記憶の残滓 by arkibito

「マジメにアソブ、マジメをアソブ」をモットーに、野山を駆け、コトバを紡ぎ、歌う。

四国×酒国2016

日曜日。
毎年恒例行事となりつつある、「四国×酒国2016」に行ってまいりました。
毎年この時期に、西梅田スクエアに、四国の65蔵元が集結し、
蔵の方が直々に試飲を注いでくれるという何とも素晴らしい宴。
どの蔵元も、普通酒から純米大吟醸リキュール類など、
持てるラインアップをフル動員で、
一生懸命解説をしていただきながら、
なみなみお酒を注いでいただけるのがうれしい。
それもほとんど四国のすべての蔵元が集結しているのではないかというくらいで、
飲み比べもできるのがうれしい。
年々酒の消費量が落ちているというニュースが真っ赤な嘘じゃないかと思うほど、
ここ最近の日本酒ブームはすごくて、このイベントも毎年大盛況。
あまりの混雑ぶりに、今年からは二部制となり、午前の部に参加してきました。
雨が心配されましたが、うまい具合の曇天でした。


今年は強力な助っ人にご同行いただきました。
事前にお誘いをして梅夫妻。
ツワモノお二人相手に、果たして!?


↓今年は梅さん夫妻と


まず一発目は「藤娘」から。
自分は日本酒のうまいのは、米どころではなく水どころと心得ております。
四国の清流といえば、言わずもがなの四万十川
キリっと辛口が喉を清らかに駆け抜けていきますなあ。


↓「藤娘」(高知・四万十川


お次は信頼の「南」
いつもストック侵させていただいていますと感謝しつつ、グビグビ。
ホンモノの酒呑みの国である土佐では、まずい酒は御法度ものですからね。
極上の美酒ぞろいなのもうなづけます。
特に室戸・安芸は屈指の酒どころで、
とにかく大好きです。


↓信頼の「南」(高知・安芸)


お次の「安芸虎」さんも、安芸の酒。
もはやおなじみですね。
今回は微発泡をば。
ん〜プチプチシュワシュワが心地よし。


↓おなじみの安芸虎(高知・安芸)


続きまして、雪崩式に徳島へ突入。
全国でも異色の蔵元「三芳菊」。
まずは残骸ブレンドをいただく。
ん〜相変わらずパイナップルな刺激!
蔵元に住み着く酵母がこの味わいを作り出しているのだとか。
はじめて”まとも”なラベルの大吟醸もいただきましたが、
やはり三芳菊ならではの味わいが特徴的でした。


↓「三芳菊」の残骸ブレンド(徳島・板野)


続いて、阿波池田のお酒「芳水」を。
純米大吟醸をなみなみ注いでいただいて、ありがたや〜。
昔ながらのまっとうなお酒です。


↓「芳水」の純米大吟醸(徳島・三好)


ここらでちょっと味を変えて、
梅さんが発見した鳴門金時のリキュールを試飲。
最初の味わいは濃厚な梅酒のような感じで、
アルコール感がなく、非常に飲みやすい。
そして後口の風味がふ〜んと優しい鳴門金時の甘味が!
これはうまい!
お酒苦手な人でもグイグイいけそうですが、
ある意味危険なお酒。


↓鳴門金時のリキュール(日新酒類/徳島・板野)


続いては、鳴門鯛の純米大吟醸
レトロなラベルがなんとも味があります。
さすがのスペック。うまい!


↓鳴門鯛の純米大吟醸(徳島・鳴門)


続いては「御殿桜」という聞きなれない銘柄。
よく見ると古酒を置いているので、いただきました。
平成9年醸造ですから、かれこれ19年物?
まだ自分がお酒を飲める年齢になる以前から仕込まれたお酒。
いただきましょう。
無色透明のはずの清酒が、なめらかな琥珀色に輝いております。
年月によってまろやかに仕上げられた濃厚な味わいは、
まるでカラメリゼ。
素晴らしい。


↓斎藤酒造場の「御殿桜」の古酒(徳島・徳島市


そうして千鳥足になりつつ、気づけば香川に突入。
小豆島唯一の酒蔵、森國さんのお酒。
「うとうと」をいただきました。
少し酒に若い荒削りなところがあります。
四国は有数の水どころなのですが、唯一の例外が香川。
お隣の徳島の吉野川水系の水を香川用水で引っ張ってきているわけですが、
水が育たないせいか、お酒の方ももうひと押しというのが多い。


↓森國酒造の「うとうと」(香川・小豆島)


続いて、四国ラストの県、愛媛へ。
こちらは、蔵元ごとではなく、
複数の蔵元のお酒をいくつかのブースごとに給仕されています。
まずは雪雀を、愛媛から応援に駆けつけてきたというお姉さんに注いでいただきます。
ん〜んまい。
つづいて「本醸造 児島惟謙」なるお酒を。
児島さんと言えば、わが母校くぁんだいの創設者のおひとりですから
スルーするわけにはまいりませぬ。
さすが護憲の神様の名を冠するお酒。
一本筋の通った昔ながらの辛口淡麗。
冬場に燗でいただくのもうまそうでござる。


↓雪雀(愛媛・北条)


本醸造 児島惟謙(愛媛・西予)


↓愛媛から応援にお越しのお嬢様がた


さて、同行しているお酒の神様はその間に目ざとく
樽酒を発見したようでそちらへ。
道後の酒、仁喜多津の本醸造をふるまっていただく。
ぷはあ〜ぷはあ〜。


↓愛媛道後の仁喜多津の樽酒(本醸造


その次に、愛媛の酒で一番お世話になっている「石鎚」。
山師としては、やはり西日本最高峰の石鎚山の恵みを
いただかないわけにはまいりませぬ。
ぷはあ〜ぷはあ〜。
(このあたりからいよいよ怪しい…)


↓おなじみの石鎚(愛媛・西条)


つづいては今治の山丹正宗を。
四国随一のグルメ天国、今治のお酒ですからね。
うま〜うま〜。


↓山丹正宗(愛媛・今治


続いては南予・西予エリアへと参りませう。
今日は残念ながら不参加だったTさんから、
この地域のお酒をリサーチしてきてと厳命を受けておりましたので、
さっそく内子町の酒を立て続けにいただきます。
まずは「千代の亀」。大好きなお酒です。
これからの季節にピッタリな夏純吟がクリアに喉へと収まります。


↓千代の亀の夏純吟(愛媛・内子)


続いて、「京ひな」さん。
こちらも内子町
ここのお酒が思った以上においしくて、新発見でした。


↓京ひなの「一刀両断」(愛媛・内子)


ここで、梅夫妻が持参頂いたお水でいったんブレイク。
メンチカツまでおごってもらってありがたや〜。
ふぃ〜足取りが@@@@
ただ今回は2部制ですので、残り30分の合図となり慌ただしくなります。
まずはおみやをゲットということでそちらへ向かい、吟味。


それから時間まで近くのブースをかたっぱし。
まずは高知の酔鯨さん。言わずもがなの名酒です。
ぷは〜ぷは〜。


酔鯨 高育45号(高知・高知市


すぐお隣の豊能梅さんもちゃんといただきますヨ〜@@
ぷは〜ぷは〜。


↓豊能梅(高知・赤岡)


続いてちょっと嗜好を変えて、土佐しらぎくの微発泡生でぐびぐび。
しゅわしゅわがええですが、ちょっと甘め?


↓土佐しらぎくの微発泡生(高知・安芸)


ここでラストオーダー目前!
オーラスにと愛媛ブースを除くと、
なかなかのべっぴんさんがいらして、お酌いただきます。
今回は西予の東洋一で〆!


↓東洋一(愛媛・西予市


↓お母さんも東洋一!


前売り2500円で、これだけ色々な銘柄、スペックを飲める。
それも蔵元さんから直々に注いでいただける。
しあわせじゃあないかあ〜♪
しかし、もうラスト1時間くらいはとにかく酒ということだけで、
テイスティングなんてできません@@@
こちらが真っ赤な顔でふらふらなのに、梅夫妻はまったく揺らぐ様子もなく、
場数の違いを痛感した次第であります。
楽しくお話もさせてもらいながら、ええ酒をいただきました。


↓今年もだいまんじょく♪


今回のおみやは下記の3本。
左は安芸虎「純米吟醸 素」。微発泡でなかなかおいしゅうございましたので。
中は御殿桜「純米古酒 平成9年醸造」。じっくり飲ませていただきます。
右の「千代の亀 夏純吟」はTさんへのおみやに購入。


↓今年の収穫


ということで、朝から酒三昧の一日でした。