記憶の残滓 by arkibito

「マジメにアソブ、マジメをアソブ」をモットーに、野山を駆け、コトバを紡ぎ、歌う。

キンミヤさんへ

午後、少し早めに仕事が終わる。
直帰するのだけど、このまま帰るのももったいないので、
ちょっと寄り道。
白子駅から鈍行に乗り北上し、楠駅というところで下車。
幸い雨も上がりました。
小さな駅舎を出て、住宅街を北へ10分ほどで目的地に到着。


関西ではあまりお目にかからないけど、
関東一帯の下町酒場で、チューハイはもちろん、
ホッピーの”ナカ”として大活躍をしているのが
キンミヤ焼酎でございます。
キンミヤという名前は知っていても、
それが三重県産というのは意外と知られていなくて、
名前も”宮崎”で、焼酎なので、
南九州の焼酎だと間違われることも多いですが、
キンミヤを造っているのは、
鈴鹿川の派川の河口にほど近い三重県四日市楠町の
宮崎本店さんなのです。


宮崎本店


宮崎本店は創業約170年の酒蔵。
鈴鹿山脈の伏流水の恵みを受け、
河口から近く、関東方面への船便での運搬・流通がしやすいこと、
そして伊勢街道に面しているという
立地的な利点が多いこの地区には、
かつて30以上もの酒蔵がしのぎを削っていたそうですが、
時代の流れて衰退し、撤退する酒蔵を吸収合併する形で、
唯一生き残ってきたそうです。
もともと、焼酎の製造からスタートし、
のちに清酒宮の雪醸造から、みりん・ウイスキーなど
総合酒メーカーとして発展してきました。
地酒造りは、以前は南部杜氏を招いて行われていましたが
5年前から社内杜氏によって引き継がれています。


↓黒塗りの蔵


まずはぐるっと敷地を回ってみたのですが
総合酒メーカーということでかなり大規模。
後で伺ったら8000坪の敷地だそうです。
黒塗りの蔵が何ともいい味をしています。


↓味がありますねえ


↓なかなか大規模な敷地です


清酒宮の雪


↓海はあの橋のすぐ向こう


事務所へ伺うと、わざわざ資料館を開けてくださり、
1つ1つ丁寧に解説までしていただけました。
わざわざお仕事の手を止めてしまって申し訳なかったですが、
心あるおもてなしがありがたかったです。
キンミヤといえば、焼酎甲類ということで、
われらが類さんも大プッシュしておられますが、
社内パンフレットにもばっちり登場されておりました。


↓小さな資料館を拝見


↓「宮」の看板


↓2時代まではこれで酒造り


↓類さんのサインもバッチリありました


中央には試飲ブースがあり、
おすすめされるままにいただいちゃいました。
おなじみのキンミヤはもちろん、
姉妹品の大麦焼酎赤ラベル
乙類の麦焼酎の「久寿」の41度と25度、
さらに3年寝かせてまろやかさを帯びた「時乃刻印」、
そしてごぼうを蒸留した「白髭」
さらにびっくりなのが、
なんと地ウイスキーまで造られていて、
37℃の「SunPeace WHYSKY」、全部いただきました。
プハァ〜。


↓試飲させてもらいました


清酒は5種類。すべて「宮の雪」の名を冠して
左から本醸造・純米・特別純米(山廃)・純米吟醸大吟醸
当然スペックが上がるにつれて角が取れてフルーティー
プハァ〜。
2016年に行われた伊勢志摩サミットでも三重の地酒がふるまわれ
その影響もあって、売り上げが3倍増になったらしく、
日本酒ブームの勢いはまだ衰え知らずのようです。


宮の雪フルラインナップ


せっかくなので、おみやげにいくつか買って帰りました。
キンミヤで地ウイスキーに出会うとは思ってもなかったので
そちらを一本。
それから清酒から一番印象に残った特別純米
あとはやっぱりキンミヤ焼酎の一升瓶!
そして今大流行だというシャリキン。
90mlのキンミヤが個別包装でパウチされてるのもので、
1袋なんと100円ポッキリ!
これをそのまま冷凍庫に放り込んで24時間で
シャリシャリの氷に。それを好きな味で割るのだが、
シャーベ状の清涼感と、氷いらずのカンタンさで、
一押しの呑み方だそうです。これは楽しみ♪


↓おみや買い過ぎた