記憶の残滓 by arkibito

「マジメにアソブ、マジメをアソブ」をモットーに、野山を駆け、コトバを紡ぎ、歌う。

デカンショ娘詣で

金曜日。有給をもらって、1日ライド。
1月いっぱい使って方々への新年の挨拶回りをしてきたが、いよいよオーラス。
この日は年末に急きょ丹波篠山へと引っ越したNっつんに会いに行きます。
まだ生まれたばかりのS嬢にはじめましてのご挨拶も兼ねます。


娘を保育園に送ってからいそいそと準備を始め、10:30頃にスタート。
まずはどこから北摂の山々へ入っていくか考えるが、
今年の自分のスペックを見極めようと、久々にTTをしていくことにする。
長柄橋からはいつも六甲から北摂にかけて見渡せるのだが、
どうも空気が汚れているようで霞んでしまっている。
堂々と休みをもらっているとはいえ、さすがに会社の前を走るのは忍びないので
東淀川の方から神崎川に出て、榎木橋のところで府道134号に入る。
狭小の生活道路を北上し、緑地公園に出る。
そこから公園の西側の道を進み、上野坂を上る。
府道43号に入り、順調に北上し、牧落の上りもペースを崩さずにガンガン踏んでプレTT。
そのまま箕面側に下り、箕面駅側TTのスタート地点に到達。


ウェアがロング仕様なので暑くて暑くて、冬グローブを外して素手になったり
準備をしていると、サーベロに乗ったおっちゃんが先行して上がっていかれた。
その先の信号が赤だったし、バトルになるとペース乱れるから嫌だなと思い少し待機。
そうして前方の信号がクリアになったので、TTスタート。
序盤の連続カーブのところはアウターガンガン踏んで、
浄水場前までの急坂区間へ突入しインナーに落とす。
信号の手前で先ほどのサーベロさんをパスし、ご挨拶して先行します。
浄水場を回り込み、その先新しい堰を造っている工事現場を通過。
この辺で結構ヘバってきましたよん。電光板を見ると気温は12度。暑いぞ!
山の端を回り込み、天理教の先のフラット区間までヘロヘロでたどり着く。
そこからは若干のフラット区間もギアをアウターに入れなおして踏む。はあ、しんど。
ヘアピンを回って、残り区間が思ったよりも若干長く感じ、
ゴール手前の斜度が上がる区間はちょっと伸び悩んでゴール。
8:42。
まあ、ロング仕様の重装備だったし、
背中にはお土産のぬいぐるみ担いでたので、
ちゃんとやればもうちょいマシなタイム出せそうだな。
なんにせよ、久々のTTは結構しんどいねえ。


箕面駅側コース


そこから箕面大滝までは2台の車の後ろについてそこそこのペースで進む。
冬場は木々が枯れているので、下まで降りずとも滝が見えた。
写真を撮っていると、なかなかオシャレな年配ローディーさんが下ってきてご挨拶。


箕面大滝


滝を後にして、そこから奥へと進みます。
勝尾寺の分岐を左折し、箕面川ダム横のトンネルを通過。
鈍いアップダウンをこなして、ほどなく高山公民館着。
3人組のローディーさんが休憩中でご挨拶。
平日なのに意外とローディーさん走ってはるんですなあ。
ここはビックルだけ飲んですぐにリスタートします。


↓高山で休憩


高山TTコースを下っていくが、この辺から冷たい風が強くなってくる。
カーブによって風が暴れているので慎重に金石橋まで下りきる。
時間がないので妙見へは向かわず、R423を北上。
朝に何も食べておらず、お腹ペコペコだったので、
余野のファミマでちょっとブレイク。時刻は12:00。
イートインでサンドイッチなどをパクつく。
ボトルに水を補充しようと思ったら、
なんと前の週のお茶が入ったままのボトルで異臭…
これは今日は使えないことになった…


リスタートしようとすると、学生風のローディーさんがいて挨拶。
引き続きR423を北上するが、北風が強く、姿勢を低くしながら対抗していく。
しんどいのでダラダラ進みたかったが、
たくさんのジャージー姿の学生さんが延々と反対側からきて、
キャアキャア言うのでおっちゃん頑張っちゃったよう。
野間峠を見送って、妙見口を直進。
県境まで少し上り、そこから西別院までハイペースで下る。
そこでR423を外れ、快走路の下りを低姿勢で45km程度で下る。
荒れる風で強度がバタつくのでなかなかスリリングだった。
しばらくして集落に入り、堀越峠を東側から上る。


↓堀越峠


西側のTTコースは激坂なので、ペースを殺しながらゆっくりと下る。
前方のダンプがやけに安全運転で追いついてしまい、
ボッボと吐き出される排ガスを浴びながら低速で下ることになる…
倉垣橋まで下って右折し、R477に入って北上。
ひいらき峠を緩やかに上って、そこから京都側へジャジャ〜っと爽快に下る。
ここも珍しく向かい風に抗いながらガンガン踏んで45kmペースで踏む。
本梅の盆地に入ると風がいっそうに厳しく、意外と体力を消耗する。
R372には入らず、その手前の旧街道をひたひたと進んでいく。
のどかで小さな道をひたひたと進んでいく。
最近は遠征が多くて、この辺に来るのは久しぶりだなあ。


うどん屋のところでR372に入り、ギアを入れ替えてペースアップ。
まずは八田の小山越え。道幅が狭く、
路面も前日の雨の影響で少し荒れているので安全第一で抜け、
反対側のヘアピンを回って下る。
この路面状況だと、天引峠も相当に荒れているだろうし、
何より予定到着時刻を押しているので、ここはトンネルを抜けていくことにする。
天引トンネルには立派な歩道部分が設けられているのでノーストレスで通過。


↓天引トンネル


トンネルを抜けると、向かい風が待ってましたとばかりに吹き荒れる。
今日はこちらも遠慮しないぜ!と、ガンガン踏んで35kmペースで対抗する。
さっきの補給が十分ではなく、すでに腹が減っているのだが、
安田のローソンはスルーして、手持ちの豆大福をほおばりながら前進する。
小野新で左折し引き続きR372をトレース。
小上りをこなして、下るといよいよ篠山盆地の東のはずれ。
ここからひたすら平坦の単調な道となり、
相変わらず遠慮のない向かい風を相手しながら淡々と進む。
県道12号との分岐である日置を通過し、八上下でR372を降りて、県道77号へ。
京口橋で篠山川を渡り、最近賑わいのある河原町をスルーして、
南新町のところで折れて、篠山城跡に到着したのが14:30ごろ。
久々の篠山ですなあ。


篠山城


ここでNっつんにお電話をして、そのままナビをしてもらってご自宅に到着。
まだファサードができていなかったが、木の豊かさに囲まれた素敵な一軒家でした。
Nっつんとは、彼女が旦那さんと研究でパリへ行く直前に会って以来だから、
実に4年ぶりの再会です。
そうしてはじめましてのS嬢さんにコンニチワ!
とってもおとなしくて可愛らしい女の子でしたよ〜。
S嬢には忘れずチェブラーシカのぬいぐるみをプレゼントしました。
しかしNっつんがお母さんだなんて、なんだかとっても不思議な感じですな。
人のことは言えないけどネっ!
さっそくご自宅の二階へお邪魔します。
すると、旦那さんのT先輩が迎えてくれました。
同じ大学・院出身の先輩で、日本の人文地理学の先鋭として牽引しているT先輩です。
さすがの自分でも内容についていくのが精いっぱいというくらいの聡明な理論家さんです。
こちらも院を卒業以来のご無沙汰でございました。
コーヒーとプリンをいただきながら、
4人で色々と積もるお話をしたり、子育て話をしたり。
篠山ののんびりとした雰囲気もあってか、非常にほのぼのとした時間を過ごせました。
気づけば時刻は15:30すぎ。
まだまだゆっくり話をしていたいけど、
暗くなる前にはある程度山を下りなきゃいけないので、
今度は奥さんと娘を連れて遊びに来ますと約束をしてお別れです。
こちらは大阪市内よりも4℃5℃気温が低いので風邪をひかぬよう。
また会いましょう!


ということで、お三方に見送られて帰路につきます。
篠山市街を抜けてR372にカムバック。
ひたすらに東進をして、日置で県道12号に入る。
ここから2発の山越え。
まずは、城東トンネルまでの上り。
ここは後半の2連続のダブルヘアピンのあたりが、何気に斜度があって骨が折れる。
えっちらおっちらと上り詰めていくと、トンネル内で工事があるようで対面信号。
ずしゃーっとトンネルを抜けて、反対側へ下っていくが、空気が冷たい!


↓城東トンネルで工事中


後川の集落まで下り、ここから2つめの西峠への上り。
ダラダラと長く直線的な上りが面倒くさい。
しかもちょっと腹が減ってきてなかなか出力が十分ではない。
ここさえ上りきれば、難所はないのでピークまでしのいでいきます。
そうしてようやくピークを落として、反対側へ下っていきます。
が、グローブを薄手のままにしていたので、みるみると手先が冷える。
寒い寒いといいながら、ここは稼ぎどころなので、ちょっと我慢して杉生まで
踏んで踏んで、前傾姿勢で飛ばしていきます。
下りきるころには、お腹ペコペコ、キンキンに寒い!


↓西峠


補給品も切らしている。ボトルは使用不可でドリンクもなし。
とりあえず道の駅いながわまでは我慢で進むしかない。
ハンガー気味ながらも、下り基調と若干の追い風を味方につけてとりあえず前進。
そんな状況なので、くろまんぶは今日はスルーしていきます。
と、途中にローソンを発見し、そこで緊急ピットイン。
寒いので、レインウェアとネックウォーマーを装着し、冬グローブにチェンジ。
ドリンクと、カップヌードル、それから押し寿司を購入して
店先であっという間に平らげる。


そろそろ西日も心細くなってきたので、補給十分でペースを上げて帰ります。
再び県道12号に乗り、下り基調で快調に南下を続けます。
閑散とした道の駅いながわを通過すると、少しずつ交通量も増えてくる。
風光明媚な岩屋を抜け、猪名川と何度かクロスしながら紫合まで到達。
大通りを横断してそのまま直進し、旧道を縫っていきます。
途中、新名神の開通地点を通過。
これが完成すれば宝塚の慢性渋滞は解消されるんだろうか。


新名神工事中


引き続き山間を縫って旧道を進み、猪名川町を抜けて、本線に合流。
合流したらすぐに清和大橋のところで左折して、
猪名川沿いの旧道へ再び潜り込む。
こちらは道幅が狭く、かつコーナーが多い。
周囲も暗くなって見通しも悪いので慎重に抜けていく。
多田大橋のところからは相変わらず交通量が多く、後続車に煽られながらペースアップ。
多田銀橋を通過し、能勢電鉄をくぐって、川沿いにひたすら疾走し、
難所をクリアするころにはすっかり日が暮れてしまいました。
山間部を日暮れまでにクリアできたので上出来上出来。
火打の交差点で本線と合流した県道12号は、大混雑。
路肩を慎重に抜けて川西能勢口に到達したのが、18時頃。


ここでちょっと旧R176を走るのは面倒なのだが寄り道をして、マダムのお宅へ。
アポなしで突撃したのだが、残念ながらお留守でございました。
おみやを持ってきていたのだが、郵便受けの口が小さくて入らず、
娘からのお手紙だけを投函して帰る。
また翌週お会いしましょう♪


再び、旧R176に乗り、狭小区間を抜け、呉服橋から猪名川CRに入る。
ここからはクルージングでダラダラと帰る。
軍行橋でR171をまたぎ、照明が輝く大阪空港をなぞっていく。


↓大阪空港


府道99号に差し掛かり、空港下を通るトンネルの西出口側にある信号で一瞬ヒヤリ。
南側に渡ろうと歩道で信号待ちをしていて、
信号が青に変わったので横断歩道を渡ろうとしたら、
西側から車が猛スピードで交差点に突っ込んできて、
危うく真横から吹っ飛ばされるところだった。
あのおばはん、完全な信号無視、というか、
スマホいじって完全に信号の存在すら気づいてない様子だった。
あれ、ブレーキがあともう少し遅かったらかなりやばかった。
馬鹿野郎!


随分肝を冷やしたが、接触していないので当然無傷。
気を取り直して帰ります。スカイパークの横をなぞり、
猪名川沿いに出て追い風に乗って東進。
いつもの道を伝って、天竺川に出る。
そこからダラダラ進み、三国橋を渡り、新大阪を縫って、長柄橋を渡る。
そのあたりで奥さんから帰るコールがあったので、駅まで迎えに行って、
晩飯を買って帰宅が20時ごろ。


1月は丸々使って、新年のご挨拶回りに精をだし、
会うべき人には一通りあえてよかった。
あと2人ほど残っているがこちらは来週に約束済みなので、ほぼほぼ目標達成。
これでぼちぼち本腰を入れて今年の目標に向けて走り出します!



獲得標高:1440m
走行距離:161.26km
TOTAL:754.29km