記憶の残滓 by arkibito

「マジメにアソブ、マジメをアソブ」をモットーに、野山を駆け、コトバを紡ぎ、歌う。

淡路島一周ツーリング その2

スタートから24km地点のファミマから、ロングコース組に参加。
ロング参加者は、ツワモノぞろい。
で、いきなりちぎられる…。何たる。そのスピード本当ですか?
まだ半年の新参者にかなうわけがないことは重々承知していたが、
ここまですごいとは…。みんな本気出し過ぎ!


分岐が分からなくなると困るので、必死で追いつこうと、
こちらも必死で追う。35kmキープで追う。
もうこちとら必死。なりふり構わず、全エネルギーをペダルに注ぐ。
でも見る見るうちに集団は遠く小さくなってゆく。
のっけから完全に一人旅。ひょっとして集合地点まで?
本当に同じ自転車に乗っているの?それとも人間を超越してるの?
完全にお手上げ。
でも一人だけはぐれて迷惑をかけたくないのでフルスピードを継続。
そのうちR28号から別れて、海岸線沿いの道へ分かれる洲本の分岐にたどりつく。
すると皆さんがにこやかに待っていてくれていた。
あなたたちすごすぎよ。早くも白旗。
しばらく立ち止って休憩、息を整えるが、肺から血の味がした。


しばらくして再スタート。
1人だと風の抵抗をモロに受けるので、
ちぎられればちぎられるほど負担も大きく、疲労度もUP。
せっかく集団に戻れたので、できるだけ集団の列に留まって走ろうと思うが、
そのペースの速いこと速いこと。
重いギアを踏んで平坦で37〜38km出してるのに段々列の後方へと押しやられ…
気付けばまた集団から遅れ出す。もうヘトヘトになりながらも進む。
景色など見ている余裕なく、ここまでどうやって来たかすら記憶が残っていない。


しばらくすると遅れだした二人に追いつき、海沿いから内側の論鶴山山地へ突入。
坂はそんなにびっくりするほどのものではないようだが、
何しろここまでの平坦での疲労が半端ではなく、ペースが上がらない。
えっちらおっちら登りきって、休憩中の集団に合流。


そこからは下り。こっち側からはよう上らないような急坂。
そして見通しの悪い急カーブの連続。
そこでもホンモノはやっぱり早い!みるみる置いていかれる。
追いつこうにも下りでこんなスピードで事故ったら
それで終わりなので、50km前後で集中して下る。
「ナゾのパラダイス」なるあやしい施設を抜け、集落が見えてくると下りも終わり。
そこからは海沿いにすがすがしい直線道路。ようやく気分が落ち着く。
天気もよくて暖かい。本当ならのんびりと走りたいところ。
でも!ここからまたみなさんの火がついてスパート!
お〜い、ちょっと待ってぇ〜。


なんとか第2集団の後ろに入れてもらって、懸命のペダリング
みなさんが風除けになってくれているので体力を温存。
といってもついていくだけで必死。さっきよりは少しペース緩め。
モンキーパークを越えてもまだ、長い長い直線がつづく。遠くには沼島。
車も少なく快走。でも他のローディーの団体さんが次々と抜いてゆく。
みんな春を待ち望んでいたんだろうなあ。


そのうち前方が途切れ始める。山の方へすうっと切れ込んでゆく道。
もしかしてアレ上るんですか?ちょっとドキドキ。
しばらくして急なカーブを2つほど曲がると、いきなりの急坂ドーン!
ここにきてこの坂。どんだけ少なく見積もっても12%はあるよ、これ。
みなさん、またスイッチが入ったのか、うれしそうにトントントンと上っていく。
気合を入れなおして、じっくり納豆走法で上がる。
「ラスト〜!」と峠から声がかかり、そっからダンシングでスパート。
ついてすぐに地面にヘタリ込む。意外に骨のある坂だった。


この峠からは海とはお別れ、内陸に切れ込む。向かい風がものすごい・・・
案の定集団から遅れだす・・・。ここが一番辛かったなあ。
新川の交差点を左折すると、小高い丘の上に白い風車が見えた。
あ、あそこがゴール?ってことはもっかい上り?ふえ〜。
しかも結構な上り。足がもう回りません。ゆ〜らゆ〜ら上っていく。
そして!上りきった先でついにゴール!目の前には鳴門海峡大橋と四国が広がっていた!
すごい!
そしてなんとかロングコース完走!途中間違いなく死ぬかと思ったが、よくがんばった!
これで今日の山場は越えたはず。・・・だったのだが・・・つづく。


↓対岸はもう四国。押登岬から鳴門海峡を望む。

↓みんなで記念撮影♪