嵐電妖怪電車
遠征から帰宅しての翌日。
疲労もあってゆっくりのんびりしようと思っていたのだが、
お盆に予定していたイベントがあったのだが、
台風直撃の恐れがあったので、前倒しで京都へ。
毎年夏に嵐電が運行している妖怪電車なるものに、
初めて参加してみます。
自分たちもコスプレやメイクで妖怪となれば、
妖怪運賃100円で乗ることができるそうで、
せっかくなら変身した方が面白いに決まっているので、
出来る範囲で妖怪になってみましょう。
自分は狐のお面で、キツネ男。
長女はメイクで口裂け女。
奥さんと次女は可愛らしくネコ娘のメイクで。
桂駅で阪急嵐山線に乗り換えて、電車の中でメイクと支度をして
全然イベントをしているらしき気配がなく、
ただ単におかしなメイクをした一家が
ただただ歩いているシチュエーションで汗汗。
ひょっとして日にちを間違った??とか思いながら、
駅に到着すると、それらしきメイクの人や、
お出迎えの妖怪さんがいたので一安心。
お出かけ前には、きっと可愛らしいお化けやコスプレの人が
ワイワイと賑やかな感じかなあと思っていたのだが、
映画村が近いのも関係しているのか、
想像以上にずっとずっとガチな妖怪だったので、ちょっと心配…
長女はもう大きいのでさすがに平気そうでしたが、
下の娘はまだまだお化け怖い怖いお年頃。
これは本気で泣き叫ぶモードになりやしないかなあ。
次女には優しいお化けだから大丈夫よ、
次女ちゃんも お化けになってるから仲良しだよとなだめると、
恐々ながら「うん」とうなずきますが、
さすがにかなりキンチョーしている感じ。
車内に入ると、全ての窓はブラインドされ、
照明が暗く落とされ、時折チカチカと電気が消えたり、
なにやら不気味なBGMがかかっていてムード満点。
他にも妖怪に扮したお客さんがいて、
本格的な妖怪列車となっていました。
出発時刻となり、ガタンゴトンと電車が動き始めます。
すると、狐の骸骨や、おどろおどろしい顔の妖怪たちが、
ゾロゾロ車内を彷徨い始めます。
すると、乗車していたちびっ子たちが一斉に大絶叫!!
イヤ~イヤ~怖い怖い!!と本気で泣き叫ぶ声。
事態を察した次女も、大泣きしながら絶叫し、
両手で必死に顔を塞ぎ固まってしまいました。
妖怪たちは心配をして、ちびっ子たちにトントンとして、
様子を探るのですが、ちびっ子にとっては逆にそれが怖すぎて、
ギャ~ギャ~と絶叫がこだまします。
次女もトントンとされたときに、目を開けてしまって、
怖い怖い妖怪と至近距離で目を合わせてしまって、
おそらく彼女史上最大のピンチだったのでしょう。
今までに聞いたことのないような大きな声で大絶叫!!
発車してまだ5分と発っていないが、早くもこのありさまで、
途中下車不可で、終点まで30分もあるのに大丈夫かなあ…
一方、怪談話や心霊話が大好きな長女は余裕綽々で、
やってくる妖怪たちと談笑したり、
すっかり仲良しになって、
終始楽しそうにしておりました。
窓が完全にふさがれていて薄暗いため、
今どのあたりを走っているのかすらもわからないまま、
ただこの恐ろしい妖怪たちが行き交う車内で、
ずっと息をひそめて固まる次女。
他のちびっ子の中には、
流石に時間が経って慣れて平気になってくる子もいる中、
次女ちゃんの恐怖タイムはまだまだ続きます。
もう何を聞いても、どうしても石のように動きません。笑
いやあ、もうちょっとユルいイベントかなあと思ってたので、
悪いことしちゃったかなあ。
それでも、終点の四条大宮に到着し、
下車する時には、ちゃんと妖怪さんたちとバイバイタッチをするところは
お利口さんでした。