記憶の残滓 by arkibito

「マジメにアソブ、マジメをアソブ」をモットーに、野山を駆け、コトバを紡ぎ、歌う。

新湊川ウォーク 湊川隧道通り抜け

ブログ停滞のため順番が前後します。

 

11月某日。

年に1度だけ通り抜け可能な日に

湊川隧道へ長女と2人で行ってきました。

ほぼほぼ晩秋の恒例となってきました。

 

湊川隧道は神戸治水の歴史ではかかせない遺構で、

かつ明治期の土木技術が今なお保存されている貴重な現場です。

詳しくは、過去記事へどうぞ。

 

arkibito.hatenablog.com

 

まずは新開地駅までアクセスし、

そこから新開地商店街の緩やかな坂を上ります。

さて、実はこの商店街の坂は不思議な坂で、

この商店街より1つ東、また1つ西の筋は平坦で、

この筋だけが坂道になっています。

実はこれ、天井川だった旧湊川のなごりなのです。

明治期に、新湊川として付け替えられ、

その際に築かれた日本最初の河川トンネルが

今回の目的地である湊川隧道です。

(そして震災後に、新たに新湊川トンネルに付け替えられた)

この天井川の名残の地形は、湊川公園まで続きます。

ミナエン商店街や、パルシネマしんこうえんの真上、

あそこだけなぜ高架があるのかと

不思議に思っている方が多いのではないかと思いますが

ブラタモ的視点で街を眺めてみると、

町の歴史が垣間見れたり、

立体的なイメージが湧きおこったり、

街歩きががぜん面白くなります。

 

さて、湊川公園からさらに遡って、熊野橋まで。

そこから新湊川に沿っていくと受付があります。

今年はコロナの影響もあり、開催時間が短く、

ギリギリ間に合いました。

 

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早速、中へと向かいます。

例年以上に人が多いように感じました。

コンクリート壁の連絡通路を抜けていくと、

600mほどにわたって伸びる異空間が待ち受けています。

 

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ここからは説明は野暮というもの。

この見事なアーチ型のレンガ造りのトンネルをご覧ください。

 

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いかがでしたか。

ぜひ興味のある方は一度体験してみてください。

このレンガのトンネルの先は、

再びコンクリートのでっかいチューブのような空間になり、

その先で、現役で流れている新湊川に合流します。

滑らないように気を付けながら、下界へと出ます。

ちょうど会下川公園の真下を抜けてきたことになります。

 

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トンネルを抜けると、深く掘り下げられた川底を

長田駅まで歩きます。

比較的浅い川ですが、流れは結構あります。

それは六甲山から神戸港までの本当に短い距離を

一気に駆け下りていくからで、

神戸という土地は水の恩恵とともに、水の被害とも

常に隣り合わせの歴史を持つ場所なのだと、

改めて感じます。

 

長女を連れてきているのも、

そういった社会の仕組みや町の歴史を、

教科書の中だけの知識としてではなく、

自分の目で見て、直接感じて、理解してもらいたいから。

なぜこんなものがあるのか、なぜこんなものを作ったのか、

そしてなぜそれが今なお残されているのか、等々、

いろんな「?」を見つけてくれたらいいなあと。

 

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いよいよ終点に来ると、

スタッフブースのテントに面白いものが。

灘の名酒・福寿さんのお酒で、湊川隧道で貯蔵されたものだそう。

面白い遺構の利用ですね。どんなお味か、ちょっと気になる。

 

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さて、湊川隧道を後にして、歩いて湊川へ戻り、

そこから神戸電鉄に乗り込んで次の目的地へ。

そこもまた今回の湊川隧道、神戸の治水と関係のある場所です。

つづく…