Music Life 『タイムライン』 by クラムボン
ここのところずっとずっと耳から離れない曲がある。
クラムボンが去年出した『モメントe.p2』のラストを飾る
『タイムライン』という曲。
優しいリフレインが始まりを告げ、
そこから徳澤青弦さんらのストリングスがどんどんイメージを増幅させてゆく。
郁子ちゃんの描く詩の世界がそこにぴったりと寄り添って、
聴きこむほどに、しみしみと沁み込んでゆきます。
なんて、いい曲!!
iTUNEには配信されていないので、
何度もCDを繰り返し聴いての耳コピ。
間奏部分のストリングスのところは表現しづらいので
あえてカットして、弾き語りバージョンとしてアレンジしました。
MVの映像もとても素晴らしくて、
具体的だけど具体にしちゃいけないモノコトを、
実に見事に表現されていて、
まさに歌の世界と絶妙にフィットしています。
【タイムライン】
作詞:原田郁子 作曲:ミト
いつもの公園 ちょうど5時の時報
鳴り渡る空は 真っ赤な夕暮れどき
ボール追いかけて 遊ぶ子供たち
見守る親たち 自転車 子犬 木々
平穏であれたら そんなことを願う
陰影の濃淡 映画のようで
歌がきこえてる ささやかにゆれる
歌がきこえてる それぞれのタイムライン
「今 空 すごいよ」出先から届く
あの人の写真 真っ赤な夕暮れどき
タイムライン上には あちこちの町の
違う空模様 ピンク グレイ 群青
嬉しいタイミングに 救われたりしてる
陰影の濃淡 浮かんで消えた
歌がききたいの ささやかにゆれる
歌がききたいの それぞれのタイムライン
いつどこでなにが起きるか わからない世界の果て
パラレルに日々はつづく つづける を つづけてゆく
広がるこの空の下 わたしもここにいるんだって思った
家々 公団 町の灯がともり
鳥たちも 人も 家路へ向かいだす
あのひとつひとつに 日常があって
わたしの知らない 物語があって
どんな風に出逢い どんな風に別れ
どんな風に今を 見つめているんだろう
またねと手をふる 人びとの影に
葉桜そよいだ 紙吹雪のように
歌がきこえてる それぞれのタイムライン