Music Life 『憂国のポルカ』 *オリジナル楽曲*
イベントづくし、仕事大炎上中ながらも、コツコツ新曲は作成。
オリジナル第7弾はその名も『憂国のポルカ』です。
沈みゆく船のありさまをそのまま歌いました。
嘘です。
問題山積のこの国の行く末を憂いた歌です。
ポルカとは早い2拍子のリズムが特徴的なもので、主に東欧周辺の民俗的な音楽。
本当のイメージは旧ユーゴスラビアの
エミール・クストリッツァ&ノー・スモーキング・オーケストラのような
破壊力のあるロマの血がたぎるような感じにしたかったのだけど、
さすがにホーン隊がいないと無理。
せめて、その痛烈な風刺、祖国への激しい想いといった
スピリッツだけでも見習いたいなということで、
ポリティックな内容にしました。
何がいいとか、こうせよといった意見はなるだけ挟まず、
山積み、先送りされている今の問題を列挙していくだけに心がけました。
日頃は意図的に政治的な話はここではしません。
黒といえば白は怒るし、白といえば黒が怒るわけで
どんな意見を持っていようと批判が生まれるだけで
そういったものにはえてして正解などありません。
今の政治システムはもはやそれを解決する術を持ち合わせていないように思います。
また大人たちがあらゆる問題を先送り、先送りして
責任をとることから長年逃げてきた結果、
ついにそれが取り返しのつかないところまで来てしまった、
というような案件が非常に多い気がします。
この国をリードしてきた(あるいは今リードしている)あらゆる大人たち(自分も含めて)は
次の世代、若い世代、子供たちに何を残せるのかという視点で
そろそろきちっと決着をつけるということをいないといけないと思います。
そういった大義を忘れ、自分の世代の目先の損得勘定に終始する大人たちがあまりに多い。
若い人に本当に申し訳ないなあと思います。
最近の音楽は、そういった社会を痛烈に批判したり風刺するような曲が
ほとんどないということはとても悲しいことだと思います。
そういったメッセージを今なお発しているのは、
サザンや斉藤和義といった面々くらいしか思いつかない。
あとはつまらない色恋のあれこれが溢れ返っているくらいではないでしょうか(それも大事だけど)。
大昔のフォーク全盛の頃なら、もっとそういったメッセージに溢れていたし、
敬愛する忌野清志郎なんかも過激でした。
海外の楽曲では今でも政治的なメッセージは普通に扱われますが、
現代日本ではそういったものは逆に煙たがられて敬遠されがちなのはなぜなんでしょう。
確かに商業ベースに乗らないということはあると思いますが、
そうだとしても結局金の問題かよとシラケる現実ですね。
テクノロジーは日進月歩で発達し、可能性がどんどん拡大していっているのに、
何かどんどん自ら型にはまって小さくまとまっていくような残念な気がします。
あるいは楽しさだけを享受して、そういう面倒なことに向き合うまい、
まるでそういう現実がないかのようにふるまう、
そういうことなんでしょうか。
メッキ剥がれたハリボテの船が泡に沈みゆく
腰抜けどもが転げ落ち
右向け右の大号令
持てる者は我を忘れ
持たざる者は詰め腹を切る
手垢まみれの札束が袖の下をまかり通る
ただ水は低きに流れ
溢れかえる にわか弁士
飼い犬のように愛想撒けば
基地と出るか僑と出るか
すべてを暴けよ
真の敵を撃て
終わりなき
勝者のいない椅子取りゲーム
塗り換えられた古傷が 鎖のごとく絡みつき
礼儀を知らぬ隣人が土足で庭を荒らし回る
溜めた怒りマグマと化し
足元を揺さぶり続け
瓦礫の山 春は遠く
ストロンチウムの雨が降る
あてもなく
先へと延び続ける茨の道
辿り着くのは
はるか遠い夢の話
立ち上がれ若者よ
大人たちを恥じれ
幸福の島めざし
未来という名の旗を振れ!