記憶の残滓 by arkibito

「マジメにアソブ、マジメをアソブ」をモットーに、野山を駆け、コトバを紡ぎ、歌う。

鈴鹿4時間ロード チーム 詳細編

決戦前日。
朝起きると背中を攣った状態で、首が下に向けられない。
午前は娘のお歌のレッスンに同行し、
その足で近くの梅パへ寄って、クリートとパワージェルを購入する。
夕方に少し仮眠して、22時くらいからマシンのメンテ。
どうもヘッド周りがギシギシ鳴る。まあ走りに影響はないでしょう。
駆動系に油をさすが、一番頻度の高い中間のギアの切り替えがどうもギクシャクしている。
リュックに必要なもろもろのものをパッキングし、日付が変わったくらいにぱしゃ君に連絡。
いそいそとぱしゃ君ん家へと走る。
ぱしゃ君は角をはずしたり作業中で、その間家に上がって待機。
足の付け根にできたアテノームの具合はあまりよくなさそう。
1時になり、駐車場へ向けて走る。
手馴れたものであっという間に詰め込んで出動。
のっけからBGMがなぜかPEARL JAMで非常にけだるい感じでテンション下がる。
モンキーズジュディマリで復活。
今晩は名神が異常に空いていたので3時には会場入り。
パドックパスでサーキット内に駐車するが、思ったより車が少ない。参加者減?
まずはその辺にいるはずのウメさんにTELして落ち合う。
ウメさんは今回単独でアタック120kmに参戦です。
まだピット開場まで2時間近くあり、誰も並んでいる様子がないので仮眠することにする。
例によってなかなか車の中では寝付けない感じだが、無理やり目を瞑って体を休める。
4時過ぎにウメさんから列が並び始めたとの一報。
ぱしゃ君が眠たそうだったので、そのまま寝かせておいてやり、
寒いので服を着込んだりして4:30くらいに先に並んでくれているウメさんと合流。
もう30分前だというのに列の長さは去年の秋の半分くらい。
春SPに参戦するのは初めてだがこんなもんなんんだろうか。
朝の冷え込みに耐えながら待って、5時ジャストにピット開放。
まるでバーゲンセールか西宮戎の福男バトルのように、みな駆け出していく。
今回はピット交代があるので、パドック側ではなくコース側をなんとしても陣取るべく、
荷物を抱えたウメさんを置いて、1人猛ダッシュで所定のピットレーンへ。
なんとか一番前の位置を陣取ることができた。
ウメさんが持ってきてくれたシートや椅子などをセッティングして準備完了。
とりあえずメンバーに連絡を入れておく。
6:30の試走までは何もすることがないので、朝ごはんを食べたり、
マシンについているロング用の余計な装備たちをはずしたり。
6:00になっても誰も来ず、そろそろぱしゃ君を起こして呼び寄せる。
試走15分くらい前になって、kurubiさん、しおさんが合流。
ようやく賑やかになってきました。写真撮影をしたりなんやかんやして試走へ。


↓ピットの様子


5人そろってコースイン。
試走では、まずぱしゃ君の具合を見るのと、初ライドとなるしおアニキにコースレクチャー、
それから個人的にはどうも冷えのせいで発作気味なので、
試走のうちにしっかり上げて、心肺を整えておく。
半年振りのサーキットはやはり爽快に走れる。
しおアニキにどの部分でどのくらいのペースかを伝えるため、そこそこ上げながら進む。
ぱしゃ君は少し難しい感じか。
天気は雲が多めだが雨は大丈夫そう。直射日光がないので絶好のコンディション。
若干風があって、特にヘアピン〜でデグナーあたりまでが微妙な横風なのが怖い。
とりあえず1周済まして、あとは自由に2周目。
2周目は高速コーナーの感触を確かめたり、高速区間でどの程度が上げてみたり、
で自分は2周して切り上げる。
kurubiさんとしおアニキは3周目に突入。元気やなあ。
一旦戻って、ぱしゃ君に具合を尋ねるが、6週行けそうな気もするし、ヤバイ感じもするという。
当初はスタート直後の大混雑を抜けるのは自分が適任かとトップバッターを申し出ていたが、
ぱしゃ君が何周できるのか全くの不透明。
できるだけ後に人を残していた方がフォローしやすいので、順番を交代することにする。
ぱしゃ君がもう1周、様子見で試走リクエストが来たので併走するが、
サドルに座っているだけでも圧迫感があるようで、やっぱ厳しいなあと漏らす。
とりあえずぱしゃ君には、可能な分だけ走ってきてもらって、
あとは3人でなんとかするからと伝える。今回は個人戦ではなくチーム戦。
1人が厳しければ皆でフォローすれば全く問題なし。
そして戻ってきて、スタートラインにつくぱしゃ君とウメさんを見送る。
他のみんなは方々ピットウォールに張り付いてスタートを固唾を呑んで見守る。
恒例の挨拶でひと笑い。
今回はネットで色々叩かれているからか、不正禁止やらなんやら口すっぱく言っていた。
当の2人はかなり遅くに集合したのであまり前方へはいけなかったよう。
次、いいところを狙うならもっと早く集合して前の位置を陣取る必要があるな。
さてさて、8時間と240組が8:00ジャストにスタート。
その3分後にいよいよ熱い火蓋が切って落とされる。


↓スタート前の決起集会


↓いよいよスタート


自分はピットウォールに残って、通過するぱしゃ君への伝達係。
とりあえず最低でも4周はすると固い決意を述べていたので、
カウントをしながらカメラ撮影。
今まで鈴鹿では朝も昼も過酷に走りっぱなしだったので、
今回ピットで色々できるのは新鮮。
8時間の先頭集団がものすごい速さでメインストレートを駆け上がっていく。
おそらく35km以上は出ているのではなかろうか。相変わらずのモンスター。
その後1周10分台というスローペースで4時間の先頭集団がやってくる。
10分台なら調子がよければぱしゃ君集団に潜り込めているかもと期待したが
第2集団から少し離れた位置で発見。檄を飛ばす。
ウメさんも無事に1周目を切り抜けて戻ってくる。表情を返す余裕がまだまだある。
2人ともがんばれ!
あいにくストップウォッチなどもって来ていないので、
時計で大体の目安をつけておおよそのラップを勘定していく。
2周目、4時間の先頭集団はいきなりペースを上げて8分台で戻ってくる。
ぱしゃ君は9分代前半のいい感じで戻ってきた!
トレインの間に陣取って、非常に引き締まった表情でレースに集中している様子。
フォームも安定していてスピードに乗っているし、これはなんとか担当分はもちそうな予感?
その印象は3周目に突入時も変わらず。
隣にいたkurubiさんとナントカなりそうですねと話す。
レースに向けての決まりごととして、
ピットインする際は前の周回の時にピットに向けて交代のサインを出すことにしたのだが
3周目で合図はなかった。4周回目の時に合図が出るかもしれないので、
とりあえずパワージェルを2本と、ボトルの茶を軽く流しておく。
この調子なら5周、6周も十分ありうる。あんまり早く用意してもいけないので
本格的なアップや支度は合図が出てからにすることに。
1周あれば、十分ウェアやシューズ、マシンの用意はできるし、
1時間ちょい走るためにもう少し食べておけるだろう・・・・・・と思ってたんです!


↓余裕のポーズ、ウメさん


↓故障箇所の激痛で鬼の形相


そろそろぱしゃ君がメインストレートに戻ってくる時間になり、
現在のラップと周回数を教えるため目を凝らしてコースを見る。
するとウメさんが余裕の笑顔を見せながら、4周回目に突入していく。
ん?さっきの周回ではぱしゃ君がウメさんに先行していたはず。
やはり故障の影響で遅れだしたか。となると次の周回あたりで交代するように告げるべきか。
もうすぐ通過するはずなのでkurubiさんと2人で気を引き締めてコースに目をやる。
しかし、一向に姿を表す気配がない。
おかしい、おかしい。
kurubiさんも心配顔になっている。
シャレで、「まさか後ろのピットレーンにおったらマジ笑いますね〜」といいながら
振り返ると・・・・・いた!マジでいた!ぱしゃ君何やってんのおおおおお〜!?
その時の奴の顔は、まるで雨の日にダンボールの中で震える捨て猫のごとき表情。
申し訳なさとふがいなさ、後は頼んだというのと、
色々な感情がいっぺんに出て、なんともいえないグシャグシャの顔つき。
とにかくこうしてはおれないので、慌ててピットへかけ戻り、カメラを置き、
メットをかぶる。しおアニキにタスキをつけてもらいマシンにまたがり出動する!
が、うまくクリートがはまらないのでどうしたものかと思ったら、靴がそのまま!
オーマイ!さすがに無理なので、一度マシンを降りて靴を履きなおして、
全くの準備もないままあわただしく出陣!まさかまさかの展開です。
でも・・・確かにぱしゃ君が予告なしで入ってきたというのは予想外だったが、
最初からありうる話だったのだから、次走者の自分はピット案内役をkurubiさんに一任して
いつでも出れるように待機しとくべきだった・・・反省。


とりあえず、思いがけずピットでタイムロスしたというのが頭にあって、
最初尻上がりにペースを上げてアベレージ勝負と思っていたプラン崩壊。
体が冷えている状態でいきなりMAXまで上げる。
シケインを抜けてからスプーンまで45kmまで上げてごぼう抜き。
そのままスプーンの上り返しでも30kmオーバーでダンシングで進む。
ダンシングの時に違和感を感じてハンドルを見ると、慌てて出動したものだから
グローブをするのを忘れたまま素手で走っていた。まあ、走り自体に大きな影響はないだろう。
とにかく1周目はがむしゃらに回します。
ちょうど良いトレインも先頭集団も遠く離れてしまっているのかおらず、
単体さんをひたすらにぶっちぎっていく。
とにかく全く準備してなかったのと、いきなりトップギアに入れたので足が攣りそう。
それをごまかしながら2周目へと突入する。
ぱしゃ君の顔が見えたので、まかせとけと合図を送って、加速する。
とにかく少しでも失ったタイムを稼ぐためにひたすら上げ続ける。
こないだの堺浜の方がよっぽど辛かったぞ!とハッパをかけもがく。
とにかくもがけるだけもがいてスプリントの様相。
そのうちハンドルを握るフィーリングがおかしいので見てみると
左側のバーテープがメロメロにはがれて風になびいている。
とにかくどうしようもないのでそのまま行く。
悪くない感じで2周目もまとめあげ3周目突入。そろそろフルもがきが厳しくなってきた。
のっけからいきなりMAXまで心肺が跳ね上がった影響か
3周目のスプーンの上り返して軽く脈が乱れて気分が悪くなる。
こういうときに無理するとすべてがパーになるので、
とりあえずヘアピンまでのなだらかな区間だけペースを少し落として心肺を整える。
その間に水分補給と思ったらボトルにほとんど入っていない・・・
後半に向けて残しておきたいので一口だけ飲んで湿らせる。
そのうち脈の乱れも収まってきたのでヘアピンからフルスピードで62kmで駆け抜ける。


↓まさかまさかの素手アタッコ


↓そっとしてあげてくださいの図


↓もがき中


4周目。ちょうど中だるみの状態。なかなかそれらしいトレインを見つけられないまま
ほとんど単独TTの形で来てたので、ペースが落ち気味。
これはいかんと手っ取り早く近くのトレインに非難したのだが、
これが思ったより遅くて無駄にタイムを落とす。
業を煮やしてスプーン上りで全員をちぎって先行する。
この周はヘアピンからの高速区間で横風が厳しく、軽く煽られたこともあって50km程度しか出せなかった。
4周目で実感としてタイムを落としたと感じ
折り返しを過ぎたという気持ち的な余裕もあって、ここでエンジン再点火。
ヘアピンの手前で一番速い8時間の先頭トレインに遭遇。
これはチャ〜ンス♪と無謀にものっかる。
最速区間はわけなくついていける。デグナーからの上り返しも40kmオーバーでOK。
そこから再び下りに入るまでの鈍い上り区間、単独だとがんばって32〜3kmというところを、
36,7kmで駆け抜ける。ここがめちゃしんどい。
なんとか切れずにS字の下りに突入し、目いっぱい回す。2,1コーナーを大外からまくって、
メインストレートまでなんとかトレインに乗ったまま帰ってくる。
さすがにゲロゲロである。シケインへの上りで限界が来て、
なんとかトップまでは持ちこたえて集団に混じって上りきるが、
そこから下りに転じるところでの加速が間に合わずに、途中下車。サヨウナラ〜。
本当は下りでこそ、トレインに乗って体力温存すべきなので、
切れた場所がちょっとよろしくないが、これが今の実力。
遠くなっていくトレインへ未練タラタラしている場合ではない。
トレインに乗った疲労はすさまじいが、次の周回でペースを大きく落としては
トレインに乗った意味が全くないので、勢いづいたところでしっかりと回す。
ちょうど飛び石のように小トレインがいるので、渡り歩きながら進む。
先頭集団は別として、ヘアピン〜デグナー出口までのところと
ダンロップから第1コーナーまでの区間は自分はかなり速いみたい。
その間をつなぐ区間(デグナー〜ダンロップ)の鈍い上りが克服できればいい感じかも。
残り体力やら時間を考えると、予定周回よりももう1周いけそうな感じ。
ぱしゃ君の穴を埋めてやるという気持ちも強くて
6周目突入の時にピットに向けて合図し、7周目行くことを告げる。
本当は8周目にも行きたかったが、すでにこの時点で軽くハンガー気味。
当然ポッケには何も入っていない、水もない。
あと3周ではハンガーでペースが極端に落ちることは間違いなかったので
7周の判断でよかったと思う。
最終周に入る時に、しおアニキに合図を送り、ピット交代の準備を促す。
そこからはもう、次のピットストップのロス分は稼ぐぞとフルもがき。
途中同じZジャージを発見し、ゼッテー負けれね〜と思ってさらに加速。
S字コーナーででめちゃ速いトレインにのっかり、そのままメインストレートへ。
ペースがいいので危うく下り損ねそうになるが、慎重にまくってピットレーンへ。
タスキをはずしておいて、待機しているぱしゃ君にパス。
自分は邪魔にならないように勢いに任せてピットを通過してから戻る。
振り向きざまにしおアニキが駆けていくところだったので、一言「気をつけて!」と叫ぶ。
ということで自分のパートの鈴鹿はこれにて終戦
そういえば、おそらくどこかでウメさんとすれ違っているはずなのだが、
全く見つけられなかったなあ。
まずは個人的なリザルトを検証してみる。


4周目 9:13.692 (ピットの加減で若干タイムが早い)
5周目 9:26.205 *純粋な最速ラップとしてはこれ
6周目 9:45.621
7周目 9:50.029
8周目 9:34.065
9周目 9:29.472
10周目 9:43.468 (ピットの加減で若干タイムが遅い)


個人的なリザルトでいえば、ave9:34ということでそこそこ目標どおりのペース。
コンスタントに安定したラップを刻んでいる感じ。
あとそれぞれ4秒ずつ稼いで9:30にもっていきたい。
我ながらクレバーにできたなと思うのは、7周トータルでまとめ上げるために、
中間でいったんペースを落として無理せず、後半に再びタイムを上げているところかな。
ピットストップロスも含めて1回も10分台に落ちなかったのも大きい。
苦手?のメインストレートも前は25km前後とかだったが、
今日は32km程度でぐんぐん上がれた。
事前の準備やら補給&水分携帯がしっかりできればもう少しベースアップ&周回できそう。


↓交代待機中


↓しおアニキ発進! (実は後方で自分が叫んでる)


↓厳しい表情で戦況を見つめる鬼カントク


さて、ここからは後方支援部隊に転属です。
しおアニキを見送って、とりあえずピットにあった適当なものを口に放り込み、
休むまもなくピットに急行。カメラを撮りながら、時計と睨めっこ。
実は足が棒になるほど疲れていない。
いつも4時間+トロッフェみたいな無茶な走り方をしていたので
かなりハードな1時間だったとはいえ、それほど足に来ていない。
なので8周目に突入したかったんだけど、補給失敗しているし、
それならば、もう少し後先考えずに上げておくべきだったかな?
でもトラブル続きだったので、レースを落ち着かせるという意味ではよかったのかな?
うむ〜難しい。でもあのシチュエーションで最大限のことはしたつもりです。
さて、しおアニキ、速い速い。
早速先頭トレインにのっかてたりするし!カッケ〜。
こちらは珍しく写真係に徹することができるので、流し撮りをしたりカメラ小僧状態。
しおアニキのスピードが速いのでなかなか難しい。
だいたいどのくらいで周回してくるのかは予想がつくのだが、
コース中に溢れているローディーの中からアニキを見つけ出すのがまず難しい。
ようやく発見してファインダーをのぞいて、ズームしてとやっていると
あっという間に通り過ぎてしまう。
最初は発見すること自体が遅くてうまくいかなかったが、
徐々にタイミングをつかんで的確に捉えられるようになる。
撮影と同時に、今何周でどんなペースか、簡単な情報も伝えねばならず、
ピット作業はなかなかどうして結構忙しい。


↓うまく集団に乗って追い上げを図るしおアニキ


↓引き続きたそがれるぱしゃ君をお楽しみください


↓見れば見るほどJ・アレジ


↓そろそろ愛想ができなくなってきたウメさん


しおアニキも序盤の爆走ぶりで疲れが見えてきたのか、
走り方を切り替えたのか、ガンガン行くというよりしぶとくトレインの中で進行している。
ウメさんもそろそろピットへ愛想を向けている状態ではなさそう。
2人ともがんばれ!
最終周回に突入し、しおアニキに合図を送る。
自分もバトンをつける係としてkurubiさんのそばで待機。
そしてドドドド〜っと入ってきたしおアニキからバトンをキャッチして
即座にkurubiさんの足に装着。ポンッとお尻を叩いて送り出す。
残り時間あと1時間15分といったところ。
残り8周でトータル25周はほぼ間違いないところ。
あとはkurubiさんのがんばりでなんとかもう1周、26周回目に入ればいいとこ狙える!
任せた教官!
大よそのラップタイムでいくと、9分前半のいいペースで戻ってくる教官。
メインストレートの微妙な傾斜も軽快に上っていく。
フレッシュな教官と、疲れが見えてきた他チームのローディーと単純比較はできないけど
それにしても1人異次元の走りですいすいストレートを駆け上がっていく。
余裕綽々でこちらに笑顔を返してくるので、
きっと斜度が足らないとか思ってるんでしょうねえとピットでは余裕の会話。
2周目、3周目も超余裕の表情で、タイムもペースもキープできてる。
試走の際に今日はイケそうやと自信たっぷりだっただけあって、かなりイイ感じ。
ただ、ちょっと心配だったのは、全くトレインに乗っている様子がなく、
ほぼ単独走になってるんじゃないかということ。
メインストレートだけで判断はできないけど、下り区間がkurubiさんは少し苦手だし、
上りはヘタなトレインに乗るよりマイペースで上ったほうが速いだろうし・・・
トレインを有効に使える状況にないのではないだろうか?
とはいえさすがに単独走ばかりで足を溜めずにこのペースでは、
どこかでガツンとペース落ちるんじゃないかとしおアニキにつぶやく。
一方、そろそろウメさんはゴールに向けての最後の追い込み。
ウメ奥さんと2人で観戦しながら、ラス4からのカウントダウンに入る。
なかなかこの頃になると疲労が顔に表れてきます。
最初ウメさんが通過して2,3分あとにkurubiさんが颯爽と現れるといったタイミングだったが
周回を重ねるごとにみるみる差が縮まっていく。


↓満を持してkurubi教官、疾走!


↓笑ろとりますよ。異次元の走りでメインストレートを駆け上がる


こちらのチームは快調に教官が飛ばしていて、もう何も全く問題がない。
あとは残り1,2周でのタイミングで残り制限時間を勘定して、
もう1周追加できるかどうか、ハッパをかけるくらいしかない。
そこで、ゴール間近のウメさんの方に集中してセコンドにつく。
ウメさんラス3あたりでkurubiさんの方がついに先行する形となる。
結構辛そうなウメさんにエールを送り続ける。
そしてラス2の周回。さっきkurubiさんが先行して通過したはずなのに、
さきにウメさんが通過する。
ん?何かおかしい。ペースダウンにしては2,3分も遅くなるわけがないし、
ひょとして深刻なメカトラ?もしくは落車や事故?
終盤にかけて救急車の出動が3回もあったのでかなり心配。
ともかくも6周目に何か起きたことは間違いなさそう。
隣にはウメ奥さんしかおらず、様子がおかしいことをピットに伝えようと振り向いたら
なぜかしおアニキが愛車にまたがって出て行くではありませんか?
いやいや、それで探しにはいけませんてと叫ぼうと思ったら、
超テレ顔でkurubiさんがいるではありませんか!
ええ?何?何?どうなってんの?
まさか2時間前のデジャヴ?
話を聞くと、足を激しく攣ってしまったらしく、
慌ててピットインしたものの出走できないぱしゃ君しかおらず、
そこにたまたま飯を食べに戻ってきたしおアニキをとっつかまえて緊急出動させたらしい。
まさかまさかピットで2回もつまづくとは・・・こうなりゃ笑うしかないです。はははは〜。
まあうちのチームらしいといえばらしい、お茶目なミスです。
とりあえず起こってしまったことは仕方ありません。
あとはしおアニキの起死回生の再登板アタックを固唾を呑んで見守るしかありません。
しかし残り時間を見るとあと15,6分といったところ。
1周8分としてももう3周目突入には3分ほど間に合わない。
とりあえず25周確定で、同一周回でどれだけ順位アップできるかの勝負になってきた。
一方、こちらのチームの大混乱など露も知らないウメさんはもうじき120kmゴール。
ファイナルラップに突入の時に、ゴール地点でカメラ!と叫ぶ。
ウメさんもそれに気づいて了解のサインを送ってくる。
しおアニキの具合も気になるところではあるが、それは他の人に任せておいて
自分はゴールライン付近まで移動をはじめある。
続々とアタック120組がゴールしているのもあってまずまず混雑している中、
シャッターポイントに陣取ってウメさんのゴールシーンをばっちり抑える。
ウメさん!お疲れっした!


↓ウメさん、ガッツポーズでゴール


↓単独120kmお疲れっした!


さてさて、わがチームは残り6分というところで、最終回に突入。
しおアニキ、まさかの再登板でさすがにちょっとパニック気味だが、ペースは悪くなさそう。
周回数は25周で確定。最終ラップはフルもがきしてくれるでしょう。
なんかこのくらいになると、審判長への呼び出しコールがひっきりなし。
なにか不正でも働いたフトトキ者でもいたんでしょうか?
ラストの声かけはみんなにオマカセするとして自分は再びゴールライン付近へ行き、
アニキのゴールをパチリ。
いやあ色々ありましたが無事にゴールです。
4時間4人でつないだタスキがちゃんとつながった瞬間です。
今までチームで集まって一緒に走ったりというのはあっても、
みんなで1つの結果を出すということは初めての経験。
個人で結果を出すというのとは全く異質のプレッシャーや楽しさがありました。
いやあ何はともあれお疲れ様でした!


↓緊急再登板の最終走者しおアニキもゴール!


↓みんなよくがんばった!


すべてを出し切ったしおアニキを拍手で迎え、みなで健闘をたたえあう。
携帯の速報では、暫定順位ながら211チーム中24位と、色々あった割に予想以上の健闘。
出し切った人、ショゲてる人色々いますが、現状できる限りのことを皆したのです。
悔しさはまた来年以降の糧として、今日はとりあえず胸を張って帰りましょうゾ!
少し休憩の後、混む前に退散することにします。
昼時でみんなお腹をすかせているし、軽く祝杯ということで、
どこかでそろって飯に行くことにします。
しおアニキはケツカッチンということでここで一足早くお別れです。
緊急登板分で最長の9周お疲れ様でした!
とりあえず残りの人はそれぞれ車なので、現地で落ち合うことにします。
車へ行く前に軽く出店ブースをひやかし、リザルトの張り出しをもう一回確認して車へ。


↓リザルト張り出し


さて今回のお目当てのお店は、亀山もとい三重のB級ご当地グルメとして名を馳せる
「亀山みそ焼きうどん」の超メジャーどころであり、
関西・中部バイカーのメッカといえる「亀八食堂」へ。
いつも横は通過するのだが一人ではなかなか入りづらい店なので、こういう機会に。
ウメ夫妻が先に到着したようなのだが、TELによるとあまりに多いバイカーの行列で
めちゃくちゃ行列ができているということ。
うむ〜困った。でもあそこはキャパがバカでかいからサイクルも早いはずなんだけど。
kurubiさんも含めて全員合流するまでは動けないので、とりあえず並んでおいてもらう。
で10分ほどして我々も到着。
するとただっ広い駐車場のほとんどがイカついバイクで埋め尽くされている。
総決起集会でもあるのかというほど異様な雰囲気です。
でもこの店では日常の風景。
さっき電話で無理そうです!と叫んでいたウメさんが店前で待機してくれている。
どうも電話の後大きく席が開いたようで、すでにテーブル確保済みだという。
とりあえず中に入ると、異様な熱気ムンムン、肉と味噌の焼ける香ばしい匂い充満。
そして怪しいバイカーのご一行様。おおB級感たっぷりやね〜。
kurubiさんだけ第7駐車場発進で、我々パドック組より到着が遅いので
先に注文しておいて、到着と同時に食べられるようにしておく。
分量が全くわからないが、テキトーに頼んで待機。
するとまずオバちゃんがほいっと皿を投げてくる。
そしてうどん玉をパッケージのまま再びほいっ!ワイルドだぜ!
そうこうしているとkurubiさんから入電があり、店前までお迎えに上がる。
するとさっきのバイカーご一行様が出陣式のごとく、
もったいぶりながら発進していくので思わず足を止めて一部始終を見る。
スゲーね。
で、席に戻るとすでに肉類が到着していて、あほみたいな量のキャベツと共に
どかどかとでっかいチリトリ鍋に投入されている。
それをみんなで味噌をまぜっかえしながらワイワイ焼く。
キャベツは芯の部分そのまま切らずに入っていたりかな〜り雑な扱い。
まさにB級としか言いようがない。
そろそろ肉も焼けてきたかなという頃合いで、うどん玉を投入!
再びみんなで混ぜ混ぜ〜。みるみる焦げる焦げる〜。
とりあえずノンアルビールで乾杯して、五月雨式に食べ始める。
あんなに雑なのに、これがめちゃウマイ!
シンプルな味噌味で、食がドンドン進む。
あっという間に平らげてご馳走様!
これで1人900円ちゅうのは安いっす。


↓関西・中部バイカーの聖地・亀八食堂


↓どかんと焼いて


↓どかんと喰う!


さてお腹もいっぱいになったのであとは帰るだけです。
店のただっ広いパーキングでみなとお別れ。お疲れ様でした。
いつもは午後の部終わりで渋滞するのだが、今日は少し早いのでノーストレス。
亀山JCTでウメさんの車にパスされる。そのまま新名神ではランデブーで帰る。
桂川PAでトイレ休憩。吹田JCTで分岐を間違い、吹田ICに降りられず、
そのまま中国豊中ICまでオーバーラン。新御堂に乗れずに、旧176で新大阪まで。
夜出発の時は目立たなかったが、真昼間に車専用パーキングからチャリが出庫してきて
ガードマンさんがギョッとしてたのが笑える。
ぱしゃ君とお別れして家に着いたのが16時。奥さんと娘は外出中。
飯を食べてそのままシャワーを浴びずにウトウトなって気づいたら翌朝でした。


初のチーム参戦という試みは、なかなか興味深いものでした。
事前の合同練習も大した打ち合わせもなく、案の定ドタバタでしたが
一人孤独に戦うのとは違う楽しさを味わえました。
次回は、今回の4人にウメさんとhideさんも交えて、くじ引きでパートナーを決めて
トロッフェ3組バトルもおもしろいかもしれない。
なにせ、チームの結束より、メンバー出し抜くのが大好きなチームなので(笑)
でもぱしゃ君もぜひ同じクラスでリベンジしたいだろうし、次の鈴鹿も4時間チームかな?
その場合に向けての戦略メモを残しておく。
順番としては下の方がよいのかなと思う。


第1走者: しおアニキ (7周)
   ⇒先頭集団についていけるだけの体力とスキルがあるので、
    早くからスタート集合して前に陣取って、スタートから先頭集団で展開する。
第2走者: kurubiさん (7周)
   ⇒ピット交代で確実に先頭集団から離脱となるが、
    kurubiさんは単独でも十分ペースが速いので、トレイン離脱のロスを帳消しにできる。
第3走者: ぱしゃ君 (6〜7周)
   ⇒ある程度コース上が安定してきたところで可能な限り飛ばす。
    ペース重視なら6周。周回数ノルマなら7周と使い分ける。
第4走者:arkibito (7〜8周)
   ⇒前の3人が走った残りタイム分をとにかく走る。残飯処理的に帳尻あわせする。
    前でアクシデントとなってロングタームになっても走れる持久力があるのと、
    安定したタイムで走れるので。


まずはスタートの集合はできるだけ早くしておきたい。
スタートは大混雑で、後方から追い抜きをかけるのは難しく、事故のリスクも増える。
何もしていない段階でスタート時点から差がつくというのは、ハンデ以外の何物でもない。
あとピットでの分担も意外とちゃんとしておいた方がいいのかも。
無線があれば一番いいのだろけど、そこまで導入するものアレだし。
少なくとも次の走者は現走者が何周目だろうと、ピットで待機して
いつでも出走できるようにしておかないといけないな。
あとはトレインにうまく乗っている場合は別としても、ピット前を通過する場合は
合図しやすいラインを心がけた方がよいかも。
毎周回は無理でも間に1、2回現状確認のため。
声をかけている側もちゃんと伝わっているのかわかりにくいので。
それから、やはりピットストップのロスというのがどうしても一番大きいので
ピット回数は今回のように1人1回にした方が良いだろう。
それを間違いなくするためには、担当している時間ないしは周回をしっかりこなせるだけの体力はもちろん
きちんと計算をして、出力バランスを加減するということも必要だろう。
どうしても回りにライバルがいると熱くなってしまいがちだが、
マネージメントは肝要。


いずれにせよ、我々にはまだまだノビシロがたっぷりある!
いいところを狙うだけの、勝負ができるだけの実力がある!
それが十分実感できただけでも今回は成功といってよいでしょう。
皆それぞれ精進して、来年リベンジ!


走行距離: 72.83km
TOTAL: 3470.64km