記憶の残滓 by arkibito

「マジメにアソブ、マジメをアソブ」をモットーに、野山を駆け、コトバを紡ぎ、歌う。

記念日、宝塚にて

土曜日。
娘は午前中は学校の土曜授業。
昼から、プール。
この日はテスト日で、無事に昇格されておりました。


7/16は9年前に結婚式を挙げた日。
この間ニュースで、私たち夫婦が式を挙げた宝塚ホテルが、
将来的に歌劇付近に新築をし、
現在の建物は老朽化により取り壊されることが決まったと耳にした。
本当は10年の節目の時に盛大にと思っていたが、
ひょっとしたら来年にはなくなってしまう可能性もあるので、
記念日のディナーを予約。
4か月の赤ん坊が果たしておとなしくしてくれるかヒヤヒヤだったけど。


↓宝塚ホテル


↓旧館の雰囲気が好き


式場をここにしたのは、
武庫川水系にずっと暮らしてきた身としては
思い入れのあるホテルだということや
自分の祖父が末期で入院している病院から近かったことと
(結局式に出る前に亡くなってしまった)、
関係者とつながりがあってもろもろ段取りしやすかったことなどがあったが、
なんといっても旧館の趣と歴史を感じる雰囲気が素晴らしかったから。
今はティーラウンジになっている1Fので、総勢80名ほどを招待して挙式。
中庭でライスシャワーを浴びて、ブーケトスをして。
懐かしいなあ。


↓赤絨毯と古いしつらえ


↓9年前を思い出す


↓中庭


↓中庭を上から


食事の前に写真室の方で記念撮影をしてもらい、
それから仏蘭西料理「プルミエ」にてディナー。
赤ん坊がいるということで個室にしていただき少し安心できましたが、
「赤ん坊をうまくあやしながらフレンチを食べる」という新種目はなかなか大変。
奥さんと交代しながら、美味しい食事をいただきました。
大泣きしたり、大声を上げたりせずに、ご機嫌でいてくれたので親孝行です。
長女も初めての本格的なディナーの雰囲気に戸惑いながらも
楽しく食事をしてくれました。
最後のデザートの時に、9th wedding aniversaryのデコレーションがうれしや。


↓個室を用意していただきました


↓フリュイ・ルージュとプティ・ポワのクレーム 菜園仕立て


↓帆立貝のムスリーヌとコンソメ・ヨードのジュレ ハーブの香り


↓ロマランの香り イベリコ・ベジョータ頬肉のコンフィ
ジャガイモとポロ葱のフォンダン


ドーバー産 舌鮃のムニエールとアスペルジュ・ヴェルトの軽い燻製
ソース・シャンパーニュ


↓ソルベ


↓国産牛フィレのソテー ピストゥー風味
松の実のクロッカント タンンドン・ダシルのピカントを添えて


↓お子様用コーンポタージュ


↓お子様プレート


↓お子様デザート


↓デゼール


↓デコレーションがうれしい

正直、見るからに老朽化しているし、
自分が子供のころと比べて今や宝塚は特別なレジャーエリアから、
単なる郊外の住宅地となり、ホテルの周囲にもマンションが立ち並んで
雰囲気はずいぶんなくなってしまっている。
でも、あの阪急文化の1つの象徴的な空間がなくなってしまうのは
時代の流れとはいえ寂しい。
実際まだ具体的な移転は未定らしいので、
来年以降もできるだけ記念日ディナーを続けられたらいいなあ。