ストレートの立ち上がりに加速出遅れ気味。
それをストレート区間で挽回するという展開になって集団後方に追いやられている。
集団の半分より後ろに位置していて、
前方の動きをきちんとチェックできないでいるので
通過するときに前へ前へと合図を送るのですが、
おそらく本人は「行け〜」っと応援しているだけに見えてたかもしれない。
と、半分が消化したところで、ずっと集団の先頭にいた6人がペースアップを開始。
集団が前6人、後ろ6人と半分に割れ、先頭集団と第2集団との差がわずかに開く。
ここがこのレースの勝負のあやでした。
ここで前の集団に入ってないと勝負の芽は出てきません。
前と後ろで人数は五分五分。しかも馬力は前にいるメンバーの方があるため、
周回を重ねるごとに差は広がっていきます。
先頭集団の6人はすでに手打ちできているようで、
きれいにローテを回して快調にペースを上げていくのに対して、
第2集団は前を追うのに誰もが脚を使いたくないのが明らかで牽制に入ってしまっている。
こうなるともう勝負あり。
最終的にはこの2集団の差は半周分くらいまでつきました。
途中、前を通過する時にぱしゃ君が「ダメだこりゃ」的なジェスチャーをする。
この時点でぱしゃ君はアドリブを聞かせて、優勝争いではなく、
第2集団でのスプリント合戦に備えて、7位狙いにしてもよかった。
なぜなら、第2集団と言えゴールスプリントに交わることで、
次のレースに向けて経験値を得ることができたのと、
それからオマケとして飛び飛び賞なるものが設定されていて7位が該当だったので。
結局、ぱしゃ君は結局最終回の一番しんどい裏ストレートで業を煮やして、
スパートをかけて前を追い始める。
それをチャンスとばかりに、ぱしゃ君を先頭としたトレインができる。
結局ぱしゃ君を風よけに使った第2集団はスプリント合戦になったが、
ぱしゃ君は裏での曳きで消耗してしまってその場には絡めず。
結局単騎で、スプリントすることなくダラダラとゴールラインを通過する。
裏での曳きは誰かがやらないといけなかったし、そこは素晴らしかったが、
最後の最後手を抜くな〜と怒っときました。
ぱしゃ君のスプリント力は間違いない実力があるのですが、
イマイチレースでは本領を発揮できずにいます。
このレースでも、完全燃焼と言えるほど全力を使いきったという感じではなく、
むしろ使いどころで力を使えずに、ちょっと見過ぎた感じでした。
あとはレース勘(勝負所の見極めやポジション取り、状況に応じた動き)を身につければ
いいところ行くと思うんだけどなあ。
と、人のレースについては詳しく分析できますが、
それをやれと言われても自分では無理です(笑)
いっそレース引退して解説者にでもなろうかな?目指せ栗村2世?


↓ぱしゃ君スプリントなしでゴール


結果は惨敗でしたが、とりあえず2人とも事故なく無事に完走できてよかったです。
2人とも寒さと疲労で消耗しきってしまいました。
すでにスポーツクラスのレースが始まっていましたが、
寒すぎるし観戦せずに帰ることに。
一旦ローソンへ駆け込み、プチ反省会。
彼女さんをバス停まで見送ってから、ぼちぼちと帰る。
全くペダルを回していないのに、追い風で自然と30km出るけど?
途中でマクドに寄るも人がいっぱいで断念し、そのまま解散。
自分は昼飯に十八番へ行き、一杯やって、帰宅。
シャワー浴びたら眠くて眠くて昼寝。ZZZZZZZ……
起きたら16:30で、急いで支度し15:30に淀屋橋でぱしゃ君&彼女さんと待ち合わせて枚方へ。
枚方市駅の中央改札でメンバーと待ち合わせです。
なんか金曜日のデジャブ?
すでにウメ夫妻と出来上がっている宴会部長hideさんがおられ、
しばらくしてお久しぶりに再会するkurubiさんとtrekyさんも合流。
しおアニキは残念ながら家庭の事情でDNSでじゃんねん。
宴会部長が体を張って?リサーチしていただいたお店で飲み会スタート!
舞洲菰野のレース報告や、今後のチームのことなど熱く熱く語り、大盛り上がり。
色々な話題が上がりましたが、やはり多様性を認め合うようなチームがいいねということです。
とても楽しくて有意義な宴でした。
23時過ぎに散会し、再びぱしゃ君カップルと京阪で帰阪。
京橋から環状線で天満へ行き、ラーメン食べて帰宅が1時でした。


ガリガリ君チューハイ




今までは、ただ目標もなく走っても成果が出ないので
モチベーション管理という意味で、レースやイベントを設定してやってきましたが、
もうそういう形でのレース参戦とかは今回で終わりにしようかなと思っています。
やはり出る以上は自分でもあるいは周りからも、速さや結果を求められるわけで、
それはいくら自分が速さは気にしないと言っても必然的なこと。
そういう状況と自分の持っている理念とのギャップで悩んでしんどくなるくらいだったら
いっそ出ないというのも1つの方法かなと。
そういう点で、うめさんなんかは全くブレないところが流石だなと思います。
ただ、自分はなんでもやってみたい挑戦したいタチだし、
自分からアレはしないコレはしないと制限をしてしまっても面白くないし、
例えば鈴鹿エンデューロみたいにチーム一丸でゴールを目指すとかそういうのは楽しいので
完全にレースやイベントをはずすということではないです。
より自分のスタイルに合った走り方ができるような環境整備をしていきたいなと思います。
速くなりたい人はどんどん速くなっていってもらって、
自分は自分でどんどん遠くを目指していきたいと思います。
みんなそれぞれの目標に向かって進んでいけばいいのです。


走行距離:52.74km
TOTAL:2847.9km