2013山初め 高座滝〜荒地山〜黒五谷〜五助堰堤
日曜日。
前日から久々のソロロングに向けて準備をして、夜中に発つつもりが、
このところの激務で疲労困憊だったのか、起きたらなんと朝の10時!
大寝坊もいいとこで、すっかり予定が狂う。
まあこのところ休みも全くなく、夜中遅くまで仕事漬けだったので仕方がない。
ということでモチベーションもだだ下がってしまい、
ダラダラと朝食を食べながら1日どうしよっかなあとぼんやり考える。
今から出動しても晩飯までに帰ってくるのを考えたら150kmくらいしか走れない。
片道75km圏内でどっかないかと思案するが、特に行きたいところも思いつかず、
どうしたもんだろと、ヘビーローテンション。
こんな時は別に無理してチャリンコ乗る必要もなしだが、
家でダラダラもしてられまい。
ということで、今年初でお山に足を向けることにする。
この夏すでにいくつか引き合いが来ていて、
山行も忙しくなりそうだしそろそろ仕上げていかないと。
とはいえ今日は、今年初ということで慣らしの意味もあるし、
翌日から1週間、1年で最も仕事が忙しい期間に入るのであまり疲労が残らないように、
ということでここは定番の荒地山。
そうだ、黒岩でラーメンでも食ってまったりしよう。決まり♪
今日はハイキング並みなので、普段使っているリュックに、
食糧系だけざざっと詰め込んで出動。
阪急芦屋川駅に降り立ったのが0:15。
さすがにこれだけ時間がずれると駅前はほとんどハイカーの姿なし。
すでに日が高く、暑い暑い…
芦屋川沿いにアスファルトの道をテクテク歩く。
わずかに遅めの出動のハイカーさんたちをバンバンパスして高座の滝。
あまりに暑いので、パンツをロングから切り離して短パンにする。
茶屋はさっさとスルーして、滝上へ。
そこからメインコースを外れていつもの広場へ行くと、
びっくりするくらいの人だかり。
何かの催しか、遠足か、子供らがたくさんワイワイしている。
これではイノーさんも出てこれないだろうなあ。
その賑わいを避けるように、左手に伸びている道を進む。
そこからは人気なく、ようやく静かな山に入っていける・・・
と、思ったら次の河原にはこれまた大量のテント群。
こちらは山ガール達がごろごろいてはって華やいでおります。
ん〜全然落ち着かんばい。
そこもさっさと抜けてしまおうと、飛び石で対岸に渡る。
次の堰堤を右側から巻いていく道に入るつもりが、
その道の入り口がわからず、とりあえず上部へ行けば何とかなるでしょと、
堰の付近から直登を開始する。
本当は巻き道はもっと奥から始まってゆっくり上部へ上がっていくのだが、
すっかりそれを失念し、
逆にいつも左手から堰を越えてから巻き道に出るときに、
C-2の直下から無理やり上っていたことを覚えていて、
すっかり上に行けば道があると思ってひたすら急な斜面に取りつく。
そこら中に毛虫がいて、うかつに枝も触れず、
1つ1つ足元手元を確認して急斜面を少しずつ上がっていく。
途中から、ちょっとルートが怪しいとは感づいていたが、
下の人たちに戻ってきたなと思われるのもヤだし(笑)、
最悪間違っても城山尾根に出るはずだし、と踏ん張ります。
悪戦苦闘しつつ、滑りやすい斜面を上がっていくが、
上に行けばいくほど斜度が厳しく、しかも手がかりになる岩や木がなくて、難儀しだす。
明らかに巻き道より高度が高いところに来てしまったが、
もう後戻りできるようなところではないので、このまま突っ切ることにする。
落石の危険性がありそうなガレた部分に出て、
少ない手がかりをつかみながら上がっていく。
1つ土から顔を出しているでかい岩を越えねばならず、
その岩のてっぺんをつかんでぐいっと体を持ち上げようとしたら、
ボコッと岩が崩れて危うく一緒に落下するところだった(汗)マジ、アブネ。
岩はすぐ下の大岩の間に落ちてそれより下部に影響はなし。
でもとっさに対応してなかったら、きっと岩に挟まれてヤバかった。ふぃ〜。
それでそこから上に向かうことができなくなり、苦労して少し横移動し、
どうにかこうにか手がかりを見つけて汗だくで上っていく。
上に、石垣が見えたので、やった!セーフティゾーンに達した!
と思ったら、それは単に崩落防止の堰で、斜面はまだまだ上に続く…
というのを2度3度繰り返し、ようやく上部へたどり着いたと思ったら、
そこは密集した藪の尾根でした。
一体ここはどこぞ?
とりあえず尾根を左手に伸びている方へ進んでみるが、
途中で尾根がすぱっと切れて行き止まり。
う〜んどうしたものか、さっき上ってきた地点まで苦労して戻る。
その尾根の向かいは椀状にくぼ地があり、そこから向かいにまた一つお山ができている。
そのうち番低い部分を目指して樹林帯を突っ切ると、突然城山尾根に出た!
ホッ。
うかつに斜面に取りついたらどえらいことになるなあ。
ちょっと鈍っております。
尾根に出て、しばらく左手に進むと、高座滝と岩梯子の分岐点に達した。
えええ、まだそんなとこかいな?
ちょっと腹も減ったので、手持ちのチョコベビーを食べようとリュックを下ろしたら、
毛虫がうじゃうじゃ張り付いておりました〜。@@
城山尾根から分岐を高座滝方面へと折れます。
ずんずん枯れた沢を下っていきますが、やたらイノーさんの糞がいっぱい。
根城はこの辺なのかな?
さっき必死コイて上がった尾根を左手に見ながら、
ズンズン下るとC2に到達。さらに左下方面から高座谷からの巻き道が合流してます。
えらい高いところまでさ迷ってたわけです。
いつもは、この下ってきた枯れ沢の末端を高座谷から上りつめてくるわけです。
というか1時間以上格闘してまだこの位置です。(汗)
C2からは狭い山道をえっほえっほと進みます。
途中年配のハイカーさんとよくすれ違い、道を譲ってごあいさつ。
ようやく第2まで来て、池をかすめつつ堰を越えます。
越えたら、風吹岩とキャッスルの分岐を右に折れて、ダムの方へ下ります。
去年の段階では、ダムの直下まで下りれたはずだけど、
土が流出してしまったのか巻き道になってました。
そこから岩沢を上がって、奥滝との分岐を右へ進み、キャッスル下へ。
今日もかなりの大所帯でクライミングをされていました。
今日はキャッスルを巻いていかずに、C5方面へ向かいます。
どうもさっきの直登が堪えたようで、ハンガーノック気味です。
手持ちのチョコベビーを流し込みつつも、昼飯は黒岩まで我慢です。
沢伝いに進み、ほどなくしてC4着。
ブラックフェース下からプロペラを目指すコースの方が面白いのだが
なんか疲れてしまって、イージーなC5から直接黒岩を目指す。
本当はC4付近から黒岩直下まで直登できるかやってみたかったんだけど。
そうして沢伝いに進み、C5から道は急に右へ折れて、岩登りに入る。
ちょいちょいと上って、黒岩に到着したのが14:30前でした。
時間的にも少し遅かったせいもあって、特等席は空席でした。
今日は本当によく晴れていて、眼下の景色がめちゃくちゃクリアに見えます。
東には阿倍野ハルカスがうっすら見え、その奥に二上山。
そこからずら〜っと金剛山・葛城山が続き、
紀伊水道をはさんで淡路島の水仙峡までバッチリ。
なかなかお日柄もよく、軽く吹き抜ける風がなんとも心地よい。
対岸にある風吹岩のあたりや、その手前の鉄塔にはたくさんの人が小さく見えています。
あちらでは子供の団体がいるのか、しきりに「ヤッホーヤッホー」と叫んでいます。
さてさて、絶景を楽しみながらランチ♪
今日はとにかくラーメンを食べたかったので、家にあった味噌ラーメンの袋麺で。
カトラリーセットの箸が短すぎて食べるのに難儀するもなかなかウマシ。
30分ほどのんびりぼんやりして、満足してボチボチ帰りますヨ。
黒岩からルートに戻って、そのまま荒地山を通過し、魚屋道へ。
そこから風吹岩方面で帰るのも味気ないので、右折して雨が峠方面へ向かう。
さすがに山頂を踏むのは時間的に難しいので、
本庄橋まで行ってから住吉道を下ってこようと思ったのだが、
どうも面倒くさくなって、芦屋カンツリー倶楽部の入口のところで回れ右して、
イージーな黒五谷を下って帰ることにする。
黒五谷は緩いアップダウンしかなく、人気もほとんどないので静か。
いつも早足になってしまうが、たまには急がす焦らずのんびり歩くのもええなあ。
そのうち谷の中腹の広い個所で、前方に大所帯のシルバーハイカーさんの隊列。
「急行通ります!」と次々に後ろから伝達が行って、道がささっと開きます。
ありがとうございます!
団体さんをパスして、しばらくして分岐です。
左は打越峠経由で岡本、右は住吉道に出て御影。で、後者をチョイス。
少し上り返してじきに住吉道に出る。
そこからよく整備された山道を下って五助堰堤の上にある池に出る。
ここは木の板橋が掛けられていて、なんとものんびりした場所。
ですが、この先に六甲の中でも屈指の難コースである五助コースがあります。
五助堰堤を下って、そこからはゆったりとした道を下り、
墓地の先からは再び狭い下り。ハイカーさんをいくつかパスしてアスファルトの道に出る。
そこから渦森コースまで2,3km下って、御影まで下る。
途中、山田太郎車・次郎車という水車に立ち寄る。
この住吉川流域には、江戸時代から水車小屋が多く立ち並んでいたそうで、
油絞りや製粉、酒造りのための精米に使われてきたそうです。
御影駅まで下りてきたのが16時ごろ。
帰宅は18時前で、晩飯に間に合った。
ひさびさに山を歩いたせいか、いつもとは違う個所がピキピキ。
やっぱりちょっとナマってますな。