記憶の残滓 by arkibito

「マジメにアソブ、マジメをアソブ」をモットーに、野山を駆け、コトバを紡ぎ、歌う。

完成!my醤油

11月から数えて約8か月。
自宅PCの横で、ずっと怪しい姿と匂いを醸し出し続けていたアイツが
いよいよ完成しました!
発酵し始めてしばらくは、
酵母って生きているんだという実感を感じつつだったのですが、
だんだん、これは正しく発酵しているのか、カビが生えて腐ってしまったのか
素人目には全く分からないほどに、黒くなったり、白いものが浮いたり、
とにかく大丈夫!?という不安でいっぱいでした。
最初に入れた塩の粒や大豆の粒は原形をとどめないほどに溶けだし、
どこから見ても調子が悪い日のアレとしか思えない見た目ですが、
匂いを嗅ぐとちゃんと醤油らしい風味が漂ってきていました。
それをいよいよ濾して醤油の形に仕上げます。


↓8か月前


↓発酵はじめ


↓半年寝かせてこの状態


濾すのは、自宅にあるコーヒーセットを利用します。
ペットボトルからペーパーにもろみを流し込みます。
すると自重でポタポタと1滴ずつ下に醤油が落ちてきます。
醤油らしい照りがしっかりあって、今さらながらホンマに醤油やと感動します。
醤油の粒がなかなか落ちてくれないのですが、
酒でもそのままタレてきたものと、絞ったものとで全然違うので、
最初は同じ要領で待っていたのですが、丸一日かけても全然たまらないので、
辛抱できず、上から重しを乗せて3日くらいかけてようやく取り出すことができました。
そこには濁も一緒に落ちてきているので、さらにもう一度ペーパーで濾して完成。
本当は発酵を止めるために火入れするのだけど、せっかくなので、
生のまま冷蔵庫で保管することにしました。
(そのうち火入れします)


↓いよいよ完成!


ペーパードリップ


↓完成!


さっそくお味見を。
風味を見るにはやっぱり冷や奴が一番ということで、いただきます。
おおう!ちゃんと醤油です!
しっかり濃厚でありながらも、後味はもたつかない感じで思ったよりいい出来でした。


↓奴っこで味見


しかし、わずか8か月程度でもこれだけ愛着がわくものなのだから、
地酒の仕込みとか、特に10年20年物のウイスキーだったりすると
本当に感情がこもるだろうな。
時間が作り出す恵みを感じることができる貴重な体験でした。
手作り醤油キット、市販もされているようなのでご興味がある方はどうぞ


↓湯浅醤油
http://www.yuasasyouyu.co.jp/old/syouyukit.htm