記憶の残滓 by arkibito

「マジメにアソブ、マジメをアソブ」をモットーに、野山を駆け、コトバを紡ぎ、歌う。

北摂さんぽ (結果的に新コース候補偵察)

日曜日。奥さんが娘を連れて友人と食事が決まっていて、
1日完全フリーとわかっていたので、前日の晩から超ロングを予定していたのだが、
体調がすこぶる悪く、モチベーションも底をついている状態。
5月の仕事が大ハードで、ようやく割が見えて気が緩んできているのもある。
それからちょっと4月以降食欲が低下し、体重も落ちてるし、色々な具合も悪い。
ときどき胸がシクシクと痛むのも嫌な感じだし。
どっか本気で悪いのか?食べれないのがちょっと深刻。
出動の準備はすでにしていたものの、予定時刻に起きれず、
気付いたら朝9時。そこからでも丸1日あれば300kmライドくらいはできるのだが
どうも体が重ダルく、起き上がるのも面倒で、ダラダラ。
このところずっとこんな調子。
いつもなら、また一日家を空けて!とお小言を言ってくる奥さんも、
心配なのか、ちょっとだけでも気分転換に走って来たら、とか
お山上ってきたらと色々元気づけに言ってくるくらい。
それでもどうも本気で今日は駄目だとさらに2度寝。
11時頃になり、2人が出かけていって1人になり、
やっぱりこのまま1人で家でゴロゴロするのもいかんと、無理やりに出動。


12時すぎに出動し、あてもなくとりあえず北へ向かう。
車の多い街中を走り続けるのも面倒だし、淀川CR流すだけというのも味気ない。
とりあえず手っ取り早く山中へ逃げ込もうと、とりあえず北摂へ行くことに。
最近遠出ばかりでお膝元の具合もわからないので、ちょっと散歩です。
長柄橋を渡り、新大阪を抜けて、三国橋渡って、天竺川をソロソロと。
このまま行くとすると、勝尾寺箕面駅側、あるいは猪名川に出て宝塚方面か?
ぼおっと走りながら緑地公園にぶち当たって、とりあえず勝尾寺へ向かうことにする。
府道121号を進み、今宮でR171をまたぐ。
飯を食べてなかったので、外院のサンクスでチョコバナナクレープを1つ。
サンドイッチとかおにぎりとか、モサモサするものが喉を通らないので
どうしてもクリーム状のものに手が出る。


さて、軽く休んだらすぐにリスタートして西田橋。久々だなあ。
このコースは、大正池と並んで2大苦手コース。
緩斜度が長く続くコースはどうもダレてしまいペースが上がらない。
といっても一応TTします。
あれこれ考えず、とにかく出せるだけ出して序盤から23,4kmペースで進む。
若干アゲインスト気味でしんどい。
でも浄水場のところで、無理せずインナーに落としてペースをキープするが
その先で緩くなところで、急に面倒くさくなって足が止まる。
なんだろう、力がとーんと抜けてしまう。
走りだすまではグズグズしてても、
走りだしてしまえばテンションが上がることは多々あるが今日はどうも駄目っぽい。
もう帰ろうか、どうしようかと思いつつも、
とりあえずゴールはしないとと動かない体、寝ている頭をもっかい叩き起して進む。
三差路で9分半を切る程度。
そこから1枚、2枚上げて進むが伸びずにタイムは14:38と、かろうじて15分切り。
ん〜苦手コースとはいえ、ダメダメちゃん。
ここは勝負したらぱしゃ君の方が絶対速そうだな。


寺前では休憩せずに、そのまま突き進んで下りながらリカバリー。
分岐を右折してとりあえず高山まで向かう。
特に上げることもせず、ブラブラと進む。
公民館では2人ローディーさんが休んでおられたが、
こちらはあんまり疲れてもいないのでそのまま金石橋へ下っていく。
高山TTをしている人が何人かおられました。
とりあえず余野のファミマにインする。
ここから先どこへ向かえばよいのやら。ネタらしいネタも思いつかず、
かといって今日はTTは駄目駄目だから昔のように乱取りする気分でもないし…
ん〜どしよ?帰る?
と、色々悩んでとりあえずゾンネ行ってパン食べて帰ろうかとぼんやり考え、
まだ前向きなうちに、走りだしてしまえとすぐにリスタート。
で、この先のルートや距離を勘定しながら走り、
ちょっと晩飯の時間に間に合わなそうだとわかり、
妙見口の交差点で左折し、激坂を上って野間トンネルへ。はあ、しんど…
反対側からTTして上ってくる人たちと挨拶しつつ、反対へ下り、
とりあえず野間の大ケヤキに到達。


↓野間大ケヤキ


さあ、どこへ行けばよいのかしらん?と色々思案してると、
そういえば新コース提案が出てたのは永沢寺のところだっけ?
何回か上ったり下りたりした道だから場所走っているのでそちらへ行ってみることにする。
とはいえ、北摂は南北移動は意外とスムーズでも、
東西移動は結構峠越えがあるのよねん。
頭の中で地図を広げて、どうしたら最短でたどり着けるか考え、
日生中央までいっぺん下りた方がよいと判断し、そちらへ。
ケヤキ前の道をそのまま西へ向かい、府道604号を進む。
知明池に出て、周遊道路をダラダラと。
なんかちょっと気分が悪くなってきたので無理せず。どうも胸がシクシク痛む。
ダムまで到達して一応記念撮影。


一庫ダム


すぐにリスタートして、井補野を過ぎて下って、日生中央まで上り返し。
そこでちょうどいいスクーターを発見し、42kmペースでべたつきして紫合の交差点まで。
右折して府道12号に出る。若干交通量が多いので慎重に進み、道の駅いながわで休憩。
全然腹が減らない…でも食べないと後々えらいことになると分かっているので、
食べたくないけど、とりあえずカロリー高そうなものを無理やり水で流しこんでおく。
リスタートして、県道68号を西進。徐々に上り区間に入っていく。
この道は新三田に直結していて、何気に交通量が多いので、途中で迂回路として、
下佐曽利から県道319号を北上する。
上佐曽利でドンツキ左折し、県道323号を西進。
波豆川の集落をのんびり進み、徐々に斜度が上がって、
ヒーヒー言いながら大坂峠を越える。
越えた先からは急に向かい風がきつくなる。谷筋によって風向きがまちまちのようだ。
木器の集落をはさんで、県道37号でもう1度にぶい峠を越えて志手原に到達。
そこを右折して県道49号を北進。ここもアゲインスト。
しばらくしてちょっとキツめの琴引峠をやっつけて、小野の集落へ。
ここをまっすぐ直進すれば、すでに新たに登録された永沢寺TTコースだが、今日は左折。
もういっちょ小さい峠を越えて青野地区へ。
千丈寺湖の北端をかすめて県道308号を北上。
途中、同じ方面へ進むローディーさんと遭遇しご挨拶。
どうもこの辺にお住まいに方のようでした。
しばらく進んでいくと、現在新コース提案中の母子(尼ん滝)コースのスタート地点に到達。
緊急標識のところにバス停があります。


少し休憩したら、偵察がてらTTします。
青野川沿いに4.2kmのコース。
序盤は結構斜度が緩めでアウターで行けます。
道幅が狭く、両サイドの木々が茂っていて前方が見えづらいが、
意外と交通量があるのでうかつに突っ込むと危険。
道は青野川と何度もクロスをしながら徐々に斜度を増していく感じ。
1つ目の橋を渡り、左岸を進んでいくがまだ全然緩い。
もう1度右岸へと復帰してもまだ緩い。
途中怪しいバラックのようなところを過ぎ、
いもせ橋と書かれた小さい橋を渡るといよいよ斜度が上がっていく。


↓母子(尼ん滝)TTコーススタート地点


↓序盤は緩め


↓川と何度か交差しながら進む


↓いもせ橋を越えると斜度がマシマシ


路面状況は所々よくなく、相変わらず道幅は狭小。
車はけっこう頻繁に下りてくるので、道の端を選んでえっちらおっちら。
そのうち左手の川のところに尼ん滝の標識。
落差8mの小さな滝らしいですが、紅葉の名所だそうです。
そこを通過し、前方に母子の標識が出ている辺りで斜度が緩み、難所は終了。
橋を渡ると、さっきまでの鬱蒼とした森を抜けて、視界が広がる。
左右には母子茶の茶畑が点在していて、のどか。
この辺まで来ると斜度も緩く、重いギアでガンガン踏んでいく。
最後の橋を渡り200m先に見えている標識めがけてスパートしてゴール。
15:21でした。
コースとしては、特に難所があるわけでもなく、コースのバリエーションがる訳でもなく。
眺望もあまりきかず(紅葉時はいいのかも?)、あまり魅力的!とまではいかなかった。
まあ、歩いていどのレベルの人なら難易度のある永沢寺TTをして、
そのボーナスステージとしてセットで使うのかなという印象。
あるいは永沢寺側が厳しい人はこちらからという別ルートとしてはありかも?
ただここまで来るのに、70km近く走ってこなければならず、
しかもすでにいくつかの上りをこなしてこないといけないような場所なので、
またわざわざ来たいなあとまではいかなかった。


↓尼ん滝


↓母子の標識から一気に緩む


↓母子茶の茶畑


↓ラスト200mの橋


↓ゴール地点の標識


ゴール後は、そのまま下らずに、少し上りを続けて永沢寺へ進み、
しょうぶ園の前でしばし休息。
脚は全然疲れてないんだけど、体全体を倦怠感が覆って、なかなか腰が上げれない。
ぼおっと休んでたら若干ポツポツ来たので、退散する。
さらに、永沢寺TTのゴール地点であるピークまで上って、そこから一気に下る。
久々に来たが結構キツイ斜度ですなあ。しかも下りはテクニカル。
乙原の集落まで下ると、バイカーの溜まり場でした。
そこから小野で往路に復帰し、逆から琴引峠をユルユル上って下って、志手原。
帰りは大人しく、県道68号に出て、千刈をなぞりながら東進。
下佐曽利まで戻ってきて、帰りは別道をということで県道33号で宝塚を目指す。
おなじみ西谷ふれあいプラザの前を過ぎ、信号で左折してわざわざしんどいルートへ。
山をガチョ〜ンと越えて切畑。
ここらでちょっと気分が悪くなり、ちょっと休憩。ん〜、どうもよくない。
そこから鈍く上って上って大宝塚GCの分岐。
右折をすればそのまま十万辻だが、下の方は砂が乗っていて下るのはヤな感じ。
なので、直進して中山桜台に出る方をチョイス。


↓永沢寺


ということで県道325号へ直進し、鈍く上り返してから1km区間8%の下り。
途中誤って多田方面へ抜ける道へ曲がってしばらく下ってしまう。
十万辻もそうだが、この若宮の道は、自分が小学校の頃のメイントレーニングコースだった。
あの頃は中山桜台へ抜けるこんな立派な道もトンネルもなかった。
多田の裏から入って、鬱蒼とした緑の細い道をずーっと上りという
小学生にしてはかなりシビアなコースを上って、十万辻を下るというのがお決まりだった。
そういえば若宮コースもTTコースに提案できるかもしれない。
今日は時間がないので、また半日とか中途半端なライドしかできない時のネタに取っておこう。
上り返して、元のコースに復帰し、しばらく下って長尾山トンネル。
このトンネルは900m以上と長く、かつセンターで山折れになっていて
後方からの見通しも悪いので、歩道へエスケープして抜ける。
抜けてドンツキまで進むと、中山桜台のロングストレートの終わりに出る。
そこからはいつものルートで、R176を駆り、軍行橋を渡り、大阪空港をなぞって
最後は天竺川に復帰して19:30帰宅。


↓1km弱の長大トンネル、長尾山トンネル


↓中山桜台コースに出る


結局、なんだかんだで2000m近くも上ってしまった。
やはり北摂を西へ東へとやるとこれだけになる。
絶不調でもこれだけ走れるというのは、
超ロング終盤の売り切れ状態のシミュレーションと考えれば収穫アリ。
でも、何の目的もなくプラプラとのんびり走るつもりが、
どこかに目的や目標を求めてしまったのは完全なる失敗。
春先からずっと体調も思わしくない、自転車に乗りたい意欲が薄い、
他の分野で忙しくなりそう等々あるなか、
今日はとにかくダラダラ走って、楽しいなあと感じれたらそれでよかったのだが、
ずっと気分が悪く、しんどいライドだった。
そうなると思考も悪循環で、何か色々と考えてしまいしんどくなる一方。
昔みたいに何も考えずに気ままに走れたらいいのに。
乗らな乗らなと強迫観念にさいなまれて惨めな身に落とす前に、
一度ゆっくり休むことも考えねばいかんのかも?
そうすると今期予定していたアレやコレやの実現が難しくなるけど、
一生ローディーやってくためにも必要かもしれないと思ったライドでした。
まあ無理することなくやっていこう。
誰か元気をくだされ。



<本日のルート>
長柄橋⇒新大阪⇒三国橋⇒天竺川⇒服部緑地府道121号⇒府道119号⇒
サンクス外院店⇒勝尾寺TT(14:38)⇒府道4号⇒金石橋⇒R423⇒府道605号⇒
野間トンネル⇒野間大ケヤキ府道604号⇒知明池⇒一庫ダム日生中央
府道68号⇒府道12号⇒道の駅いながわ⇒府道68号⇒下佐曽利⇒県道319号⇒
上佐曽利⇒府道323号⇒大坂峠⇒木器⇒切詰峠⇒県道37号⇒志手原⇒
県道49号⇒琴引峠⇒小野⇒県道309号⇒下青野⇒県道308号⇒
母子(尼ん滝)TTコース(15:21)⇒永沢寺⇒県道49号⇒琴引峠⇒県道68号⇒千刈水源地⇒
下佐曽利⇒県道33号⇒西谷⇒切畑⇒長尾山トンネル⇒中山桜台⇒荒牧⇒R176⇒
北伊丹⇒軍行橋⇒伊丹空港⇒曽根⇒服部⇒天竺川⇒三国橋⇒新大阪⇒長柄橋


獲得標高:1970m
走行距離:159.53km
TOTAL:4654.22km