記憶の残滓 by arkibito

「マジメにアソブ、マジメをアソブ」をモットーに、野山を駆け、コトバを紡ぎ、歌う。

北欧式健康法? (よい子はマネしちゃダメ)

この写真をよく見てみてください。
これは5年くらい前に行ったデンマークで撮った一枚。
この凍った海の写真に、全裸で歩く初老の男性の姿が!


コペンハーゲンから電車で20分のところにあるクランペンボーという
海沿いの町を訪れたときのこと。
初めて凍った海を見た。
僕も奥さんも大はしゃぎで、
誰も踏んでいない雪の上に足跡をつけたり、大の字に寝転んだり。
すると、横から自転車に乗った陽気なおじいさんが走り去り、
いきなり服を脱ぎだした。そしてバリバリに凍った海面を割りながら
じゃばじゃばと泳ぎだした!
5分か10分ののち、海から上がってきたおじいさんは、
モウモウと湯気をあげ、ウホウホという声を出しながら、
来たとき以上に陽気に走り去っていった。
一部始終を見ていた二人はただただ呆然…

北欧では、海や川に飛び込んで、
そのあとに熱々のサウナに入るという風習は知っていた。
でも、あの時あの場所に、サウナはなかった。
とにかくチャレンジャーなおじいさんだった。


ランペンボーは、北欧デザインの巨匠アルネ・ヤコブセンが、
町全体をデザインした小さくてかわいらしい町。
集合住宅、ガス・スタンド、映画館、
そしてベルビュービーチに佇む監視塔。
眩しかったのは雪の白さだけじゃなかった。