記憶の残滓 by arkibito

「マジメにアソブ、マジメをアソブ」をモットーに、野山を駆け、コトバを紡ぎ、歌う。

2014山始め 城山尾根〜荒地山〜黒岩〜風吹岩〜保久良神社

週末のこと。


土曜日はいつものように音楽教室
発表会に向けて、各パートが決まり、練習あるのみ!
レッスン後は急きょお食事会となり、近くのパン食べ放題のお店へ。
最初は娘も大はしゃぎしていたのだが、途中から号泣が始まる。
聞くと、歯がものすごく痛いらしく、お食事会どころじゃなくなる。
中座して、大慌てでかかりつけの歯医者に電話を入れる。
「あらあら、○○ちゃん、どうしたの?すぐにいらっしゃい」と言ってもらい。
午前診のみだったが、ギリギリオーラス間に合う。
どうも以前に治療した部分が結構神経の近くまで深く、
詰め物が噛んだ衝撃で当たって痛い様子。
詰め物を一旦はずして、消毒すれば治るということで治療開始するが
神経に当たって痛いのかイヤイヤ発動。
困っていると、他の治療が終わって休憩には入ろうとしていた
医院長や先生方が総出でやってきては、励まし治療にあたってもらう。
なにやら大事のような感じになったが、娘はここでも人気者なのだ。
娘もそれに応じ、自分が抱っこして治療を再開。
挟まってなかなか出てこなかった詰め物がどうにか取れて、消毒も無事終了。
どうにか収まってよかった〜。
帰りにプリキュアストアに寄ってみたが、ありえないくらいの行列で断念。
お食事会ではほとんど何も食べないまま出てきたので腹が減り、マクドで2回目の昼飯。
奥さんが帰ってきて夕飯はくら寿司


日曜日。昼前に起きる。
チャリは2日前にそこそこ走ったし、
今からではどうせ近場をあてどなくブラブラするだけなのでやんぴ。
そこで2014年の山初めに行くことにする。
やっぱり1年のしょっぱなは黒岩詣ででしょ、ということで行き先も決定!
大急ぎで支度をして出発したのが13:00頃。
そういえば飯を食べてこなかったなあと思いだし、
西北で乗り換えの時に、さっと阪急そばに飛び込んでミックス+おいなりさん。
普通に乗り換えて芦屋川に降り立ったのが14:00頃。
おそらく午前中にはハイカーでごった返していたであろう広場は閑散としたものだ。
まずはナチュローに寄って、トイレタイム&補給品の調達をして、
いよいよ山行開始。


↓閑散とした芦屋川駅


この日は金曜日以上に空がモヤモヤと黄ばんでいて、
すぐ目の前の山すら霞んでいる。
黄砂なのかPM2.5なのか、はたまた花粉か。すさまじく空気が悪い。
そのせいか敏感肌がチクチクする。
芦屋川沿いをぐんぐん歩き、高級住宅街に入る。
いつもならそのまま高座の滝方面へと進むのだが、
たまには違うアプローチでと思って、城山尾根方面へ右折する。
ぐるっと住宅地を回り込むと、じきに山道がスタートする。


↓城山尾根に入る


南側の斜面に緩くつけられた道をペースアップして歩いていく。
古傷の左膝の具合はそんなに悪くないのだが、
先週痛めた右小指の付け根がこのところ具合が悪く、踏み込んで体重が乗ると痛む。
といって様子見をするつもりもなく、がんがん歩いて進む。
序盤は大して厳しいところはなく、徐々に高度を上げながら人気のない道を進む。
途中で南側が開けた場所があり、そこのベンチでお一方おっちゃんが日向ぼっこ。
邪魔をしないように、眼下の風景をシャッターに収める。
ウェアリングを間違ってしまい、恐ろしく暑く、
着てきたものをとりあえず脱いで荷物整理。
とにかく暑い暑い。


↓今日は霞がち


展望所を抜けて、引き続き山道を進む。
大して厳しい上りもなくわっさわっさと高度を上げる。
そのうちに、鷹尾山(城山)に到達。
ここでも普段着の地元の方々がお散歩に来ていてご挨拶。


↓城山


城山からはいよいよ尾根道がスタート。
少し下りもありつつ進む。
途中、脇に鉄塔があり、そちらからも展望が望めたが、
今日はどうしても黄ばんで霞んでいる。
そんなに上ってきた感じはしていなかったが、
こう見ると意外と高度を稼いでいるようだ。
その先で工事運搬用のケーブルが張られた個所をくぐる。
その先、右手のブッシュに細い道がつけられていて、
ちょっと寄り道すると、展望が開けた小さなザレ地があった。
東側に芦有ドライブウェイが続き、
これから進む方向には荒地山の手前に1つ小さなピークが構えている。


↓東側の展望


↓ケーブル架線中


一旦、道は下りに差し掛かる。しばらく進むと、高座滝への分岐に到達。
ここは去年5月に、高座谷から無理矢理尾根をよじ登り、
散々彷徨いまくった挙句に脱出した場所。
その時は、ここを左折してキャッスルのふもと方面へと進んだが、
今日はこのまま直進して、直接荒地山ボルダーへと進む。


↓分岐


少し上りが発生し、そこをずんずん数んでいくと、
鉄塔の立つピークにたどり着く。
ここも見晴らしがよく、歩いてきた方面を望むと鷹尾山、
そして東側には阪神間の街並み。
写真を撮ったら休憩挟まずにずんずん進む。


↓鉄塔ピーク


しばらく低木の間を縫う尾根道と進む。途中、一か所見晴らしポイントで
これから向かう荒地山の全容を望む。ひさびさだなあ。ワクワク。
キャッスルからの合流、アパッチ砦からの合流をやり過ごして、
いよいよ荒地山の玄関口である岩梯子に到達。


↓荒地山ボルダー


↓岩梯子


ここは手足をかけるポイントがたくさんあるので、難なくクリア。
写真ほどは難易度は高くない。(一応巻き道も右手に伸びています)
上りきったらすぐに次の難所が待ち受けます。
新七衛門嵒です。ここの区間が一番雰囲気を味わえるので好きですな。
ここはリュックを背負ったままではどうもつかえて抜けれないのですが、
以前ここでリュックを向こう側に勢いよく投げすぎて、
荷物が向こう側の岩下まで転がり、その奪還にドえらい目にあったので
慎重に荷物を前の岩においてから抜けます。
ちょっと余裕かまして、写真撮ったりしながら難なくクリア♪


↓新七衛門嵒


↓振り返って絶景


↓ファイト〜一発!!!


↓真ん中の穴を脱出


新七衛門嵒を抜けたら、大岩をマリオのように伝っていく区間に入る。
途中で裏道に入りお座敷岩で記念撮影をしておく。
正規ルートに戻り、ロープ場や木の梯子のある場所なども通過し、
ボルダーのピークに到達。ああ、楽しかった♪


↓お座敷岩にて


↓ボルダーピークより


ボルダーピークから荒地山のピークまでは林の中をもう少し進みます。
途中、奥池方面への分岐を過ぎて、時期に549mの荒地山山頂に到達。
ここはいつもはハイカーさんたちが弁当などを広げて休憩しているが、
さすがに16時前ともなると誰もおらず。
ここは展望が全く望めないので、いつも休憩しない。


↓荒地山


魚屋道方面とは違う分岐を折れて、裏道に入り、プロペラ岩をやり過ごして
目的の黒岩に到着したのが15:45頃。
ああ、ひさしぶりに聖なる地にやってまいりました。


↓黒岩


↓黒岩からの眺め


ここで、ようやく休憩です。
つまみとミニ缶のビールでしっぽりと。
ああ、やっぱり黒岩はええですなあ。
なんというか、休憩スペースの広さもちょうど。
展望の具合もちょうど。全てがええ具合の場所です。
穏やかな風に吹かれながら一人静かに瞑想するのに、
ここほどぴったりの場所はありません。
しばらく休憩して、黒岩の全景写真を撮るのに、
黒岩のさらに前方にある岩のテラスまでちょっと足を延ばしたり、
なんだかんだ楽しんで30分ほど。
もう少しのんびりしたいところだが、さすがに日暮れまでには下山したいので。
また来ますよん♪


↓乾杯♪


↓幸福なひと時


さて、帰ります。
再び荒地山まで上り返し、魚屋道までのルートを下っていく。
ずんずん下ってほどなく魚屋道に入る。
ここは午前中はきっと大行列だっただろうなあと想像するが、
さすがにこの時間は、1人だけ散歩をしている人とすれ違っただけ。
横池はスルーして、ほどなく風吹岩に到着。
岩への分岐点では4人ほどの年配のパーティーが休憩をしていらした。
とりあえず風吹岩で写真を1枚。


↓風吹岩


ロックガーデンを下っていくのもアレなんで、
このまま岡本方面へと足を向けます。
ずんずんと下って、会下山遺跡・JR甲南山手方面への辻を右折し、
金鳥山方面へと進みます。
そろそろ日が暮れてきました。


↓夕焼け小焼け


夕暮れのスピードも上がってきたので少しペースを速めて歩いていきます。
南側の斜面に出て、ここからは長い長い階段区間
今は枯れ木が立ち並ぶ寂しい場所だが、
春になるとこれらが一斉に咲いて桜街道となる。
南側の眺望が抜けているので、神戸の街並みと桜をいっぺんに楽しめる
花見の穴場スポット。
今日は、もう空気が悪くてすぐ眼下に広がる街並みすら黄ばんで霞んでいる。
階段区間を抜けて、グリーンベルト地帯を過ぎると、保久良神社の境内に入る。
ここで、いつものように表参道から下山するつもりが、どうしてか迷ってしまい、
西側の斜面にスロープから下り、岡本八幡神社のところで山行を終了する。
ちょうど見事に真ん丸な夕日が街並みに沈んでいきました。


↓見事な夕焼け


↓岡本公園のところで山行終了


そこから最寄りの岡本駅まではもうしばし、小さな川に沿って歩く。
水量の少ない川底を眺めながら歩いていると、
一頭のイノーさんがトボトボと山へ帰っていくところでした。
阪急線からわずかに500mほどの付近まで出没するとはなんともはや。
しばし目が合ったので、こんなとこおったら怒られるで早う帰り!と怒っておきました。


↓イノーさん


一旦阪急線をくぐって、南側から岡本駅の到着したのが18時過ぎ。
例の右足の小指の付け根がじんじん痛むので無理せず普通で座って梅田まで。
いい汗をかいてちょっと呑みたくなったので天満まで足を延ばし、
いつもの店でちょっとだけ。



おなじみのコースを軽く上っただけだったが、やはり山はいいなあ。
いきなり雪山登山には手を出せないが、お山が恋しい季節じゃの〜。