記憶の残滓 by arkibito

「マジメにアソブ、マジメをアソブ」をモットーに、野山を駆け、コトバを紡ぎ、歌う。

グレート・トラバース 田中陽希さんファンミーティング at 丹沢

いっきに3トピックスの記事がたまったので(しかもどれもボリューミー)、
時系列ではなく、完成順にアップしていきます。
なにせ今後もいろいろ目白押しなもんで、溜めるとヤバす。


ということで、いきなり2日目からスタート。
小田原のビジネスで一泊し、4時起床。
前日の富士登山疲労はなかなかで、肩がズドーンと重い。
昨日擦れに擦れた足の指がひどく傷む。
熱いシャワーを浴びて、4:30にはチェックアウト。
コンビニによって、ドリンクとサンドウィッチを買って、
小田原駅へと向かう。
出発まで時間があったので、トイレを済ませたりして、
4:55始発の相模大野行に乗り込む。
そこから西の山並みを見ていたら、ひょっこり富士山が顔を出していた。
昨日山上で泊まった人はきっとご来光が見えただろうなあ。
新松田駅からは丹沢の西端の山並みに入っていく。
向かいには、去年チャリで通過したR246が走っていて、
あの時を走ったのは夜中の寒い中で、大変だったなあと思い出す。
そうして5:20に渋沢駅に到着。


↓早朝の小田原


小田急小田原駅


渋沢駅から秦野ビジターセンターまでは徒歩。
距離がわからないが、普通にいけば1時間はかかる距離。
残念ながら、路線バスの始発はもっと遅くで、
イベントスタートの6:00に間に合わない。
タクシーというてもあるが、陽希さんが歩いているのに、
これくらいの距離歩かなくてどうするヨ、と思って、
ここは朝イチからぶっ飛ばして歩くことにします。
駅前の道から斜めに進む道を歩いていくと、すぐにR246にぶつかり、そこを越える。
ゆっくりと弧を描き、若干上り基調で道が進んでいく。
前日の山行での疲労とダメージで足が痛いのだが、
梅田のコンコースを歩く勢いで必死でペースアップ。
20分ほど歩いてようやく大倉入口に到着。ここで約半分の行程。
正面には丹沢の山並みが見え、
ちょうど目の前が三ノ塔があり、右のはずれに有名なヤビツ峠
正直、丹沢って関西の人間にとったら、どこ?ってくらいあまりイメージが湧かないが
関東の人にとっては、奥多摩と並んで最もポピュラーな山だそうだ。
関西で行ったら、六甲とか金剛山とか、そういった日帰りできる身近な山なんだそうで。


↓丹沢の山並み


静かなふもとの道を、えっさほいさと歩いていると、
たくさんの車やタクシーがビュンビュンとパスしていきます。
きっとイベントに向けてたくさんの人が来ているのだろう。
それを横目にこちらは汗かきベソかき登り基調の道を歩く。
思った以上に距離があって、かなりヘバったが、
どうにか3分前には会場の秦野ビジターセンターに到着。
ここは丹沢登山のターミナルで、大きなレストハウスや公園がありました。
で、その中央にとてつもない人だかり!
ざっと数えても150人はいそうな感じ。
その列の最後尾をようやく見つけ出し並びます。さすがにすごい人気です。


↓6時に間に合ったのにこの大行列!


その列の先で、小さな机を出して、
1人1人にあいさつを握手している陽希さんを発見。
その周りにはNHKのクルーの人たちが撮影をしたり、サポートしたり、
スポンサーのグッズを紹介したり。
さながらアイドルの握手会のような感じです。
それにしても!陽希さん、細っせ〜!
あんな華奢な体の一体どこに、
あれほど過酷なチャレンジをこなせるだけのパワーを蓄えているのだろうか!
やはり、無駄な筋肉はつけない方が、無駄にエネルギーを消費せずに、
ローコストで持続力を保てるのだろうか。
とにかく上から下まで一切無駄なものがない、彫刻のごとく見事な肉体ですな。


↓1時間でこなせれるの!?


↓ほ、細せ〜!


果てしなく続く列をのんびりと待っていると、
次々に車がやってきて後ろにどんどん列が伸びていきます。
これは本当に7:00までに全員こなせるのだろうかと心配になります。
当然ですが、このイベントの直後にはすぐに支度をして
63個目の百名山丹沢山に向けて出発するわけで、
有名人はやっぱりいろいろ大変だなあ。
と、急にNHKのクルーの人に話しかけられます。
何だろうと思ったら、インタビューいいですか?とな。
陽希さんの魅力についてとか、大阪から追っかけてきたとかいろいろお話をしました。
使われるかわかんないけどね〜。
インタビュー以外にもスタッフさんとはいろいろ裏話を聞かせてもらったりしました。
陽希さんもすごいんだけど、同行するスタッフさんもすごいと思います。
なんせ、撮影用の機材を担がなきゃいけないし、
先回りしたり後ろから追っかけたりアングルを考えつつ、
動き回ったりしないといけないわけで、相当タフじゃないと務まりません。
カメラマンは4人で回しているらしいのだが、
それでも単純に考えて8000kmの1/4だから1人2000kmは担当するわけで、
スタッフさんもアッパレです。
あとでわかりましたが、スタッフでお一人真っ黒に日焼けされ
ベレー帽みたいなのを被っておられたのは、
あのピオレードル賞を受賞した登山家の平出和也さんでした!



で、40分ほど並んでようやく、自分の番となり、陽希さんとご対〜面♪
短い時間でしたが色々お話しさせてもらいましたよ!
あと、うちのスポンサー活動のお礼もしておきました。
サインは、応援Tシャツに直接書いていただきました。
スタッフさんにカメラを渡して、ここで陽希さんにひとつお願い。
ただ、一緒に映るのも面白くないので、
自分が山頂でいつもやっている「シェ〜」ポーズを一緒にやってもらうことに!
陽希さんも、マジ!とノっていただいて、一緒にシェ〜!
アーザッス!


↓サインちう


↓応援Tにサインいただきました


↓「記念撮影でお願いがあるんですけど…」「!?」


↓「ええ?何?シェ〜?やる!」


↓せ〜の!シェ〜!


その後、出発を見届けるために、他の大勢と一緒にその場で待ちます。
その間も、陽希さんのザックを試着させてもらったりしました。
この日は最軽量装備だったようで、めちゃくちゃ軽かったです。
あと、スタッフさんからお知らせ。
本当は先着順でもらえるはずだったリフレクターが、
ものの5分で100人分なくなってしまい、
せっかく早朝から集まってもらったので、もらえなかった人は後日郵送します!
とのこと。おおう、めちゃくちゃ太っ腹ですな。
そのあとじゃんけん大会などがあり、予定を30分ほどオーバーして
無事、列に並んでいた全員とのご対面を果たしてイベント終了です。
陽希さん、スタッフさんお疲れ様です!


↓陽希さんのザックを試着(S谷ポーズっぽくなったけど、一応陽希さんポーズね)


↓じゃんけん大会


そのあと、いろいろスポンサーさんのリクエストで、
商品片手に撮影会が始まり、ほほうとみていると、
いきなりうちの地図を片手にポーズを始めたので、???と思ったら、
なんと、本社のCさんとTさんではないですか!?
声をかけると、向こうも気づいてなくって、おたがいビックリでした。
向こうは一応業務として来られていたようです。
色々サポートにまつわる経緯なんかを色々教えてもらいました。


↓リンゴちゃんではないですか!?


多くの人がまだ残って、注目を浴びる中、
陽希さんはいくつもパンをかじりながらスタートの準備を始めました。
やっぱり腹減るよね。よく食べはります。
膝辺りに入念にテーピングを施したり、足元にヒル除けスプレーをしたり。
しっかしあんな履き潰してペコペコのトレランシューズでよくもまあ。
確かにがっちりした登山靴では機動力が落ちるのだろうけど、すごいなあ。
そうして、7:30を少し過ぎた頃に、みなさんの声援を受けながら、
軽やかに走っていく陽希さんだったのでした!
公衆トイレに向けて(笑)


↓注目を浴びながら準備開始


↓いってらっしゃい!


ということで、念願かなってようやく陽希さんに会うことができました。
TVの画面から感じていたピュアなイメージそのままの、まさしく”陽気”な人でした。
何かすごいことをしてみたい、大きなチャレンジがしたい!
純粋に山が好きだ、歩くのが好きだ、冒険が好きだ。
そういう本当にピュアな情熱が彼を突き動かす大きなエネルギーなんだろうなと思います。
ただ、そういう純粋な好奇心でもって何か大きなことをやるというには、
普通の人にはなかなかできるものじゃありません。
当然仕事があり家庭があり、社会があるからです。
それでも、彼がそういうところとは別の範疇でチャレンジを可能にしているのは、
ぜひ応援したい、お手伝いをしたい、支えたいと思う
多くのサポーターのおかげなんだと思います。
そして、そのサポートを勝ち得ているのもまた、
彼がピュアな志を持ち続けているからこそであって、
まぎれもなくそれは彼の武器、人間力なんだろうなと感じました。
そして、最初は彼の個人的なチャレンジだったものが、
たくさんの人の思いをどんどんと吸収して、背中に背負いこんで、
本当にグレートなチャレンジになっているのだと思います。
自分も、さすがに陽希さんのような大きなチャレンジができるかはわかりませんが、
自分なりの目標やゴールを設けて、突っ走っていこうと思います。
そう感じられただけでも、
わざわざ神奈川まで陽希さんに会いに行ってよかったなと。


たくさんの人の思いをのせて、陽希さんガンバレ!