大友良英×中川裕貴×山内弘太 at 京都UrBANGUILD
10月某日。
木屋町三条の京都アヴァンギルドで、
おなじみの大友さんと、京都在住の若手のお2人、
チェロ奏者で舞台音楽や演出などを手掛ける中川裕貴さん、
ギタリストで音楽演出、即興音楽などをされている
山内弘太さんとの共演。
本当は春先に公演されるはずが、
コロナの影響で延期になっていたものが
ようやく開催されることになり、行ってまいりました。
公演は、コロナ対策で、検温、消毒はもちろん、
1曲終わるごとに、10分換気タイムが設けられて行われました。
のっけから、大友さんのギターノイズが炸裂。
鉛と鉛が激しくぶつかり合い、悲鳴を上げる、
現場を制圧する重低音が腹の底にずしんずしんと直撃し、
稲妻のような轟が脳天に突き刺さる。
これほどの生々しいエネルギーのスパークは、
やっぱり生のライブだからこそ響く。
これぞ生。これぞライブ。
そして中川さんも山内さんも、
それぞれに充満したエネルギーを遠慮なく、解き放つ。
3人とも楽器を演奏する、弾くというよりも、
打楽器で鼓舞するといった方が正しいような、
原始的な祝祭の場で繰り広げられていた
音とリズムの宴が、現代的な技法で再現されているような、
だんだんとその勢いは増して、どんどん倒錯していく。
どっぷりと音に浸りきった夜でした。
終演後、大友さんにご挨拶。
ちょうど1年前の千駄木のIssheeさんでの、
東京‐サンパウロの二元中継の時(渋谷で全感覚祭と掛け持ちの夜!)以来です。
「あれは、今まででも稀にみる大失敗だったなあ~」と大笑いされてました。
それからコロナ禍のこと、アンサンブルズ東京のこと、
すっかり話し込んでしまいました。
いろいろご相談もできてありがたかったなあ。