記憶の残滓 by arkibito

「マジメにアソブ、マジメをアソブ」をモットーに、野山を駆け、コトバを紡ぎ、歌う。

北岳・間ノ岳 2日目 決死の北岳越え

前日早めに寝付いてしまい、夜中に一度目が冴えてしまう。
横になって睡眠をすると呼吸が浅くなるため、
逆に高山病の症状を悪化させることがあるのだが、
どうも頭痛がひどくなり、安静にしているのに脈が安定しない。
そして何より喉が渇く。水分を取ってトイレに出て深呼吸をしたり。
部屋に戻るとイビキの大合唱で、このままでは寝付けそうにない。
そこで、耳栓をして再び床に入る。
次に目覚めたのは強烈な雨と風が小屋の屋根や窓をたたく音。
耳栓をしていてもわかるくらいだから相当外は荒れている模様。
本当に明日下山できるのだろうか…かなりビビる。
でも、少なくともこの小屋にいる宿泊客は間違いなくどこからか下山するわけだし、
単独行といえど孤立しているわけではない。
要は度胸の問題。
危険個所がないわけではないが、パニくらず、
丁寧に運んで行けば絶対に大丈夫だ、と言い聞かせて再び眠りにつく。


次に起きたのは4時30分。
部屋の中では作業ができないので、荷物をすべて廊下に出し、
乾かしていた衣類をとりこんで荷造りをする。
カメラが直ったかどうか恐る恐る試し撮りをしてみると、直った!
装備は最初から厳しい雨風が予想されるので上下レインウェア。
風が強いはずなのでトレッキングポールも用意しておく。
ザックを全体をレインカバーで覆ってしまうので、
撮影の際出し入れが面倒になるので
カメラをぶら下げてレインウェアの中にしのばせようか悩んだが
あの露付きは自分の体温の熱と雨のせいと予測し、おとなしくザックにしまう。
準備万端であとは腹ごしらえであるが、5時までまだ時間がある。
ぼんやりと受付前で腰かけてテレビを見ていたら、
オリンピック開催決定のニュースがはじまる。
そこで食堂に号令がかかる。
朝食もかなり豪勢で全て美味しくいただきます。
聞き耳を立てていたら、多くの下山客は稜線を一刻も早く脱するため、
北岳をまたぐコースではなく、昨日自分が歩いてきた八本歯のコル経由のようだ。
確かにその方が雲間を早く抜けられるのだが、
あちらはあちらでこの雨では難易度が高いだろう。
それに自分の場合、まだ北岳を落としていないのに、
ここまで来てスルーはできない。
食べている最中に、東京五輪決定が流れて歓喜の声が上がる。
食事を済ませたらトイレタイム。なぜだかよく出る。大盤振る舞い(笑)
雨風は昨夜の荒れ具合からすれば多少収まっている様子。
意を決して小屋を出発したのが5:45。


↓朝食


今日のルートはこうだ。
まず北岳山荘を出発し稜線を伝い、北岳にとりつく。
そこから山頂まではごつごつした岩の連続する急峻な地帯を詰めなければならない。
数か所危険個所があるらしいが、
小屋の人に聞けば丁寧に行けばそれほど難しくはないとのこと。
山頂を取ったら、そのまま反対側へと降り、肩の小屋に。
実質ここまでの区間がこの日のハイライト。
肩の小屋からはもう少し尾根を進み、
草すべりと呼ばれるお花畑の間を縫う急坂を一気に下る。
そして白根尾池小屋を経由し、樹林帯の中を広河原まで。
雨風がどれだけ強くても北岳さえ越えて肩の小屋までたどり着ければあとは安全地帯。
12:45のバスまでの6時間を一応のターゲットタイムとするが、
時間を気にして焦ってもいけないので、とにかく最初の2時間の正念場だけに集中する。


小屋を出ると、昨日と同じように強い風が左側から吹きつけてくる。
雨はまだミスト状態でそれほど強くはない。
小屋の前でCツーの団体が点呼を取りながら集まっていた。
エスケープルートの方が若干下にあるので、
そちらの方が多少は風が弱いかもしれないとちらっと考えたが、稜線へ出る。
案の定、稜線上はものすごい風で、トレッキングポールを支えに一歩一歩確実に歩く。
前方の視界も悪く、確実にルートをトレースしていく。
ごつごつとした岩場を越えながら、雨と風に耐え続ける。
小屋を出てすぐに、小さなおばあさんが一人目の前の岩場のステップと格闘している。
声をかけると大丈夫ですと返事がきたので、パスをして自分のペースで進む。
ついさっきのことなのに、振り返るとすでにその人の姿も見えないほど雲が濃い。
エスケープルートへと再び分岐する地点までやってきた。
そこからはさらに道は険しくなっていく。と、同時に雨風が一段と強くなってきた。
雨のせいで眼鏡が曇り、水滴がひっきりなしなので視界が遮られる。
斜度は一気に上がり、岩場の間を抜けるザレた登山道をひたすら詰める。
かなり険しいのできっとかなり切り立っているはずなのだが
全く視界が効かないのがいいのか悪いのか、高度感を感じずに集中して進む。
雨が一段と強くなり、岩が濡れて滑るし、登山道は滝のように水が流れてくる。
いくつかの小ピークを必死で越えると、少しなだらかな部分が登場し一息つく。
山の西側をゆっくりと登山道が登っていくが、だんだん激しい斜度になり、
その先で難所が登場する。
岩場の先には鎖と梯子の連続する区間
ここからは切り立った高度感のある岩場が続くので、
吹きすさぶ中、トレッキングポールをいったん収納する。


↓梯子場登場


この鎖&梯子場はきちんと整備されているのでそれほど難しくはなかったが
雨で相当濡れていてツルツルと滑るので慎重に行く。
上へ進むにつれて雨風が余計に強くなっていく。
しばらく岩場を登りつめると、再び斜度が緩むので、
風に抵抗するため再びポールを取り出そうとしたが、
片方のストッパー部分の金具がなぜかうんともすんともはまらない。
先を急ぎたいがあわてず、ポールと格闘。
だが、あれこれ悪戦苦闘するも全くビクともせず、
仕方なく片ポールだけを支えに残して進む。


常に左手側からすさまじい風の勢いに押されるが、
そちら側がもう完全に切り立っていて何気に高度感がある。
そこから岩場をよじ登るように斜面を上がる個所が続く。
確実に3点確保で、一歩一歩浮き石を確認しながら登る。
ここは上りはまだしも、下りだと崖に向かって下っていくことになるのでかなり怖いと思う。
そこを過ぎてもまだ岩場上りが続く。
この辺りではもう必死で、いい意味で集中が続いていた。
こんな登り、六甲の荒地山を思えば、全然大したことないぞとか言い聞かせつつ、
濡れた岩に手をかけてよじ登る。
濡れた岩場とどのくらい格闘しているのか、
真っ白な空間と黒く濡れた岩の世界はまだまだ続く。
足場が安定したところでは少し間をおいて息を整え、
とにかくスピードよりも確実性を意識しながら進む。
そのうち、後方から何か音がするので振り返ると、
同じ赤いウェアを覆った2人組がぐんぐん差を詰めてくる。速い。
少し張りつめていた緊張感から解放されて、少しペースを上げて自分も進んでいく。
そうして切り立った岩場の間のわずかな隙間をゆきながら上がっていく。
上から登山客が一人降りてきた。行き違いの際に少し話す。
山頂はもうじきだという。
厳しい岩場を登りつめ、やっとピークかと思ったら偽で、
そこから少し鎖の張られた細い細い水平道。慎重に足場を確認しながら進む。
その先で後ろから追いついてきた高速2人組に道を譲る。
引き離されて姿が見えなくなると気分的にダメージが出るので、
きちっと安全に気を配りながらも、遅れないようについていく。
そうしてもういっちょ岩礁をよじ登る。
そこから先、雲で見えないが近くで人の声がいくつか聞こえてきたので
もう山頂は近いとわかる。
そうして岩の上をいくつか渡り歩き、ようやく山頂に到着!
ふぃ〜、お疲れ。


↓厳しい岩場が続く


時刻は7時。ようやくあこがれの北岳に登頂できた。
しかし実際は登頂できたこと自体の喜びよりも、
最大の難所を無事に越えたという安堵感の方が大きかった。
しかしまだ気を緩めることはできない。
なにせこの天候で3200m近い標高にいるのだ。
でも山頂はこんな天候にもかかわらず、10人程度の人がいる。
肩の小屋からであれば30分程度で登頂できるので、そちらから上がってきた人たちだ。
中には空身の人もいる。
この頂上からは本当なら素晴らしい眺望が望めるはずなのだが、視界は完全不良。
昨日の間ノ岳よりもさらに悪い。
雨がすさまじく、あまり長居したい感じではない。
看板のところでさっさと撮影を済ませて退散するつもりが、
1グループが占拠してなかなかどいてくれない。
携帯を起動させて順番待ちをしている間に、携帯の電気がオールアウト…
仕方なく荷を解いて一眼レフを出し、写真を撮る。
滞在時間にしてわずか10分。下山を開始します。
まあ、また今度は、日本晴れのときにリベンジします。
そのときは心ゆくまでゆっくりと。


北岳登頂


↓特急2人組


さて、下山です。肩の小屋方面へと進んでいきますが、
頂上からちょっと回り込むようにして登山道があります。
蛍光のペンキマークがなかったら間違いなく直進してるところ。
急なガレ場を慎重に見極めつつ下ります。
そこから一旦軽く上りが発生し、その先からまたガレ場の下り。
岩が濡れているので慎重に慎重に。ただ危険個所はない。
しばらくして両俣小屋方面との分岐に到達。
そこからはザレザレの急な下り坂が数ルート。
上り用と下り用とあるようなのだが、
ペンキマークが入り乱れて下の具合がよくわからない。
途中から、これは上り用だなと気付いて、上り返したり。
しばらく下ると、流れる雲の間に小屋の青い屋根が見え隠れする。
ああ、これで最大の難所は抜けたという安ど感で満たされる。
時刻は7:30。小屋で休憩していくかどうか迷ったが
腹も減っていないし疲れも大したことがない。
売店でみやげを物色してみたがめぼしいものはなく、
軒先で軽く休憩するのみ。
グローブを取って絞ったらびっくりするくらい水が出る。
ここからの下りで、あった方が疲労が軽減されるはずなので
さっき断念したポールにもう一度トライするが完全に壊れてしまったようだ…
身支度を整えたらすぐにリスタート。


↓肩の小屋


ここからはしばらくは幅広の稜線。テン場の間を抜けて進む。
雲は相変わらず濃くて、いきなり前方から人が現れてびっくりする。
しばらく行くと岩礁地帯となり、一部鎖場もあったりするが、
きちんと整備されているので問題なし。
その先で、かなりの団体さんが反対からやってきた。
ここでもCツーだ。今度は30人ほどの大所帯で、
厳しい登りを早朝から上がってきたせいかみなかなりつらそう。
それはいいのだが、対向者が来ているのに全く見ていないし気付いてもいない。
狭い道で左が切り立っているので無理に行き違いできないし、
明らかにこちらの方が足場が悪い所にいるのに、人の列は切れることなく、
待機を余儀なくされる。
こういう場合、ガイドさんがしっかりマネージメントして指示を出すべきだろう。
金を払っているから当然という勘違いのツアー客は正直多いし、
そういう連中を相手にしないといけないガイドさんの苦労もわかるが、
ガイドはガイドで客に愛想を振りまくことで必死で回りが見えていない。
山には顧客以外の人間もいるのだし、もうちょっと考えてほしい。
ようやく全員が過ぎ去って下山を開始する。その間ずっと雨風にやられている。
小屋から30分ほどで小太郎尾根分岐点に到達。
ここで吹きっさらしの稜線歩きは終了し、急な斜面を下っていくことになります。


↓小太郎尾根分岐でようやく稜線を降りる


尾根を下りると風は徐々に収まってくる。
雲も直接かぶってこないので雨も上からシトシトと来る程度。
少し降りるだけで随分と違うものだ。
そうして下っていくと、またまた大所帯の一向に出くわす。
ああ、またCツーだよ。
十分道幅もある広い個所だったのでさっさと行き違いをしたいのに、
道幅いっぱいに広がって歩くので困る。
この2日でこのCツーの迷惑ぶりを散々味わってきたので、ちょっとうんざり。
一時のにぎわいが過ぎると山はすぐに静けさを取り戻す。
右俣との分岐を左へ入り、草すべりと呼ばれる区間に突入する。
ここは高山植物の花畑の間を厳しい斜面が貫く難所。
登りは相当に厳しいはずだが、下りは順調に高度を下げることができる。
1本ポールを巧みに操りながら、ハイペースで下っていく。
が、その分膝や脚への負担も大きい。
下るにつれて、雨風はほとんど気にならない程度になってきた。
だが、周りはまだ完全な霧の中。
白い靄に花咲き誇る野原という、まるで黒澤明の『夢』のような世界。


↓キツイ草すべり


激しく高度を下げる厳しい登山口を、落ちるように下っていく。
右へ左へと蛇行を繰り返す道は徐々に丈の低い野原から、
樹林帯へと姿を変えていく。
この登りも相当長くて、登りだとかなりしんどいだろうな。
ぼちぼち雲の高さから脱したのか、周囲がクリアに明るくなっていく。
深い緑が時折途切れる個所では、ちらちらと向こう側の鳳凰三山の姿が見える。
さらにどしどしと高度をさげていく。
高度が下がるにつ入れて、気温も上昇し、暑くなってくる。
途中で立ち止りながら写真を撮っていると、
北岳の山頂手前で抜かれた高速2人組にまたもやパスされる。
草原地帯に再び入り、ジグザグと急な坂が始まる。
はるか下には白根御池が見えてきた!
ここからはその地点にある小屋から出発した登山客との行き違いが増える。
鳳凰三山がせめてもの姿を見せてくれ、それを眺めながら下っていく。
そうして9:05白根御池小屋に到着。


↓眼下に白根御池。鳳凰三山がようやく姿を現す


ここで先ほど抜かれた高速2人組も休憩をしながら、着替えをしていたので
自分もその横に陣取って、濡れた衣類を脱いで、低山向けに着替えをしながら、
「自分ら速いなあ〜」と話しかける。
どこか大学の登山部か何かかと思ったが、そういうわけではないらしい。
ただ山小屋のバイトとかの経験があるらしく、なるほど速いわけです。
今日で山に入って6日目らしく、味気ないレーションに飽きているので、
できるだけ早く下山してウマイ飯が食べたい!と嘆いていました。
ところでこの白根御池小屋の名物と言えばソフトクリームです。
雨でちょっと体が冷えてるのでどうかと思いましたが、
今回は朝夕飯以外に小屋グルメがなかったので、ここはスルーできません。
定番の味以外にも本日のアイスというものがあり、今日はメロン味でした。
疲れた体に優しい甘さが染みわたる〜。


↓白根御池小屋名物のソフトクリーム。今日の味はメロン


さてさて、15分ほど休憩をして9:20に出発します。
ちょうど高速2人組もそろそろ出発しようとしていたところで、
「すぐにまたぱすされるだろうけど、お先に!」と先行して進みます。
よくよく考えれば、この2人組には、
北岳山頂、白根御池小屋ともに到着直前に追い抜かれているので、
広河原到着まで3連敗は避けたい。
ここから先は大した難所もないし、こちらも高速モードに入れてがしがし下る。
序盤は巻き道を伝う感じだったが、途中から樹林帯をタテに下るコースとなる。
燕岳の合戦尾根や、蝶ヶ岳の長塀尾根のごとく、長く眺望のない険しい斜面がひたすら続く。
上がってくる登山客の疲労感もすごい。
そこをガンガン駆け下りる感じで下っていく。
こういうときポールが2本あれば衝撃をかなり抑えて負担を減らせるのだが、
主に右手に持って扱っていたら、左ひざと右手首がジンジン痛む。
それでも心肺も脚も元気で、とにかく飛ばせるだけ飛ばす。
樹木の根っこが生み出した天然の階段をどんどん下る。
気分はトレランな感じ。
振り返ると、高速2人組が一定間隔あって追走してきている。さすがだ。
でもおっちゃん負けないぞ〜。
まあ雨でせっかくの楽しみの眺望も何もないので、
こういう風な楽しみもあっていいでしょう?
徐々に樹林帯の木々の丈も伸びて緑が深い。
そのうちに、ザザザザザ〜と大量に水の流れる音が聞こえてくる。
でっかい滝でもあるのかと思ったが、確認できず。
すると、行きに見た大樺沢の大崩落地が見えてきた。
音の正体は滝ではなく、大量の雨で増水した大樺沢の音だった。
あちらのコースは水勢がすさまじいだろうなあ。
そうしてようやく大樺沢コースと合流。
そこから平坦な登山道をペースを落とさす進み、
広河原小屋をスルーしてつり橋を渡ったら…
ちょうど甲府行きのバスが出ていくのが見えた…
あああ、マジ?
10時台のバスがあるのは知っていたが、
まさかこの悪天候でこれほどハイペースを刻めると思っておらず、
ちゃんと確認していなかったあ〜。
バスは次12:45までなく、2時間以上ここで待機となります…トホホ
バスを見送って10:20に広河原到着です。
北岳山荘を出て約4.5hの行程でした。


↓崩落地の上部を通過する


↓樹林帯をひたすら駆け下る


2時間以上時間が余っているので、インフォメーションの2階でのんびり待機です。
まずは濡れたウェア類を脱いで気軽になります。
ちょうどTシャツが売っていたのでお土産に購入して着替えます。
あああ、さっぱり〜。
それからお腹が減ったのでカップヌードルを作ってもらって食す。
ウマシ。
そうこうしているうちに例の2人組も到着。
彼らは芦安駐車場に向かうようで、そちらのバスがもうじき出発ということで
足早に去って行きました。お疲れ様〜。
そこから荷物の整理をしたり、写真の整理をしたり、
読書をしたりしているとあっという間にバスの時間。
そのころにはこの広河原もどしゃぶりの雨になってきました。
12:45南アルプス登山バスに乗り込み、甲府駅へ。
やっぱりすさまじい悪路だわ。
甲府市内に出ると雨はやんでいる。
14:40に甲府駅到着。なぜかみどりの窓口は設置されておらず、
大慌てで券売機で特急や新幹線の手配をして14:47の長野行鈍行に飛び込む。
あむないあむない。
中央本線からの車窓も、ほとんどのお山が中腹すら拝めないくらい天気が悪い。
軽く仮眠をして16:35塩尻着。
ここで乗り換え時間が30分あり、その間に駅弁とビールを買っておく。
17:03発のワイドビューしなの20号は通常は5両編成のところをこの日は10両編成。
理由は…ここでもCツーの大量客。
自分の車両は自分がいる最前列以外はほぼ貸し切り状態で、おじおばがどんちゃん騒ぎで参る。
ここでようやく腰を落ち着かせて、昼食の駅弁を食べながら祝杯をあげる。
19時に名古屋に到着し、乗り換え5分で新幹線。
大阪到着が20時を少し回ったところ。
12時に広河原を出てから8時間、15時前に甲府を出て5時間だから、
やっぱり遠いわあ@@


↓特急でようやく祝杯♪


初めての南アルプスは、残念ながら悪天候でその雄大な自然の眺望を味わえなかったが
十分に楽しい山行であった。