4月初旬のこと。
奥さんのお誕生日があるのだけど、
彼女はあまり物欲がなく、
毎年プレゼントに何をあげてよいか悩みどころ。
今年も間際までプランがなく、困っていたのだが、
いつも同じお店でセレクトするのも変わり映えがしないので、
今年は別の所でと、色々思案して、
かわいらしいものなら、倉敷なら色々あるあるはずと思い立って、
そちらへ出かけることに。
ついでに仕事の用事も一緒に片づけてしまいます。
せっかくなら、密を避ける意味でも、健康のためにも自転車で。
とはいえ、あくまで主目的はプレゼントゲットなので、
時間もないため、途中のわずらわしい市街地は
電車でショートカットして、おいしいとこ取りで走ることに。
昔はストイックに全自走して、走行距離を稼ぐことに必死でしたが、
もうそういう追い込み方をして、燃え尽きてしまうと、
チャリがまた遠のいてしまうので、
気軽に、ついでに、楽しく走れる分を、と力を抜いて。
ということで、始発のJRで輪行して姫路駅まで。
そこまでの100kmはトラフィックの多い、
見どころのない市街地ルートで、
もう目をつむっても走れるほど
走り倒しているのでショートカットです。
本当は面倒なので、姫路よりもう少し先まで楽をしようと思ってたら、
少し先で踏切事故が発生。
しばらく車内で待機していたのだけど、
かなり時間がかかりそうだったので、ここからスタートすることに。
(その先が復旧したのは3時間後だったようで、好判断でした)
姫路からJR線に沿って進み、はりま勝原まで。
そこから裏道を伝って、王子橋の所で揖保川に出る。
川を渡り、県道441号に入り、浦部で右折。
少しの登りをこなし竜野方面へ。
そこから再び少し登ってから、新幹線をくぐり、
R2には出ずに裏道。
相生には向かわず、
そのまま裏道で旭大橋のところで県道64号に入る。
そのままドンツキのボート公園前まで向かい、
R250に入って少し進むと、道の駅 あいおい白龍城。
なじみの場所ですが、久々です。
ここはトイレ休憩だけ。
工和橋を渡り、R250を引き続すすんで、
にぶいにぶい高取峠の登り。
そこそこ交通量があり、みなかっ飛ばしているので、
ひやひやしながら、峠をこなします。
反対側をダウンヒル。
意外とコーナーが多く、また減速帯のガタガタがあるので、
余り飛ばしすぎず慎重に下ります。
5年前にできたばかりの坂越大橋で対岸へ渡り、
のどかな千種川を南下していきます。
それにしてもいいお天気。絶好のライド日和。
しばらく進んで播州赤穂駅。
引き続きR250。
JR線をくぐって、大きくヘアピンを描きながら、
市街地を回り込むように進みます。
天和の先で1つ目の登り。
えっちら登って、JR線をまたぐ。
備前福河の集落の先で県境の登りへ入る。
いよいよ岡山県に突入です。
反対になだらかに下って、寒川・日生と進みます。
ちなみにカキは食べれないので、
日生に来てもいつも普通のお好み焼きやエビオコを食べる。
せめて片上大橋が自転車通行できたらいいのになあ。
そのままおだやかな東備港をなぞりながら西へ西へ。
リスタートして、不老川をなぞって伊部駅。
R2をまたいで、旧街道へ入る。
大ヶ池をなぞりながらのんびりと。
長船のところで、吉井川とぶつかるので、
ここでR2に入る。
交通量が多い幹線道路はできるだけ手早く進む。
備前大橋で対岸へ。
しばらく進むと、R2はバイパス化するので、
R250方面へ。
この先路肩が狭く、轍も多いので、
砂川橋を渡ったら、新幹線の方へ曲がって旧山陽道へ。
百間川を渡り、県道402号に入る。
そのまま直進し、JR線をまたいで岡山駅西口へ。
岡山駅はそのまま通過して、県道242号をひた走ります。
ちょうどお昼時ということもあってか、車の交通量がかなり多く、
ストレスフルで路肩を進む。
岡山西バイパス、笹ヶ瀬川を渡ると、
道は新幹線直下の側道となる。
ここはいつも信号によく捕まるのでストップ&ゴーになる。
本当は倉敷でお昼でもと思っていたのだが、
余りにお腹が減ってしまったので、
途中のファミマでガッツリ補給。
リスタートして、道は新幹線と別れて左手に折れ、
井田の敷地をなぞって、その先で倉敷JCTをくぐる。
ここから大通りはまたまたっ車だらけになり、慎重に抜けていく。
そうしてようやく倉敷に到着。
駅から裏道を伝って、美観地区へ。
時刻は13時。
途中からとはいえ、すでに130kmほど走ってきました。
お久しぶりの倉敷美観地区です。
なかなか盛況なようで、かなりの人出がありました。
時間もないし、人の多いところは避けたいし、
何より今回の目的は観光でも自転車でもなく、
プレゼントゲットなので、そちらのミッションを。
色々かわいらしいお店を何軒か見て回り、
最終的に本町通の入り口にある、ご存じ林源十郎商店さんへ。
そこでいい感じのイヤリングを発見してそれをゲットしたのだけど、
たまたまこの週末だけやっていた
京都のMORIKAGE SHIRTさんの展示販売があって、
そこで奥さんに絶対に合うワンピシャツを見つけてしまったものだから、
それも合わせて。
プレゼントが2つになってしまったけど、
まあ日頃頑張ってくれているし、いいっかな。
合わせて仕事の用事も済ませ、
倉敷で何か食べようかとも思ったけど、
さっき補給したばかりだったのと、
自転車を置けるところがなく、
人もどんどん増えるので早速離脱。
それよりも行きたい場所があり、そちらへ。
倉敷川に沿って進む県道22号で南下します。
R2バイパスをくぐり、
向こう側に見える小高い山並みに向かって
一直線の道を進みます。
粒江小東の先、瀬戸中央道までのところが急な登りで、
それをやっつけると短いトンネルをくぐる。
細かいアップダウンで丘を越え、反対側へ下る。
水島ICまで下ってから、県道21号を登り直し福林湖を通過。
そのまま反対側へ下って、徐々に市街地へ入ります。
しばらくして児島駅に到着。
ちなみにこの駅がJR西日本とJR四国の管轄区の境になります。
鷲羽山や下津井にも立ち寄りたかったのだけど、
そこまでの時間的な余裕がなかったのでそちらは断念して、
R430で児島港をなぞりながら東へ。
田の口で道が直角に折れ、そこから海際の道になる。
いや~い気持ちいいねえ。
さて、ここから目的地の王子が岳までのヒルクライムです。
R430を曲がると早速の登り、ぐんぐんと高度を上げていきます。
右にゆっくり弧を描きながらかなり急な斜面をヒ~ヒ~言いながら。
途中で車幅が狭くなる辺りまでは、結構な急坂。
そこをどうにかクリアし2連エアピンを抜けます。
少し斜度が緩み、2つほど分岐を見送って、
海側と反対の東斜面に取り付きます。
こちらもなかなかしんどい斜度が続き、
いくつかアップダウンを抜けて、
ようやく展望台に到着。
久々にキッツい登りでしたが、どうにかこうにか@@
展望所からは瀬戸内海の絶景が!!
南東の方向に対岸にうっすら高松の市街地が、
そして南西の方向には瀬戸大橋。
お見事です。
展望所からさらに少しのアップダウンをこなして、
新割山の駐車場へ。
そこからダートで先に進んで、
目的地の王子ヶ岳パークセンターに到着。
この中にある、belkさんで絶景を眺めながらコーヒーを一杯♪
と思ってきたのだけど、もう予約待ちがズラリで、
入れず@@@@
やっぱり人気なんだなあ@@@@
店内は入れませんでしたが、でもこの周辺は絶景だらけ。
景色だけでも堪能します。
この辺りはパラグライダーもできるほど、眺望が抜けているので、
本当に素晴らしい景色が眼前に広がっています。
瀬戸内海は、陸から海から島から山から、
色々なスポットからの景色を見てきましたが、
ここは3本の指に入る絶景です。
絶景にしばし見惚れているうちに、
時刻は17時になろうとしている。
そろそろ戻らないと遅くなってしまうので帰路につきます。
展望台の所の分岐を、来た方と別の方を選択し、
県道462号へ。
くねくね下って、おもちゃ王国を横切り、
県道427号に入って北進。
天王池まで下って県道62号を岡山方面へ。
秀天橋で幹線道路を離れ、直進して裏道へ。
JR宇野みなと線に沿って東へ進みます。
この一帯は児島湾をせき止めて作られた一大干拓地。
夕暮れで世界が黄金色に輝くなか、
一大平地をひた走ります。
そよぐ風以外にほとんど音がなく、
ただひたすらに世界が平和。
ああ、ずっとこんな時間が続けばいいのになあ。
ぐるっと湾をなぞって児島湾締切堤防で対岸へ渡ります。
この西側が淡水の児島湖、東側は海水の児島湾。
ちょうど湖の向う側に夕陽が落ちてゆきます。
道なりに大通りへ進み、洲崎で県道40号へ入り北上、
すぐにR2バイパスをくぐる。
ここからはトラフィック地獄。
十日市でR30に入るとさらに大混雑。
清輝橋でたまらず裏道へ。
そうして岡山駅へ到着。
本当はもっと走って帰ろうかとも思ったけど、
すでに200kmを越えているし、日没サスペンデッドということで。
とはいえまだ19時で、慌てて帰る事もないので、
のんびり在来線で帰宅。
<後日談>
奥さんの誕生日に無事プレゼント。
とても気に入ってもらえて、
わざわざ買いにいった甲斐がありました。
それから、ディナーはイチボのステーキ、
そして年に1度、奥さんのためだけにケーキ作り。
今年は白桃と桜桃のレアチーズケーキを。