記憶の残滓 by arkibito

「マジメにアソブ、マジメをアソブ」をモットーに、野山を駆け、コトバを紡ぎ、歌う。

酒場探訪記 中津の新名所「日本酒食堂SO-KEN」

今回ご紹介するのは名店ひしめく中津のニューカーマー「日本酒食堂SO-KEN」さん。
中津駅を降りて毎度の「おおにしさん」へ向かおうと思ったのだが、
たまには「いこい」さんもええなあとちょっと足を延ばしてみることにした。
しかし、最近雑誌やら何やらで取り上げられてフィーバーしているのか、
お客さんてんこ盛りで断念。
しょぼくれているところに、中津公園の向かいに新しくできた
日本酒の立ち飲み屋さんの明かりが!
これはと思って飛び込む。
なかなか清潔で居心地は悪くなく、女性や若い人たちのコミュニティ的な感じ。
店主とスタッフの女性のコンビネーションも悪くなく、
自分の世代がターゲットになっているようですんなり溶け込める感じだ。


↓日本酒食堂SO-KEN


お店はその名の通り、日本酒のラインナップが売り。
面白いはドリンクはすべてセルフ式。
自分で奥にある冷蔵庫へ行って、
グラスをチョイス(60mlで300円、90mlで400円、180mlで800円の均一)し、
好きな銘柄を自分でグラスなみなみまで注ぐことができる。
燗酒ももちろんセルフ。
飲み終わったグラスは席にある枡に積み上げて、
それを数えてお勘定という回転ずしのようなシステム。


まずは業務用冷蔵庫に対峙し、一杯目を吟味。
酒は常に20〜30種類くらいストックがあり、それが順繰りで銘柄が変わっていくようだ。
この日はセクスィー白瀑とか大好きな南とかもありましたが、
タイミング悪く先日飲んだ銘柄と結構バッティング。
それはそれでこの店主の目利きがいいという証なのだが、
せっかくなら違うものをということで、
選んだのが大好きな山口の「東洋美人 ippo 雄町」からスタート。
キンキンに冷えた酒を水飲鳥のようにすすれば、そのクリアな酒質に驚かされます。
雄町は少し癖のあるツンとした味わいになることが多いのだが、
非常に繊細なフルーティーさで、まったく嫌味の感じさせない上品な味わい。
さすが山口の酒のクオリティの高さを感じました。


↓東洋美人 ippo 雄町


さて、お初の店なのでアテにはポテサラと〆サバを注文。
ポテサラは、中に明太子とバジルが混ぜ込んであって独特でしたが、
これがなかなかイケる。
〆サバはさっと炙ってあり、油分がより前面に出てジューシーでした。
アテのうまさに気を良くして、すぐさま2杯目へ。
美人を杯したお次は、ラベルからしてもう男気がプンプンしている、こちら。
秋田の名酒「刈穂」の山廃純米の番外編なるものを。
これが一言でいうと”ゴツい”。
先ほどのフルーティーで飲みやすい酒など全く受け付けん!と腕組みをした
毛深いおっちゃんが目の前に仁王立ちしているかのような超男酒。
妥協は一切許さない超辛口ドーン!
参りました。


↓刈穂 山廃純米 番外編


続きましてはこれもおなじみ鳥取の酒「日置桜」の特別純米 青水緑山をば。
ここのお酒はとにかく強いというイメージ。
こちらの酒も、非常にクリアな辛口で、清流のごとく喉元を流れ落ちていきます。
そしてその後にカアァ〜っと余韻を残し締める。酒の優等生でございます。


↓日置桜 特別純米 青水緑山


お店の雰囲気もフランクな感じで、
店主さんも合間合間に話しかけてくれて居心地はなかなかのもの。
気軽に酒を楽しむのにはもってこいで、
近辺の店とセットでハシゴも大いにあり。
ますます中津が魅力になっていきますなあ。


↓今日はこの辺にしといたらぁ〜