記憶の残滓 by arkibito

「マジメにアソブ、マジメをアソブ」をモットーに、野山を駆け、コトバを紡ぎ、歌う。

四国一周 第3区間 宇和島〜大洲〜松山〜西条〜川之江〜坂出〜高松

随分間延びしてしまったが、最後まで書きます。


宇和島を11時過ぎにリスタート。
さっきドルクス君に聞いたところによると、
この先は高速道路が延伸したためR56の交通量もぐっと減るらしい。
しかもここからは大してキツイ上りはないと言っていた。本当?
まあそれをそのまま信じるわけにもいかないが、とにかく前へ進みます。
リスタートしてすぐ小雨降りだす。おいおいもう勘弁してくれ!
宇和島北ICで宇和島道路とクロスする。
大抵の車はそっちへ曲がっていくのかと思いきや同じ方向へ車ビュンビュン。
あれれ?
ジワジワと鈍い上りが始まりえっちらおっちら上る。
まあこのくらいの上りだったらダラダラあってもたいしたことないか?
JR線とランデブーしながら鈍いのぼりをこなすと、
向こう側に小さな湾が見えてきた。
この先の下りは路肩が危ないので歩道の方がいいですと
ドルクス君からアドバイスしてもらっていたのだが、
歩道と車道が鉄柵ではっきり遮断されていて、歩道に一向に入れない!
結局、仕方なくそのまま路肩を走行して吉田湾の底まで。
ドルクス君はこのあたりで生まれ育ったそうで、なかなかよろしいですなあ。


↓ドルクス坊ちゃんが生まれ育った風景


そのまま伊予吉田の集落を抜けると徐々に上りに差し掛かる。
あらかじめの予習では西予までにひと上りあるはずなのだが、
ドルクス君の話を信じれば大した上りではなさそう?本当?
海沿いをゆくR378と分岐して、JR線とランデブーするころには徐々に上りに入る。
一旦JRをまたいで交差点を直進。そこからいよいよ本格的な上り。
直線的にそこそこの斜度の上りが長ーく続いているのを見上げながら、
おいドルクス!と毒づく。やはりローディーというやつは(笑)
途中標識に6%表示とあるが絶対それ以上ある坂が延々続く。
JR線が左から並んでくる頃に再び強い雨が降り出す。もうっ!
そこからいくつもの細かいトンネルが続く区間に突入。
右も左も急峻な斜面にみかん畑が広がる。斜度は厳しくなる一方で、
しかも期待していた交通量もなぜかバンバントラックが通る。
トンネルも1つ1つは短いのだが、路肩がなくヒヤヒヤ。
どんどん高度を上げるにつれて雨が尋常じゃなくなってくる。
上から滝のように流れてきて本当に萎える。本当にツイてない。
10個近くの短いトンネルを抜けると、目の前にラスボスの長大な法華津隧道。
写真を撮ったときに、そういえばと思いだして、携帯を防水収納しておく。
ここもさっきの松尾トンネル並みに長いので歩道へエスケープ。
歩道もせまくドロドロでかなり慎重に抜けねばならない。
色々ツライよ…


↓法華津の上りしんどっ!


↓土砂降りの法華津隧道


トンネルを抜けてようやく上り終了。
ドルクス君のアドバイスに反して、ここまでで一番しんどい上りだった。(泣)
くそう、ダマされたぜ。
そこからは高台に入ったのか、下りは緩やかですぐに終わる。
雨は叩きつけるような感じで振ってきてもうどうしようもない。
すぐに西予の市街地に入るが、軽く渋滞している個所もあって慎重に。
しばらくJRと並走し、そこからお別れするころには交通量もおさまる。
再びにわかに上り開始。目の前に山が立ちはだかっているが大した高さではなさそう。
田園地帯をひたすら雨の攻撃に耐えながら上っていく。
さっきの上りに比べたら大したことはなく、鳥坂トンネルに到達。
まだトンネルの方が濡れなくてマシ。
そこから大洲まではずしゃーっと下り。
ハイドロ状態なので気をつけながらも、少しペースを稼ぐ。
ここは逆からだとちょっとしんどい上りかも?
高速が一旦終わり、国道があっちこっちに枝分かれして分かりづらい。
小康状態だった雨が再び激化するも進行方向の空は明るめだったので、
待機せずに突っ込む。
本当は大洲の町並みを観光がてらゆっくり通過したかったのだけど
この雨では無理だ。(泣)
市役所前のコンビニにて軽く休憩。
食欲がなく、まるごとバナナみたいなのを無理やりコーラで押し込む。


すぐにリスタートして昿川橋を渡る。
市街地なので交通量はそこそこあり、慎重に抜ける。
大洲ICまで来てそのまま直進する。
ここから松山まではJR線が二分されているのでわかるように、
伊代長浜経由で海岸線をゆくルートと、内子回りで山を越えていく2ルートがある。
当初の予定では昿川に沿って長浜から海側のルートを予定していたが断念し、
15kmほど短い内子ルートで松山を目指すことにする。
雨は相変わらず強く降っているが、あと30kmちょい、
ひと山越えて瀬戸内沿岸の平野部に出ればきっと雨はやむはず!
ここからJRと高速と三つ巴で進んでいく。
五十崎から少し上りが発生しえっちらのぼって、内子に入る。
内子も幹線道路を外れれば古びた町並みがあっていいのだが…当然スルーじゃ!
内子を過ぎると山間に分け入っていく。交通量はマシ。
鈍く鈍くひたすらに上っていく。高速をくぐってJR線とひたすらランデブー。
いったいどんだけ上るのか…これは逆向きだと相当楽だろうなあ…
しかしドルクス君の偽情報は全く(笑)まだ言ってる(笑)
そうして内子から実に20kmダラダラと上らされてようやくピークの犬寄トンネル。
トンネル内は当然歩道で行くが滑る〜@@
トンネルをぬけて下りに入るが、結構急なカーブが連続していて気が抜けない。
しかし、ここまで2発のガチ上りをがんばったのが報われたのか、
高度を下げていくにつれて、雨が止んでいる!ああああ、ウレシイ!
めっちゃウレシイ!
高速をくぐって伊予ICを過ぎると交通量が増える。
周辺も一気に栄えてくる感じ。
雨が治まっているし平坦に入ったのでここまでのペースを挽回するため
交通量の多いR56を松山まで疾走する。
途中、出合大橋を渡れば松山市はもうすぐそこ。
車の多さに辟易しながらも、ひさびさの大都会に安堵する。
そうしてJR松山に到着したのが15時過ぎ。
上りが2発あった割には、雨のおかげ?でストイックに攻めたので、
思ったより早く来れたのが怪我の功名?でももう雨は嫌だよう。クスン。


松山市


松山駅前で小休止。
駅舎に屋根に入り込んだところで再び雨がポツポツ…
おおおい、もう十分だろうがよ〜!ムキ〜!
ドルクス情報によるともう今日は終日雨は覚悟しないといけないようだ。
期待していた瀬戸内側の晴れは幻想にすぎず、
こんな状況ではまたいつ大雨になるとも限らない。
この現実を考えると、
この先少し遠回りして海岸線をなぞる当初の今治ルートも断念して、
最短で西条を目指す方が得策と判断。これもやむなし…
となると、高松まで残すところ160km。
ほぼアワイチ分と終わりが見えてきました。
15:30までに出発するとして、これまでと変わらず20km/1時間で行けるとすると、
高松着は23:30だから、んん!1時出航のフェリーが間に合うかもしれない?
もしこのチャレンジに敗れて1分でも遅れれば、
朝まで高松港で無駄に放置プレイに処される。
あの街は夜が早く、どこか待機するのも結構アレなんだけど。
次のフェリーが5時だし、そこまで待てば始発電車で帰る方が早い。
ここから時間を気にせずダラダラ帰るか、一か八かTTモードでトライするか…
んんん〜。これはもちろんトライするでしょ。
ということで、手持ちの補給品で手早く補給を済ませて、リスタートする。
そうなると時間があまり余裕がないので、道後温泉に立ち寄るのを断念。
足摺にも寄れず、道後も見ず、バリィさんにも挨拶できないなんて、
四国に来た甲斐がないなあ。
しかし、まあ今の最優先事項はあくまで四国一周完走。
超ロングでは何が起こるか分からないのが当然で、
状況に応じて臨機応変に対処できないといけない。
何が重要で何は妥協できるか取捨選択を間違うとえらいことになる。
苦渋の決断が続くのは忍びないが、不可抗力。
その代わり、1時リミットの新たなミッションが発令された以上、
せめてこのミッションは成功させてやるぜ!
と意気揚々でリスタートしたのに、雨が再び…
なんでやねん!
しかし、もう雨は慣れた。慣れてしまった。慣れたことにする。
いやもう降ってないことにする!無視無視!


松山駅を出て、そのまま東へ伸びている大通りを直進し、
すぐに松山城のふもとの公園前。
ちょうど名物の坊っちゃん列車が通りパチリ。
公園に入って山上に小さく松山城を認める。
ただ時間がないので、写真撮ったらそれで終わり。
県庁前を過ぎ、松山の繁華街を慎重に進む。
道後までは左折して2kmなのだが、交通量が多く、路面電車もあって
ダラダラしか進めないし、寄ったら寄ったで写真撮ったり何だししてしまい
30分は無駄にしてしまうだろうから、泣く泣くスルー。
まあいい。松山に行くだけならそう遠くないでしょう。(マジ?)
R11を直進して、次の県道334号(小松街道)に入る。
石手川を渡って、松山市街にサヨウナラ〜。


↓坊ちゃん電車


松山城


裏道で県道334号(小松街道)をひたすら東へ進むが雨がひどい。
一体どうなってる?
この道は生活道路らしく交通量が多い。
路肩はそこそこ確保されているので問題はないが、問題なのはやはり雨だ!
途中から右手に伊予鉄が並んできてランデブー。
軽く上り基調のようだがあまり気にならない感じ。
徐々に交通量は減っていくが、時々路線バスが邪魔してくる。
線路が右手へと離れていくにつれて、町並みがなくなり、小高い郊外になる。
しばらく進んで志津川という交差点でR11にぶち当たり、いよいよ幹線道路に入る。
この道は片側2車線で、路肩も十分で快適。
雨脚も弱まってきて少しマシになってきたが油断ならないので
飛ばせるときに飛ばす。
松山市への入りのときに渡ったはずの重信川を再びここで渡る。
しばらくして川内ICにさしかかり、徐々に上りスタートする。
前方には山が見えるがそれほど高くないかなあと思ってたら、
雲の切れ間にうっすらとさらに2回りでかい山並みが見えた…
マジか…
ここから西条へは石鎚山系の山をひと越えしないといけないのはわかっているが、
果たして…
新居浜あたりで一回峠越えがあるが大したことはなさそうだし、
川之江以東は実走済み区間でアップダウンの加減は知っている。
なのでたぶん、本格的なヒルクライムを要する本当の難所はこれがラストのはず。
しかしこれが、どエライ難所とはまだ知る由もなかった…


高速をまたいでしばらく進むと道は1車線となり、本格的な上りになってきた。
それはまあいいとしてもである。
どうしてこんなにダンプや長いトレーラーや観光バスが列をなして横をかすめるのか!
超怖すぎるじゃないか!
せっかく自動車専用道路があるんだからそっちを使えよ!
と半泣きになりながら進むしかない。
サンクスを過ぎ、田園地帯をぐいぐい上がっていく。
しばらくして桜三里の案内板が登場する。
三里ということは約10km、峠を隔てて半分として5kmは上りなのか。
のっけからペース落とされてはミッションに暗雲が立ち込める…
しかもである、ここから道がある程度先まで見通せるのだが、
明らかに一気に斜度が急になっている。おいおいここにきて激坂かよ。
さすがにインナーに落としてくるくる回すが、最低でも2ケタはあるゾ。
しかも劣悪な交通状況…
急坂を大型がウンウン、ゴウゴウ真横で唸ってるし、黒いガスを吐き散らすし…
途中で面河方面へ伸びるR494との分岐。
さすがに路肩を走るのに恐怖がでかすぎて、
反対側に設けられたガードレールで仕切られた歩道を発見し、
慌てて反対側の歩道へエスケープ。この道を渡るのも決死だった。
本線からはじかれたものか、小石が散乱しまくっている歩道を必死に上る。
斜度が強くてかなり手こずってようやく前方にトンネルを発見。
おそらく上りはここまでかと安堵したのもつかの間、
トンネルの手前で歩道途絶え、トンネル内には歩道どころか路肩もない…
おい!マジかっ!
このまま反対車線を対向車めがけて進むなんてのは完全な自殺行為。
反対車線へ復帰せねばならないが、上下線とも激しい交通量で渡る隙がない!
わずかなタイミングを見図って再び決死で反対へ渡り、
そのまま路肩の全くない恐怖の河之内トンネルに突撃!
トンネル内ではもう生きた心地がせず、とにかく一心不乱に回して
明るい出口一手を見つめて激走。
命からがら出口へ出て、少し広いところがあったのでたまらずマシンを降りる。
本当にこの区間は怖かった。ヤバかった。
一気に緊張が解けてヘロヘロになってしまった。
あとで色々検索してみたら、
やはりこの桜三里の区間のR11は地元でも危険地帯として知られていて、
裏道ルートがいくつか存在しているようだった。
もう少しちゃんと調べておけば、怖い思いをせずに済んだのだが、
まさかこんなひどい場所とは。まあ現地を踏んで初めてわかることもある。
おそらくこの川之内トンネルを自転車で再び走ることはないだろう。
ドリンクを飲んで落ち着いたらリスタートするが、
この先の下りがまた新たな恐怖の始まりだった…


↓恐怖の桜三里


↓地獄の入口、河之内トンネル…


反対へ出るとこれまたえげつない大渓谷の始まり。
雨は随分と小振りにはなってきていたが、これまで随分降ったのだろう路面はかなりウェット。
下り一辺倒だが十分な路肩区間がないうえに、カーブが連続。
その真横ギリギリを大型車がバンバンすり抜けていく。
向こうさんは幅寄せしているつもりはないのだろうけど、
カーブの具合で鉄の塊やでかいタイヤが迫ってくるから怖すぎる@@@
反対側は深く切り立った渓谷で、深い山に囲まれて逃げ場がない。
いやあ、恐ろしい場所じゃ。恐るべし石鎚山系。
路面はスリップするし、横を行く車で気流が背中を押すし
とにかくおしっこチビりそうなくらいに、必死でハンドルを押さえつけて慎重に下っていく。
まさに命がけのダウンヒル
途中、あまりの緊張感に心底疲れ、途中の待避所で何度か休憩をはさむ。
県道302号との分岐あたりから斜度が緩やかになり、
コントロール可能となってから少しずつペースを上げる。
左手のはるか上空に松山道の橋が見えている。
高速はあんな高いところを通しているのか。
下るにつれてなぜか徐々に交通量が減り、
ようやく山間を抜けて農村地帯に突入する。


↓なんじゃここは〜


↓山深すぎる@@@


高台をフラットに東へ伸びるコースとなりペースを上げていきたいのだが、
思いがけず難易度の高いダウンヒルで心底疲弊し、ハンガー発症。
ヘロヘロになりながら走るが、周辺に店はありそうになく、
とりあえずいよ小松まではたどり着こうと必死で進む。
もう限界!となったときに、道の反対側にファミマを発見し、たまらずイン。
大盛りミートソースに、サンドイッチ、フルーツゼリーとがっつり。
この日最初で最後のまともなご飯だったかもしれない。
ドルクス君とメールをしつつ、しっかりと休む。
さて高松まで残り120kmをリミット7時間。
普通に行けば、1時間余裕がある状態なのだが、ここまで相当走ってきている。
これだけの距離を走って体がどうなるのか完全に未体験ゾーンなので、
最悪いきなり足が動かなくなることだって考えられる。
まあその兆しはまだないにしても、従来通り20km/1hのペースを維持できるのか。
そしていまだ降り止まない雨…
徐々に小雨にはなってきてはいるが、こいつがペースを遅らせる要因の1つ。
ただ、好材料もあって、川之江以東は実走済み区間なので
不安がないし、計算ができるというのが大きい。
なにわともあれ、ターゲットタイムが設定されたことで、
ここから集中力が増しTTモード発動していく。
降り続く雨の中、再びR11にインしたのが17:30。
とりあえず日没時刻19:30までにどれだけ稼げるか。
少なくともその頃までには50kmは稼いで愛媛は脱出していたいぞ。


リスタートしてすぐ、R11をひたすら疾走。
今治小松道路をくぐると少しずつ町が栄えてくる。
左手からJR線が並んできて、交通量が増す。
この辺は軽く追い風もあって35kmペースでとにかく稼げるときに稼ぐ。
西条IC付近でバイパスと合流すると、
わずかな区間だけだが幅広の道となり走りやすい。
北側海の方向はだいぶ明るくなって日差しが出てきているのだが、
南側にそびえる石鎚山系の切り立った山々からは黒々とした雲が低く垂れこめ、
その末端が平野部までこぼれおちてきている。
そのせいで、雨は一向にやむ気配がない。
新居浜の中心部は交通量が多く難儀する。
そこを過ぎると、前方に山がそびえていて長めの上り発生。
まだあったか…しんど。
ここから西日を背中に浴びて明るいのに、
最後の悪あがきなのか、土砂降りという・・・どうなってんねん!
ひーひー言いながら登坂車線の脇で、大型トレーラーにあおられながら上る。
さすがに上りになると疲れが一気に出て踏ん張りが利かなくなっている。
どうにかこうにか峠に到達すると四国中央市に突入。


四国中央市突入。残り3ケタを切った!


そこから長い長い長〜いストレートの下り。
路面がびちゃびちゃでブレーキが鳴り響く。
ドストレートの下りなので加速がつきハイドロ現象危機一髪な感じ。
ペースを稼ぎたいところだが、ここは自重してコントロール可能な範囲で。
土居ICからは交通量がぐぐっと増える。徐々に周囲も暗くなってきて急ぐ。
寒川の先でバイパスではなく旧道の方へ左折。
少し早いが伊予三島で休憩。19:30。
ここで今回2本目のレッドブル注入するが、ちょっと動悸がひどい。
これからはよっぽどのとき以外は飲まないようにしないと危ないかも。
さて、ここから2日目のナイトライド突入。
リスタートしてしばらくして川之江通過。この辺でようやくようやく雨が終わる。
前日22時の須崎からこの川之江までの22時間ほぼずっと雨。
って、愛媛で雨降ってなかったのって、愛南〜宇和島
松山の少しと、この川之江だけって!
そして苦しみ抜いた愛媛県をようやく脱出。


↓さらば愛媛!


豊浜からは、交通量が多いR11を避けて、
R377に入って琴平に出て走りやすいR32に入る予定だったが、
雨雲がまだいるにはいて、山岳方面に行くとまた降られる可能性もあるし、
また暗闇ライドになってしまうため、R11を直進。
時間帯的に交通量が少なくて走りやすくラッキー。
四国?香川?は夜が早いのかも。
そのまま田園地帯の平坦路をひたすら北上する。
途中三豊で信号待ちをしていると、向かいにミニストップを発見。
夕張メロンソフトののぼりについつい誘われてイン。
もうアイス解禁しても大丈夫でしょう。食べてすぐにリスタート。
リスタート後、鳥坂のしんどい上りが待ち受ける。
ここそれほど距離はないけど、意外と斜度があるんだよなあ。
それに路肩が狭いので、交通量のある時間帯は難儀。
この日は夜遅くで問題なくクリア。
ピークから反対側へどしゃ〜っと下って善通寺
そこからは、道は幅広となり一気に35kmに上げてペースアップ。
この段階でほぼミッションクリアの安全圏には突入していたのだが、
何かトラブルがあったらまずいのでやはり上げれるときに上げておく。
土器川を渡り、坂出ICを安全に抜ける。
その先坂出で迂回しようか迷ったがR11直進で、金山の上り突入。
ここは阪奈道路みたいなところなので、念のため路肩走行をチョイスしたのだが
草ボウボウでまるでダート状態となり難儀。
どうにかやっつけてピークに達し、金山トンネルをくぐる。


↓坂出の夜景



トンネルを抜けて反対側は長い下り。ここは車道へ下りる。
序盤は緩いのでガシガシ踏んでいくが、信号の先からは斜度が結構あるので慎重に。
上氏部のドンツキを右折し、そこからガシガシ踏んでいくが向かい風が邪魔!
国分の手前で軽くのぼりをこなしたら、さらにTTモードに磨きをかけて進む。
壇紙で高松道高架下の道となり、遠慮なく飛ばしていくが、
もう高松市内の入ると信号が多く、ストップのロスが大きい。
上天神町で左折し、いよいよ高松中心部までストレート1本!
交通量もまばらで道もでかく飛ばして行きます。
そうしてそうして23:30に高松駅着!
しかしまだ早い。ここからフェリー乗り場はさらに4km離れている。
えぐい向かい風に抗いながら瀬戸大橋道路を東に進み、
無事に23:50にフェリー乗り場到着!
よっしゃあ、ミッションクリア!


↓ワレ作戦ニ成功セリ


まず先に、乗船券をゲットしておく。
実はクレジット使用は5000円以上からしかできないと行きの時に確認していて、
補給で現金を使い果たさないように微妙に勘定していたのだが、ギリギリセーフ。
そこから、一旦フェリー乗り場を離れて、近くのセブイレへ。
汗まみれなので、パンツと白Tシャツの着替えと汗ふきシート、食糧を購入。
待合所に戻ってまずは空腹を満たし、
ゲーム機の並ぶ裏で必死に汗をふいて着替え。
そして15分前位にアナウンスがあり、二輪の乗り合いへ。帰りは2輪は少なめ。
船内に入ったら、雑魚寝室ではなく、4人テーブルに陣取る。
ここでようやくビールのふたを開けて祝杯。ドルクス君に戦績を報告しつつ、
お土産にもらったじゃこ天でガブガブ飲んで、気づいたら失神。


↓ドルクス土産のじゃこ天で祝杯


↓あちこちセトゲー仕様です


↓神戸に帰ってキタ〜


意識を取り戻したのは下船を告げるジャンボフェリーのテーマ曲が流れて。
行きのアナウンスで、最近乗り過ごして元の港に戻る人が続出していますと言っていて
そんなアホなと笑っていたが、泥酔してたら確かにありうるなあ。
でもこの寝過ごしはかなりダメージ大きいだろうなあ。
そうして無事に5:00に神戸港着。
もうヘロヘロだったのでこのまま輪行で帰ろうかと思ったが、
自然と足は大阪方面へ。単に袋に詰めて電車に乗るのがおっくうなだけなのだが。
さすがに一回休むとなかなか言うことを聞かない。
モモが上がりきらず20kmそこいらでいっぱいいっぱい。
でも朝日を浴びてすがすがしい。
住吉で速いローディーに抜かれるが、信号無視して行きよるし、知らんぷり。
このまま帰ってもいいのだが、尼崎あたりは出勤ラッシュで混雑してそうで避けたい。
ということで西宮でちょっと寄り道。
ちょっと裏道を入って、こんなところへ。


↓甲子園マンボウ


↓突撃っっ〜!!


ちょいと遊んでから武庫川を渡り、そこで疲労パンパンで、
故郷の駅前で缶コーヒーとドーナツで一服。
古い知り合いでも通勤で通りがからないかなと思ったが、会えるはずもなく。
ここはもう自分が捨てた町なので。


↓ふるさとの駅


リスタートしていつもの裏道をダラダラと生気なく進むが、
神崎川の上りでは、あふれる通勤客の自転車全員ぶっちぎって上る。
大人げないよ〜。で、8:00に帰宅。ただいま〜。


ということで大冒険終わり。
体調不良、食欲不振、暑さ、雨などなど、
考えうる限り最悪のコンディションにもかかわらず、
四国一周を43時間で達成できた。
コースカットした足摺岬120kmと今治+20kmを同じペースとしてプラス7時間、
雨でペース稼げなかったことも勘定すると、48時間(2日)で十分かなあ?
まあ実際には前後アプローチ等が必要なので休みは3日必要だけど。
正直今回は最初から勝てる要素ゼロで挑んだのだが、
これができなければ自分にノビシロは感じられなかっただろうし、
それだけの信念をもっていたからこそ、雨でもDNFせずに走り通せた。
確かに予想外の雨にコースもカットを余儀なくされ非常に悔しいのだが、
別にサーキットや決められたコースで走っているのではないし、
そういう色々な状況判断、適切な対応も実力のうちなのが超ロング。
総合的に見て、不利な要素も全部丸めこみ、
初診貫徹で完走という目標を達成できたのは次につながる。
まあ、取りこぼしは次回リベンジ。
ああああ〜やっと終わった〜〜〜〜。