記憶の残滓 by arkibito

「マジメにアソブ、マジメをアソブ」をモットーに、野山を駆け、コトバを紡ぎ、歌う。

谷口智則 ライブペインティング

さて病院体験を終えて、次に向かったのは梅田LOFT。
ちょうど、絵本作家の谷口智則さんが、
ライブペインティングをするという情報をこれまたゲットしたので。


日本でも絶大な人気で、
フランスをはじめヨーロッパにも活躍の場を広げる絵本作家さん。
もはや立派な売れっ子になりました。
谷口さんとは、まだ作家デビューするかしないかの頃、
自分がまだ院生時代に、今はなき中津のカフェ☆印さんで出会ったのが最初なので、
もうかれこれ10数年経ちます。
当時は、とにかくいろんなところへ売り出すために、
活動の場を探しているところでした。
行きつけの小さなカフェの展示を見てひとめぼれして、
自分も何かお手伝いができればと思って、
ちょうど自分の研究課題の一環でとあるアートイベントの委員をしていたので、
ぜひそちらに参加をと招待したこともありました。
それからはもう、トントン拍子であっという間に絵本作家として大成されていきました。
日本画のエッセンスを交えた独特のタッチと色使い、
そして動物たちやサンタといった愛らしく親しみやすいキャラクター達、
彼の豊かな想像力と確かな画力を考えれば、当然といえば当然ですが、
でも当時を振り返ると、まさかここまですごい人になるとは予想できませんでした。
スッバラシイ!


↓ライブペインティング


10分ほど遅れて会場入りすると、
すでにペインティングがスタートしていて
もういくつかのキャラクターが描かれています。
子どもたちを中心に好きな動物をリクエストして
1匹ずつ描き足していきます。
娘も猫をリクエストしておりました。
チョークで薄く輪郭を決めたら、
そこからはほとんど迷いなく筆を入れていきます。
とにかく筆が早く、書き直しもなし。
もう完全に頭の中に完成図があるといった風です。


↓リクエスト受付中


まるで魔法を使いこなすかのようにメインのキャラクターを描いたら、
あとは背景にスイッチ。
こちらは、何度も色を塗り重ねたり、微調整をしたり、
キャラクターの時の描き方と違ってものすごく慎重に時間をかけて、
何重にも色を塗り足し。
きっと、キャラクター以上に背景のタッチとか質感が、
谷口さんの絵の真骨頂なのかもしれません。
絵の具だけでなく、そこの墨汁を足したり、マジックや鉛筆など、
材質にこだわることなく、
いろんなものをミックスしながら、絵を仕上げていきます。
そうしてわずか1時間30分ほどで、
みごとな動物クリスマスツリーの完成♪


↓幾重にも色を重ねていきます


↓完成!


↓動物クリスマスツリー


ライブ後、サイン会の準備の合間に、お声かけ。
なかなかタイミングが合わずに、ちょっと間が空いてしまいましたが、
お久しぶりです!とご挨拶いただき、いろいろとお話し。
昔話にも花が咲きました。
そのあとのサイン会では、
1冊1冊に画入りでサインを入れていく谷口さん。
その筆さばきに、目を輝かせる娘たち。
こういうの嬉しいよねえ。
また引き続き、応援していきたいと思います。


↓サインいただきました