六甲全縦 順打ち 2020
2020年のラスト記事です。(やっと…)
2020年の山納めにして、
ほぼ毎年恒例となっている六甲全縦でございます。
文字通り、六甲全縦とは、
神戸市の西端(須磨と塩屋との2起点がある)から
宝塚に横たわる六甲山系を歩き通す
全長約50km(これは公称の数字で実際は42~43kmくらい?)の
ロングトレイルコースのことです。
最近は年末の時期にするようになりました。
これまで順行(須磨・垂水発)が2回、
逆打ちが3回(宝塚発)とやっていますが、
今回は悩みましたが久々に順行です。
この時期だと日照時間が短いし、
寒いのでベストシーズンよりは難易度は上がりますが、
そこは勝手知ったるお山。
1年の締めくくりかつ、
コロナ禍でも現状の体力のバロメーターを図る意味でも
行ってまいりました。
ちょっと当日のコンディションがよくなく、
また今年あまり山行できなかったことでの体力低下も著しく、
途中で具合も悪くなり幾度もDNFがよぎる感じではありましたが、
どうにかこうにか14時間を少し切るタイムで無事に完走しました。
<山行記録:13時間58分>
06:00塩屋駅⇒06:30旗振山⇒06:40鉄拐山⇒
06:50おらが茶屋06:55⇒07:15栂尾山07:17⇒07:30横尾山⇒
07:37須磨アルプス馬の背07:45⇒07:50東山⇒
08:48高取山08:50⇒09:40鵯越駅⇒10:06石井ダム下⇒
10:38菊水山11:00⇒11:20天王吊橋⇒11:48鍋蓋山11:50⇒
12:15大龍寺⇒12:26桜茶屋(市が原)12:30⇒13:20学校林道分岐⇒
14:00摩耶山/掬星台14:15⇒14:22アゴニー坂⇒14:32杣谷峠⇒
15:00丁字ヶ辻⇒15:15記念碑台前⇒15:25六甲ゴルフ倶楽部⇒
15:35みよし観音⇒15:40六甲ガーデンテラス16:00⇒
17:00六甲山17:05⇒17:08一軒茶屋⇒
17:20カーブNO.113(東縦走路入口)⇒18:22大平山⇒
18:42大谷乗越⇒19:13岩倉山⇒19:30塩尾寺⇒19:58阪急宝塚駅
六甲全縦については
もう何度目かの記事になるので、
できるだけサクッと参ります。
当日、4時起床し、もろもろ準備して出動。
途中、牛丼屋さんで朝ご飯。しっかり腹ごしらえをしておきます。
神戸市の大会などでは
もうひとつ、塩屋駅から旗振山へ登るルートがあります。
今回はそちらからスタート。
6:00スタートして、なじみの商店街を抜け、
しおやこども園のところの古い道標に従って右手の激坂へ。
その先、数方向に道は枝分かれしているが、
ここも道標に従って。
山王神社の先からはいよいよ外灯もなくなりライトオン。
神戸少年の町の裏をかすめて、いよいよ道もダートになる。
山道に入ると、こんな時間でもハイカーと時々すれ違うようになる。
神戸の西側の山(旗振山やおらが茶屋、高取山など)では
毎日登山がさかんなので、朝一に上がってくる人が多いのだ。
30分ほどして1つ目のピークである旗振山に到着。
ちょうどご主人が小屋を開けているところで、
今日はいい天気になりそうだと少しだけお話し。
旗振山からはなだらかなトレイルを進んでいきます。
10分ほどで鉄拐山。
全縦トレイルではピークを踏まない巻き道もあるけど、
ちょうど朝焼けがいい感じだったので。
それにしてもこんな見晴らしよかったっけ?
(眺望のために木が邪魔者として伐採されたのだとしたら至極残念)
鉄拐山のピークを下ってトレイルに戻り、引き続き進む。
第2神明道路をまたぐようにしておらが茶屋。
ここは見晴らしがとても良いところで、
明けていく空と目覚めつつある神戸の街並みをしばし堪能する。
この日は前の週の冷え込みから回復して暖かな日で、
風もほとんどなく穏やか。
おらが茶屋からは長い階段を下り
高倉台の団地へ。
ここは元々は山が連なっていましたが、
ポートアイランドなど神戸湾の人口島のための土砂を工面するために
開墾された場所です。
そのままマンションの真ん中を貫く道を進み、反対側へ。
そして全縦の一番最初の難所と名高い400階段。
序盤から腿上げで体力を削ってきます。
黙々と段をこなしてどうにかこうにか。
早くも体力落ちてるのを実感です。
階段の先は再びトレイルになっていて、そこを進みます。
中腹に、見晴らし台があり、そこでちょうどの日の出。
美しい朝です。
さらにそこから進んで横尾山。
ここらあたりから足元がザレザレになってきます。
登りから下りとなって慎重に下っていきます。
そして序盤のハイライトである
須磨アルプスになってきました。
なんか年々荒廃が進んでいるような気がします。
難易度的にも高度的にもそれほど難しいところではありませんが、
それでも油断すればケガしてしまう場所ではあるので、
慎重に進みます。
随分高く上がってきた朝日が眩しい!!
対岸の東山にたどり着き、
そこからジグザグ道を下って妙法寺方面へ下ります。
このあたりから、地元の学校の登山関係の部活なのか、
中学生?高校生?が何人も走って追い抜いていきます。
早い人遅い人がいるので
断続的にこの追い抜きは菊水山まで続きました。
横尾の住宅街に入り、
そこから妙法寺駅へ向かう途中で曲がって、
妙法寺の前を過ぎる。
県道22号をまたいで、そこから住宅地を抜け、
小さな公園の脇から高取山に取り付く。
急登をジグザグジグザグと登っていきますが、
ここはまだ距離がそうないのだけど、
やはり鈍っているのか意気が上がる。
高取山に到着したのが8:45。
山上を過ぎ、茶屋のある所でトイレ休憩。
茶屋の裏からトレイルを下る。
砂防ダムを横目に、トレイルを下り、住宅街へ。
ここからは”丸山ダンジョン”と呼ばれる
複雑に入り組んだ住宅街を抜けていきます。
住宅が山と谷が入り組んでいる地形に沿って作られていて、
また道もそれに合わせて曲がりくねっていたり、
分岐がたくさんあったりして、 1本道を間違うと、
全然違う方向へ進むことになります。
順行の場合は、ポイントポイントに標識があるので、
それを見落とさないようにいけばいいのですが、
それでも余計な時間と体力を強いられるかもしれない
意外な難所なのです。
保育園の脇の斜めの道へ入り、バス道へ出て、
Y字路を右へ取り、峡谷の橋を渡れば、核心部はクリア。
そこから急登を登り、神戸電鉄をくぐって、
バイパス道をくぐっていけば鵯越駅。
駅前の自販機でコーラを買い、
手持ちのレーションで少し腹ごしらえ。
小休止ののち、駅の横のあぜ道を通って川沿いのトレイルを。
先日、娘と君影ロックガーデンの
トレイルを降りてきたところの分近点を左折し、
舗装道路を浄水所まで。
廃駅となった菊水山駅のホーム跡をかすめ進んでいくと、
左手に石井ダム。
ダムを横目に神戸電鉄をまたいだら、
いよいよ序盤の大ボス、
菊水山へのきつい、きつい、きつい、きーっつい登りです。
いったい何段あるかわかりませんが延々と続く階段、
それも1つ1つの段差が高く、ひたすらの腿上げに、
息が上がります。
前の週に冷え込みがあったために、
防寒重視の装備にしていたのだけど、
この日は持った異常に気温が高く、
暑さでどんどん体力が奪われていきます。
とにもかくにも、しんどい!!
最も嫌いな登りです。
体力が落ちていることもあるが、
このところの寒暖の差の影響もあり、
途中で何度も脈が飛ぶので、そのたびに、
それが収まるまで何度も立ち止まりながら、
40分近く格闘して、どうにかこうにか菊水山を落とす。
もう、あまりにしんどいので
ここでDNFしたろかい!と思うくらいでしたが、
ひとまず展望所で20分ほど休憩を入れることにしました。
展望所から西を見ると、
早朝から歩いてきた山並みがはっきりと見えています。
中央に丸山ダンジョンがあり、その真後ろが高取山、
その後ろが須磨アルプスのある横尾山、
そしてその背後にかすかに鉢伏山・旗振山。
こう見ると、前半戦の激しいアップダウンがよくわかります。
あれだけいくつものピークをやっつけても、
その度に下りリセットされて、
全く標高を稼いだことになっていません@@
この菊水山からもまた次の鍋蓋山までに下らされます@@@
さらにその奥、明石海峡大橋の向こうが淡路島。
こう見ると、大昔は六甲山と淡路島は
一続きの山だったんじゃないかと思うような並びですね。
一方北側には鈴蘭台の街並みが間近に。
先日娘と訪れた君影ロックガーデンも見えています。
こう見ても、神戸の町は海と山に挟まれた
本当に猫の額ほどの小さな小さな港町だとわかりますね。
そして俺から進む東方向、すぐ手の届きそうなくらいに、
次の大ボス摩耶山が見えていますが、
あそこまではまだまだ遥かなる旅路…
時刻は11:00。
息も整い、補給できたので、
意を決して重い腰を上げリスタート。
まずは、下りです。
すぐ北の端の間際には新興住宅地が
すぐそこまで張り出しているのだが、
このトレイルのすぐ南側は、
もう台風やら風化やらでボロボロで崩れていて、
一部崩落場所もトレイルが付け替えられていた。
ズンドコズンドコ下らされて、
有馬街道の真上に架けられた天王吊橋を渡る。
このくらいになると時刻的なものもあってか、
たくさんのハイカーやトレイルランナーの往来が
激しくなってくる。
1グループ、15人ほどの男女が徒党を組んだ
トレラングループがいてたのだが、
そのまま走り抜けりゃいいのに、
走って追い抜いてはいちいち先で休憩するので、
何度も追い抜いたり追い抜かれたりが、穂高湖まで続いた。
それだけでもいちいち面倒なのだが、
彼らは誰一人マスクを持っていないらしく、
立ち止まっては近距離で円座を組んで、
はるか遠くまで響くぐらいの大声で
キャッキャと食っちゃべっている。
ランニングやサイクリングなどアウトドアのアクティビティは
コロナの感染については影響が薄いので、
健康管理などの意味でも推奨されているが、
結局問題なのは、ラン中や運動中よりも、こうやって、
休憩中や運動後に、こうやってマスクもせずに、
至近距離でベラベラとやるのがよくないんじゃないのか。
少なくともこういう時期に、
これだけの人数で徒党を組むのであれば
(なぜ群れないと遊べないのか、自分はそれも理解できないのだが
それは自分の感覚の方が人と違うから、まあそれはいいとして)
そういうことに関して、例えばリーダー格の人だけでも
きちんと意識すべきだと思うのだが、
そういうことすらないという危機感のないどころか、
自分達だけ楽しけりゃそれでいいというくらい、
周りもはばからずのはしゃぎようで、
こういうのには、コロナ関係なく元々あまり近寄りたくない。
あちらはランなのだから、さっさと行ってくれたらいいのに、
本当にどんだけ休憩すんねんというくらい
何度も立ち止まってはしゃべって、また走って追い抜いてで、
5回6回と、もう本当にストレスフルでした。
話を元に戻して、天王吊橋からは、
木々の根が這う急斜面をえっちらおっちらと。
菊水山のダメージもまだまだ全然残ってて、
ペースが上がりません。
鉄塔のところまでは本当にしのいでしのいで。
そこまで来ると道も緩やかとなり、
しばらく進んで鍋蓋山に到着。
ちょうどお昼時ということもあり、
地元のハイカーがたくさん休憩していたので、
密を避けて先へ進む。
ちょいとだけ眼下を見やると、
神戸の中心部が随分近くなってきました。
そして、摩耶山は…まだまだ遠い…
鍋蓋山からのトレイルはなだらかな尾根道で歩きやすい。
再度公園のへりをゆったりと下っていき、
大龍寺の山門の所でドライブウェイをまたぐ。
そこから管理用の舗装道路をひたすら下って、市ケ原。
時刻は12:30。
少しだけ休憩を入れたら、
トゥエンティークロス方面へしばらく進み、
標識に従って、全縦ルートへ。
いよいよここから摩耶山のしんどい登りです。
登り始めからどうも脈が飛んで安定せず、
歩いては止まり歩いては止まりして、
どうにか整えようとしたのだけど、
いよいよ気分が悪くなって、
布引ハーブ園との分岐の見晴らしの良いところで
一度ザックを下ろして休憩を入れる。
ひとまずDNFするにも、
摩耶山まではいかねばどうしようもないので、
とにもかくにも息を整えます。
15分ほど休憩して、
いよいよ向かいに見えている稲妻坂へ。
とりあえず急がず慌てず、
息を乱さないのを第一に慎重に登っていきます。
なかなかしんどいしんどい登りを詰めて、
学校林道とぶつかるポイントへ。
ここから長い長い天狗道。鈍くアップダウンもあり、
一進一退で行動を上げていきます。
いやあ、摩耶山やっぱり大ボス感あります。
ひたすらに続く上り坂に心底疲弊しつつも、
どうにかこうにか上り詰めてどうにか摩耶山を攻略して
掬星台に到着が14時。
途中休憩をしたとはいえ市ケ原から1時間30分もかかってしまいました。
ここでしばらく休憩しつつ、これからどうしようかを思案。
まだ距離的にはようやく全体の半分。
ただ、厳しい登りはほぼほぼ全クリアし、
あとは、山上のちょっとしたアップダウンだけ。
ようやく具合も落ち着いてきたし、日もまだ高いうちなので、
とりあえず六甲最高峰までは行けるだろうから、
そこまでは行くことにして、DNFは先延ばし。
摩耶山をリスタートして、
オテル・ド・摩耶方面へ向かい、
山上になると少し風も出てきて肌寒くなってきました。
杣谷峠、私立自然の家を過ぎて、途中から
山道へと分け入ります。
しばらく登っていくと、サウスロードとの分岐があるはずですが、
あちらは崩落がひどいのか、もうずいぶん通行止めになっていて、
ほとんど廃道に近いのかもしれない。
そのまま分岐を直進して六甲ドライブウェイに出ます。
少し進んで丁字ヶ辻。
丁字ヶ辻からは、歩行者用の道がないので、
ドライブウェイの脇を、
後続の車を気にしながら歩く部分があり、
車やロードバイクが結構なスピードを出しているので
少しナーバスになりながら歩きます。
周辺に新しい施設ができてたり、
六甲山ホテルが別の運営になって新しくなってたり。
そうこうしているうちに記念碑前。
記念碑前の交差点を渡り、
ドライブウェイに別れを告げて、
六甲山小学校の脇道へ。
先へ進んでいくと神戸ゴルフ倶楽部の
ゴルフ場の敷地内を突っ切って行きます。
このあたりの雰囲気は、
別荘地なゆったり感があって割と好きです。
ゴルフ場を抜け、サンライズドライブウェイを渡ると、
みよし観音様が今日もたたずんでおられます。
軽く会釈をして、先の登りをこなすと、
ガーデンテラスに到着。
時刻は15:40。
ひとまずはここから先の長丁場に備えて、腹ごしらえと、
レストハウスをのぞいたら、なんと冬季休業中…
マジか…とちょっと焦っていたら、
隣のレストランは開いていたのでそちらでカツカレー大盛。
久しぶりに温かいご飯はやはり旨い。
みるみる元気が出ますな。
16時となりリスタート。
お腹も満たしたことだし、
ここまで来ればもう、DNFはほとんど頭にはなくなる。
ただもう日暮れはすぐそこまでやってきている。
ナイトハイクはもう決まりだが、
あとは暗くなる前にどれだけ距離を稼げるか。
ガーデンテラスの裏から電波塔まで上がり、
そこから下って旧・極楽茶屋のところで再びドライブウェイ。
ここからしばらく、歩行者用のトレイルが、
蛇行する車道と何度もクロスする形で、
細かいアップダウンを強いられるのだが、
このちょっとの上り下りが意外と難儀で骨が折れる。
まだかまだかといくつもの小登りをクリアして、
ようやく六甲最高峰に到着。おひさしぶりです。
時刻は17時ジャスト。
あまりぐずぐずしていられないので、
写真を撮ったらすぐにリスタート。
最後方から一軒茶屋に降りてくると、
トイレが何やら妙に小奇麗になっている。
今日は用はないのでとりあえずスルー。
一軒茶屋から、東縦走路までの区間も、
全く歩行者用の道がないので、後方に十分注意しながら、
ドライブウェイの脇を歩きます。
トンネルの手前でいよいよ神戸市を離れて芦屋市へ。
といってもすぐにトンネルを越えたら西宮市なんだけどね。
旧鳥居茶屋を過ぎて、カーブNo.113まで来る頃には、
陽がいよいよ落ちてきました。
ここでようやく車道を外れて東縦走路に入ります。
ここから宝塚までまだあと13km。
基本的には長い長い下り一辺倒ですが、
ここからは寒さと暗さという別の戦いになります。
そしてここからはもう途中エスケープできるポイントがないので、
宝塚まで歩き切るしかありません。
いざ!!
東縦走路に入ると、木々に囲まれた森の道となるので、
まだほんのわずかに残っていた落日の光も届かず、
まだ17時ですがかなり暗くなってきました。
木々の間に芦有ドライブウェイの宝殿ICが見える辺りまで来る頃には
もうすっかり明るさがなくなり、ライトオン。
元々東縦走路は、単調で
特別めぼしいポイントもないところなのだけど、
ナイトハイクとなると、もうどこがどこやらで、
似たような道を延々進んでいくような感覚です。
船坂峠辺りまでは、少し道がえぐられて、
ザレザレの場面もあったりしますが、
基本的には歩きやすい道。
途中、見覚えのない見晴らしポイント。
下界もすっかり夜です。
どれくらい歩いてどれくらい時間がたったのか、
全く感覚がない中、
少しのぼりをこなして舗装道路に出ます。
ここが電波塔のある太平山。
東縦走路の中間地点です。
ここから少し整備用の舗装道路を歩いて
大谷乗越への下りトレイルを行かねばならないのですが、
いくら進んでも下り口が見つからず少し焦ります。
というのは舗装区間を歩くのは
そんなに距離がなかったと記憶違いをしていたためです。
ひょっとして下り口をこのままスルーしてしまって、
ハニー牧場の方まで行ってしまって船坂に降りてしまったら
えらいことになると、ドキドキしつつ歩いていくと、
その先に無事に標識を見つけて一安心。
舗装道路から、一気の下り坂を慎重に下っていけば、
大谷乗越。
ここで車道をまたぐので左右を確認して対岸へ渡り、
再び森の中へと分け入っていきます。
道はずいぶん穏やかなトレイルになります。
もうすっかり音も明かりもない世界に慣れてきました。
こういう静かで孤独な歩きが一番落ち着きます。
とはいえ、体力の方はもうボロボロですが。
そうこうしつつ、譲葉山を過ぎ、
岩倉山の眺望ポイントまでやってきました。
あともうちょい。
岩倉山から道は北向きに進路を変え、
そこから一気に下りとなります。
そこそこザレているので慎重に下っていくと、
下の方にほの暗い灯りが見えてきました。
ようやく塩尾寺までやってきました。
ここでダートのトレイルは終了です。
塩尾寺から先は舗装道路を行くだけですが、
ここは激坂で有名な所で、
かなり傾斜が急な道を下っていくのですが、
疲れ切った足へのダメージがかなりつらい区間です。
途中の広場から宝塚の夜景を見ながら休憩しつつ、
ぼちぼち下ります。
甲子園大学の脇をかすめながら、
急斜面の住宅街を下って
宝塚駅にゴールしたのが、20時少し前でした。
6時にスタートして、実に14時間近くのすえ、
無事に完走できました。
ということで、今年も無事に歩き通すことができました。
コロナ禍で2020年はお山にもほとんど行けなかったし、
体力の低下が著しく、コンディション不良もあって、
途中何度も難しいかなあと思いましたが、
歩き通せて一安心です。
ということで2020年の山納めでした。